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転生凡人は天才悪役令嬢を幸せにしたい

かごめ@

エピローグ

私は「天才」が好きだった。
多分、この気持ちは憧れが歪んだ形かもしれない。でも、好きだったし、「助けたい」「幸せになって欲しい」と思った気持ちは確かだ。





「努力は報われる」なんて信じてない。「天才なんていない」なんて信じない。努力が報われるから「天才」なんだ、

どうしてみんなわからないの?




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私の名前は、「金城(かねしろ)鈴(すず)」高校2年生だ。
私の通う高校は俗に言う進学校ってやつだ。正直言って毎日毎日学力の事しか気にしない学校に行くのは苦痛でしかない。でも、そんな学校に唯一の楽しみがある、それは友達に会うこと、しかもただの友達じゃない好きな「天才」という人種の中にいる子だ。
名前は「林(はやし)めぐ」、バスケ部に入っていて私と同じクラスで席次は常に1位の子だ。
私の今のところの目標は彼女を世界で一番幸せな女の子にする事、その為に毎日学校に行っていると言っても過言ではない。あぁ、ほら、今日も一緒に学校に行くためにいつもの待ち合わせ場所で彼女が待っている。
「めぐちゃーーん!!」
私は彼女の名前を叫びながら走った
「ちょ、待って!声大きいよぉ!」
めぐちゃんは赤面しながら咄嗟にしゃがみ込んでしまった。正直、道で急にしゃがみ込む方が目立つと思うのだが、可愛いのでそんな事どうだっていい。
「おはよっ!めぐちゃん!」
「おはよう、鈴ちゃん‥‥私この前も私の名前大声で言いながら来ないでって言わなかった?」
聞いた気がするが忘れた事にする、うん、その方がいい。
「そーだっけ?」
「そうだよ!もうっ!」
「それよりもっ!早く学校行かないとおくれるよ?」
「そうやってまた話題変えようとして‥‥仕方ないなぁ」
そう言ってめぐちゃんは私の隣に並んで歩き出した。
「ねぇ、めぐちゃん、土曜日私の家でゲームしようよ!新しいの、かったんだぁ!」
「ありがとう鈴ちゃん、でも土曜日は兄のバスケの大会があるから行けないんだ、ごめんね」
彼女の家はスポーツ一家だ。
だから、勉強が出来ても身体が弱くてそんなに強くないバスケ部でスタートメンバーにも入れないめぐちゃんよりバスケの名門校に入った兄の方が優先される。それが彼女の家では当たり前なのだ。
「なんで?めぐちゃん関係ないじゃん!?」
「でも、お父さんが、運動できないならせめてできる兄の応援だけでもっていうから‥‥‥‥」
そう言ってめぐちゃんは目を伏せて悲しそうに笑った、彼女にこんな顔をさせる彼女の家が許せなかった彼女の才能を認めないのが許せなかった。でも、そんな事口には出せない。だって彼女が気にするから。
「そっかじゃあまた別の日にしょうか!」
「ありがとう鈴ちゃん」
そう言ってまた別の話題を私とめぐちゃんは喋り出した。内容はゲームの話が主だ。ほとんど私が一方的に喋っているだけなのだけれどそんな私の話しをちゃんと真剣にめぐちゃんは聞いてくれている。私の趣味はゲームだ、だってゲームは頑張った努力の証が目に見えてわかる、私も「天才」になれる。
ゲームの話をしているうちに交差点に差し掛かった。
「まじか、赤信号かよ」
「ここの交差点で赤信号に掛かるとその後もずっと掛かるんだよね、まぁ、仕方ないよ、頑張ろうか、鈴ちゃん!」
そういって二人で喋りながら 信号待ちをしている時にあの事件が起きた。
私の転機、そして私の人生最大の汚点。
大きな車がめぐちゃんに向かって突っ込んで来そうになっためぐちゃんは固まって動けないでいる。全てがスローモーションに見えた。私は彼女を突き飛ばして彼女が事故に遭うのを防いだ、

そしてその代わりに車に跳ねられた

めぐちゃんが大きな声で何かを言っている、言っている言葉は分からないでも彼女が辛そうな顔をしているのは分かる。
違う!そんな顔をさせたくて助けたんじゃない!
私はアイツらとは違う!
私は貴方を笑顔にさせるんだ!
なのにどうして‥‥‥そんな顔をするのよ、私は何を間違えたの?私はただ貴方を幸せにしたかっただけなの、「天才」の貴方を、「凡人」の私とは違う貴方を‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

そこで私の意識は途絶えた。

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