私の相棒の過度なスキンシップには意味あるのか?

藤井 夏希(悪忍)

第1話 「ログイン」

前回のあらすじ(主役2人が説明するぜ!)
響「前回のあらすじだ。前話を読んでくれた人は割愛してくれ」
飛乃「前回のあらすじは・・・えっと・・・」
響「・・・前回は私達の仕事内容を話したな。私達は会社のお偉いさんの安曇野に呼ばれて、仕事を受けることになる。仕事に行くゲームの中に入った所までだったな」
飛乃「そうそう。私達はどーなってしまうのか?今話もよろしくお願いします!では本編へどうぞ!」



私達は起き上がり互いに話しかけもせずに、アカウント設定を始める。
私のアカウント名は「ヒビキ」、飛乃は「アスノ」と入れる。
アカウント名を入れたあとは年齢設定、性別を入力。
2人共チュートリアルが終わり、漸く口を開く。
ヒビキ「・・・アスノ、始まったな」
アスノ「・・・ん」
曖昧な返事をする。やる気あるのだろうか。

実は飛乃は有名なゲーマーだった。ゲームのランキングはいつも1位、
対戦すれば無敗・・・そんな「アスノ」はゲーム界では「天才」と呼ばれる。
厳ついゲーマーも「アスノ」から対戦依頼が来れば怯える。
ゲーム開発スタッフもランキングで「アスノ」を見つければ、これに
匹敵するゲーマーは居ないと諦める。私も「アスノ」に勝てない。
そんな訳で皆の想像している飛乃は金髪で、目付きが悪く、ヤンキーで、無愛想なイメージがある。
私以外は天才の「アスノ」の素顔を知らない。
大会には出場しないからだ。飛乃は極度のヒキコモリなのだ。あと、
ついでにコミュ障。

だが、いつも飛乃のゲームを見ている私は知っている。飛乃は皆の思っているより、顔が整っていて、真面目でそして・・・バカ だと。

今までランキングで1位を取り続けているのはただの偶然で、ガチャ運が良く、当たりキャラを引けてら本当は対戦中にうたた寝をしていることも、私以外知らない。

・・・天性の寂しがり屋で、泣き虫で、甘えん坊だとも。
私以外本当に誰も知らない。


アスノは漸く所持品の確認を終えたらしく、ダンジョンへのルートを今になって確認している。。ちなみに私はとっくに終わってる。
私は無言で立ち上がりアスノを置いて先にダンジョンへ行こうとする。
アスノ「あ、ちょっと待って!あと、3秒!」
私は仕方なく、アスノを待つ事にした。
―結局私達がダンジョンへ出発したのは15分後だ。

次回へ続く。

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