ソシャゲの相棒(♂)は異世界転移したら美少女だった!?
〜第三章〜 迎撃戦 城塞都市ザルホザーツ【三】
城塞都市ザルホザーツの城壁に上がり周りを見回すと西にとてつもない砂塵が巻き上がりながら、こちらに近づいてくる無数の魔獣が見て取れた。
西門を抜け平原をひた走る。
途中、マーチンさんから城塞都市ザルホザーツに到着したと念話が入る。
僕らはマーチンさんから魔獣は無視して凶獣マダゴランを狙えと指示を受けていた。
城塞都市ザルホザーツから十キロ程来た時に高台があったので、そこに上り様子を探る事にした。
「こんな時サクラが居てくれたらスキルで一発なのになぁー、こう言う所はゲームじゃなくリアルなんだよなー」
と、愚痴を言いながらレインの後に続く僕。
高台の最上階に上がる最後の階段から最上階に足を掛けたレインが急に止まり、僕はレインの柔らかいお尻に激突する。
「ちょっと!」
「ご、ごめん!わざとじゃ……」
「あれ………見てよリョウマ…………」
レインの、ちょっと!はお尻の事ではなく、レインが指指す方だった………。
「…………あれ?なんかでっかいの三体いない?」
「えぇ、たぶんアレが凶獣マダゴラン……」
「えぇー!一体じゃないのー!」
「私だって一体だと思ってたわよっ!」
「……………どうする?」
「どうする?って言ってもやるしかないわよ」
「だよなー………例えば全力出したら一人一殺出来る……と思う?」
「それはいけるでしょ!」
「マジか?さすがレインさん」
「リョウマだっていけるわよ!なんなら私が二体いこうか?」
そんな事言われたら、ちょっと男のプライドが……と思いながらも、実は試したい事もあったので、とりあえず一人一殺でとレインに伝える。
そして、試したかった事もレインに伝えておく。
「あっ!なるほどね!それいい案じゃない!」
「まっ、上手くいかなかったら、そん時はレインかマーチンさんにでも三体目は頼むよ」
と、僕は軽口を叩いて、じゃあ行こうかとレインと高台を降りて凶獣マダゴラン目指して行軍した。
僕らは砂塵と大量の魔獣の群れの中に飛び込んだ。
何故か僕らを素通りする大量の魔獣たち。
凶獣マダゴランに全力を出したい僕らには都合は良かったけど、内心この量をマーチンさん達城塞都市ザルホザーツの面々で防げるのだろうかと不安にもなった。
縦に伸びた魔獣の群れが城塞都市ザルホザーツに届く。
城塞都市ザルホザーツの城壁には無数の砲台がある。城塞都市の私兵が指揮官の指示を待つ。
「放てぇー!」
凄まじい破裂音と砂埃、魔獣の断末魔………色々な音が交錯する。
マーチンさんは城壁の一番高い所で杖を構え全体の戦況を見ていた。
(これは……砲撃だけではなかなか厳しいな……)
砲撃は切れることなく鳴り響く。
「戦況はどうですかな?」
ギルド支部長ヘンドリック·ラッセンがマーチンさんのいる城壁まで上がってくる。
「あまり、戦果はないですな……数が多すぎる」
「どうしますかな?」
「ふふふ、こんな早く試すチャンスが来るとは……思いもしなかった………ギルド支部長大丈夫だ!私に任せるが良い」
「何か策でも?」
「……愚策だよ」
と笑いながら答えるマーチンさんは城壁の最先端へ向かう。
城壁の最先端に向かうと、ちょうど《大鴉の尻尾》の四人が走って来た。
「マーチンさん!手伝います!」
「やぁ、四人とも元気になったのかい?」
「うん、もう大丈夫だよぉ」
「そうかいそうかい、それは良かった。実に素晴らしい所に間に合ったね」
「ん。何かする気か?」
「聞きたいかね?ブッフォンくん」
「まぁ…」
「これから、ズドン、ピッカン、ゴロゴロだ」
「何ですそれ?」
「まぁまぁ、四人ともそこで見ているがいい。もし生き残っている魔獣がいれば狩ってくれたまえ…………もし、居ればだがね」
その含んだ台詞と、その怪しい笑顔はサクラに言われた一言、そのままだった……………。
「マーチンさん魔人より魔人じゃん」
西門を抜け平原をひた走る。
途中、マーチンさんから城塞都市ザルホザーツに到着したと念話が入る。
僕らはマーチンさんから魔獣は無視して凶獣マダゴランを狙えと指示を受けていた。
城塞都市ザルホザーツから十キロ程来た時に高台があったので、そこに上り様子を探る事にした。
「こんな時サクラが居てくれたらスキルで一発なのになぁー、こう言う所はゲームじゃなくリアルなんだよなー」
と、愚痴を言いながらレインの後に続く僕。
高台の最上階に上がる最後の階段から最上階に足を掛けたレインが急に止まり、僕はレインの柔らかいお尻に激突する。
「ちょっと!」
「ご、ごめん!わざとじゃ……」
「あれ………見てよリョウマ…………」
レインの、ちょっと!はお尻の事ではなく、レインが指指す方だった………。
「…………あれ?なんかでっかいの三体いない?」
「えぇ、たぶんアレが凶獣マダゴラン……」
「えぇー!一体じゃないのー!」
「私だって一体だと思ってたわよっ!」
「……………どうする?」
「どうする?って言ってもやるしかないわよ」
「だよなー………例えば全力出したら一人一殺出来る……と思う?」
「それはいけるでしょ!」
「マジか?さすがレインさん」
「リョウマだっていけるわよ!なんなら私が二体いこうか?」
そんな事言われたら、ちょっと男のプライドが……と思いながらも、実は試したい事もあったので、とりあえず一人一殺でとレインに伝える。
そして、試したかった事もレインに伝えておく。
「あっ!なるほどね!それいい案じゃない!」
「まっ、上手くいかなかったら、そん時はレインかマーチンさんにでも三体目は頼むよ」
と、僕は軽口を叩いて、じゃあ行こうかとレインと高台を降りて凶獣マダゴラン目指して行軍した。
僕らは砂塵と大量の魔獣の群れの中に飛び込んだ。
何故か僕らを素通りする大量の魔獣たち。
凶獣マダゴランに全力を出したい僕らには都合は良かったけど、内心この量をマーチンさん達城塞都市ザルホザーツの面々で防げるのだろうかと不安にもなった。
縦に伸びた魔獣の群れが城塞都市ザルホザーツに届く。
城塞都市ザルホザーツの城壁には無数の砲台がある。城塞都市の私兵が指揮官の指示を待つ。
「放てぇー!」
凄まじい破裂音と砂埃、魔獣の断末魔………色々な音が交錯する。
マーチンさんは城壁の一番高い所で杖を構え全体の戦況を見ていた。
(これは……砲撃だけではなかなか厳しいな……)
砲撃は切れることなく鳴り響く。
「戦況はどうですかな?」
ギルド支部長ヘンドリック·ラッセンがマーチンさんのいる城壁まで上がってくる。
「あまり、戦果はないですな……数が多すぎる」
「どうしますかな?」
「ふふふ、こんな早く試すチャンスが来るとは……思いもしなかった………ギルド支部長大丈夫だ!私に任せるが良い」
「何か策でも?」
「……愚策だよ」
と笑いながら答えるマーチンさんは城壁の最先端へ向かう。
城壁の最先端に向かうと、ちょうど《大鴉の尻尾》の四人が走って来た。
「マーチンさん!手伝います!」
「やぁ、四人とも元気になったのかい?」
「うん、もう大丈夫だよぉ」
「そうかいそうかい、それは良かった。実に素晴らしい所に間に合ったね」
「ん。何かする気か?」
「聞きたいかね?ブッフォンくん」
「まぁ…」
「これから、ズドン、ピッカン、ゴロゴロだ」
「何ですそれ?」
「まぁまぁ、四人ともそこで見ているがいい。もし生き残っている魔獣がいれば狩ってくれたまえ…………もし、居ればだがね」
その含んだ台詞と、その怪しい笑顔はサクラに言われた一言、そのままだった……………。
「マーチンさん魔人より魔人じゃん」
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