異世界のダンジョン講師

Blackliszt

転生漫才

「イエス オア ノット」


 俺は今不思議空間で変な爺さんに選択を迫られていた。しかし俺はその爺さんの選択を無視して周りの状況把握に努める。


『なんでここはこんなに白くて明るいのに眩しくはないんだ?一面真っ白なせいで天井や壁は確認できないし何より光源が見当たらない』


 俺は現在いる不思議空間の謎を解こうと今思考を必死に回転させていた。


「おい、お主。神であるわしを無視するとはいい度胸じゃな!」


 何か喚き声が聞こえる。そして俺はその喚き声の原因を確認するべく声のする方に視界を移す。するとそこには一人の爺さんが ──


「爺さん、だれだ?」


 その言葉にその爺さんは顔を赤くして怒っている。


「カーッ!なんでそこからなの⁉︎今全部説明したよね⁉︎ていうか人の話聞いてた?ていうか儂にそもそも気づいてた!⁉︎」


 突然、そんな身に覚えのない怒りを見知らぬ爺さんから受けた俺は、冷静に対応する。


「いやすまない。考え事をしていて気づかなかった」


 こういう時はとりあえず謝っておく、これは口うるさい姉から学んだ俺なりの処世術だ。


「マジで?」


「おう、マジだ」


 爺さんとは思えない言葉遣いをする爺さに、俺もノリで合わせて答える。


「マジか〜」


「おう、マジマジ」


 さらに乗ってくる爺さんに俺も便乗していく。すると ──


「てことはもう一回最初から説明しないとダメなの?マジで?」


「おう、マジもマジの大マジだ!」


「マジマジうるさいわ!このマジ助!!」


 逆ギレされた。


「もう本当、なんでお主そうなの?儂人選間違えた?ていうかなんで姉弟でこんなにも違うの⁉︎」


『姉弟って姉さんに会ったことがあるのかな?まあそれよりなんか苦労の多そうな爺さんだ。よほど心労絶えない日々を送っているのだろう。クワバラクワバラ』


「いやお主のせいだからね!」


 そんなことを考える俺の心に爺さんがツッコミを入れる。


『心を読まれた!』


「儂これでも神だからね。それくらい造作もないことじゃよ」


 へぇ、神か。神ね・・・・・・


「神ッ⁉︎」


「やっとそこかい!」


 俺の突然の驚きに神はコントのような見事なツッコミを入れた。

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