アナザー・ワールド 〜オリジナルスキルで異世界とダンジョンを満喫します〜

Blackliszt

57 帰宅後・・・

「「「316万!?」」」 


 今驚嘆の声をあげたのは僕の家族、父さんと母さん、そしてカリナ姉さんである。 


「316万って俺の年収よりも・・・」 


 魂が抜けたようにその数字を口にする父さん。 


「魔法が成功したっていうからお祝いを用意していたんだけど・・・もっと用意すればよかったわ・・・」 


 困り顔で見当外れな心配を始める母さん。 


「私がこれまでに貯めたポイントよりも多い・・・」 


 そしてなにやら一人「これじゃあお姉ちゃんとしての立場が・・・」と一人ぶつぶつ呟き始めるカリナ姉さん。 


『なんか反応おかしくない?』 


 そんな三者三様の反応を見せる家族に、僕は思わず尋ねる。 


「あの・・・その前に僕が森を半分消してしまったっていうのは・・・」 


 実際、ポイントの話をする前に僕はダンジョン内で起こったことを話したのだが、家族からの反応はなぜか、それよりポイントの方が大きかった。 


「ああ、それならカリナから聞いたわよ?・・・リアムの実力は知ってたし、それくらいの覚悟はしていたから・・・」 


 すると何事もなかったようにケロッとした表情でスッと回答する母さん。  


「でもまさかそんな大量のポイントを稼いでくるなんて・・・リゲスにもっと砂糖を使ったパイを頼めばよかったわ・・・」 


 今日家に帰り着いたのは僕が一番最後・・・・・・外も暗くなっていたので、学長先生が家まで送ってくれたわけだが・・・ 


『いくらカリナ姉さんから聴いてたからってその反応はいいのか!?・・・それともこちらの方が普通なのだろうか・・・』 


 到頭、母さんからそんな予想外れなリアクションが返された僕は遂には混乱してしまう。しかし── 


「リアム・・・。明日は学校休みだったな」 


 そんな中、唐突に唯一まとも(?)な反応をしていた父さんが口を開く。 


「えっ?・・・うん」 


 僕は未だ混乱しながらも、なんとか父さんの質問に答える。 


「よし・・・それじゃあ明日、父さんと出かけよう」 


 そういって僕を外出に誘う父さんは、どこか嬉しそうだった。 



「アナザー・ワールド 〜オリジナルスキルで異世界とダンジョンを満喫します〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く