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破壊の創造士

ノンレム睡眠

023:ダンジョン


さて、着いたな。」
 
 俺たち戦闘組は朝早くから家(洞窟)を抜け、このダンジョンへとやってきた。メイド組には留守番を頼んできた。弁当を作ってくれたので昼が楽しみだ。

 前もって決めてきたことだが、チームを二つに分けた。

 ・俺   フレイア   ラルファ

 ・ミリア   ジークルス   リュンム

 この組み合わせだ。
 初めてのダンジョンということでどんな危険が待ち構えているか分からない。なのでトップツーの俺とミリアは分けた。ミリア曰く、フレイアとラルファが俺の保護者らしい。彼女たちのほうが知識としてダンジョンに精通しているので仕方ない。
 
 理由はそれだけではない。地下系統のダンジョンは死角が多いことが一番の危険である。どこに魔物が潜んでいるかわからない。それに加えて罠の配置も意地が悪い。なので気配感知のできる俺かミリアが必須である。ここで説明を入れておくが、俺の感知魔法だが、必要がなくなった。この魔法を発動した瞬間、気配感知がスキルとして現れたのだ。こちらとしては常に想像を続けて感知魔法を持続させる(創造魔法による状態持続魔法は想像を続けなければ魔法を持続できない。想像をやめた瞬間、魔法は解除される)より、常時発動しているスキルのほうが便利である。願ったり叶ったりだ。

「それじゃあ探索を始めよう。さっきも言ったが勝手に下の階へ進まないように。両チームが下に続く階段の前で合流してから進む。隅々まで調べたいが迂闊に何でも触らないように。各チーム、俺かミリアに聞いてからにしろ。」

 こうしてダンジョン探索が始まった。







『フレイ!』

 俺たちは順調に攻略を進めていた。ほとんどが魔法一発で倒すことができる程度の魔物だ。今もフレイ一発で鎮めた。ちなみにフレイは俺が最初に想像した魔法で、一度名前を付けたのだが、ミリアが言うには、長い、ダサい、読みずらい、とのことだったので改名することになった。俺としてはどっちも気に入ってるからどうでもよいことだ。

 ところでここは地下5階層。上層階は分かれ道は多数あったものの、そこまで広くはなく魔物も弱い(といってもBランクがほとんど)そして罠も単純明快だったので、難なく前進できている。

「70っと。リューク様、魔素量800程度の魔石が70個ほど手に入りました。目標の150まであと半分ほどです。頑張りましょう。」

 と明るく報告するラルファであるが、ダンジョンに入ってからかれこれ3時間は立っている。苦戦という苦戦はないが、気を張っているのは確かだ。一度休むべきだな。

「次に階段の前で、ミリアたちと合流したら一度休憩を挟もう。」

「もう休むんですか?まだ疲れてませんよ?」

「リューク様が言うなら従ったほうがいいです。ここはダンジョン。いくら疲れていないとはいえ油断が命取りとなります。」

「はーい。」

 フレイアの説得により、ラルファもそれに賛同した。
 ついでに向こうのチームもここで休憩をとるつもりだったらしく、着いた時には準備ができていた。

「近況報告だ。俺のチームは今のところ76個の魔石を手に入れた。魔素量にすれば600000くらいだ。そっちは?」

「120くらい。魔素量は約1000000。」

そういいながらミリアは何もない空間から大きな袋を取り出して見せた。以前、俺も魔法創造でこれ試してみたが、どうもいつも同じ亜空間に繋がらず、入れたものがどこかへ行ってしまうという事件が起きたのも記憶に新しい。

「それにしても多いな。どうやってそんなに手に入れたんだ?」

「モンスターハウスの罠があった。特に強い魔物は見当たらなそうだったから意図的に引っかかって一掃した。」

 ほう、そんなものまであるのか。敢えて引っかかるのもありだな。

「ということで合わせて200くらいだな。目標は300だからそれぞれあと50づつ集めればいいか。」

 俺たちはメイド組に作ってもらったお弁当を食べ、今後の話をした。

 
 
 そんな中、俺の感知スキルに何かが引っかかった。

「お前ら!横に飛べ!!!」
 
 突然の俺の号声に全員が反応した。瞬時眼前の風が乱れる。直線上向かいの壁が大きな音をあげt。そこには俺の背丈の2倍はある大剣が突き刺さっていた。
 俺たちは大剣が飛んできた方向を追った。そこにあったのはただ先と変わらな階段であった。何かが階段を上ってくる音が聞こえる。それはゆっくりで、そして重かった。

「くるぞい!」

 階段から黒い影が現れる。背丈は先の大剣と同等程度。灰色のほぼ全身武装。その壊れた向こう側には、濁った骨を露にする。口から出る黒い吐息と、目の奥に光る怪しい黄色の炎が殺意を込めて向けられる。

  オルデス・ソウル      Lv101

  HP      1950

  MP       420

  AP      1550

  IP         220

  GP     1880

  SP       720

 スキル:

 剣技Lv8   攻撃耐性Lv7   魔法耐性Lv5   暗黒魔法Lv7

 

 今までの敵と格が違う。

「お前らは下がってろ!こいつは俺じゃないと勝てない。」

 俺の指示通り後ろへ下がる。その中にミリアがいるのは気のせいだろうか、、、。

「ちょっとミリアさん?どうして後ろへ行くんですか、、、。」

「リューク。ファイト」

 語尾を若干あげて言うミリア。・・・ウソだろ?

 もちろん相手が待ってくれることはなく先手を打たれた。いつの間に取ってきたのか、かの大剣が既に両手で握られておりそれを木の枝のように振り回す。一見子供のチャンバラのように見えるこの剣筋だが、、、全くスキがないのだ。

『トリ・フレイ!!』

 俺は高速の炎を三発同時に放つ。しかし敵は難なく、その一軒家一つ吹き飛ばす程の魔法を大剣の上で滑らせて回避した。
 ・・・剣技スキルLv7か。ステータスでは俺が上回っていてもスキルで埋め合わされている。いや、上回っているかもしれない。

『グヲォォォォ!!』

 敵が雄たけびを上げると大剣を構え、それを斜めに振り下ろした。
 
 ・・・まずい

『パーフェクトガード!!』

 俺の前後の床が大きく削れる。俺は部屋ギリギリまで吹き飛ばされ、斬撃は背後の壁を深く抉った。

 ・・・斬撃を飛ばした!?
 
 敵を見ると、2発目の斬撃を準備していた。

 ・・・早い。なんとかしないと。

 『グヲォォォォ』

 二発目の合図だ。

 「させるか!」

 俺は敵の懐へ飛んだ。斬撃を飛ばすには体を大きくそらさなければいけない。ここに入りこんでしまえばリーチが取れないため剣を振り回すことすらできない。

「吹き飛べ!『トリ・フレイ!!』」

 三弾の炎の弾を直接土手腹に打ち込み敵を吹き飛ばす。眼前の爆風に飲み込まれた俺も吹き飛ばされたが、なんとか壁に足けて肺の強打は逃れた。 

 煙が晴れていった。

「まじかよ、、、。」

 煙の向こうから闇をまとったスケルトンが現れた。

「仕様がない。もう一発、『トリ・フレ、、』」

「そこまで。」

 ミリアはそう言うと、瞬く間に相手の足元に現れ、その顔を蹴り上げた。首を失った巨体が膝をつき倒れる。しばらくたつと煙があがり、黒色の魔石を残して消えてしまった。

「呆気ないな、、、。」

 俺が感嘆を上げると、

「リューク。急いで。今すぐここを出る。」

「え?なん、、」

「いいから早く!」

 そうして俺たちは黒の魔石を拾い、いわれるとおりにその場を後にした。




~???視点~

 爆音がやむと上階は静粛に包まれた。どうやら不死様に借りた一平兵がやられてしまったようだ。

「ま、そんなこと予想の範疇だけどねぇ。下には降りてこないのかぁ。ざーんねん。」

 それにしても面白いものを見れた。リュークとかいった彼の魔法、見たことないなぁ。それに一緒にいたあの娘。あれがメルガン様の言っていた、、、。
フフフ。次会うのが楽しみだなぁ。精々、ほかの幹部にはやられないようにね。
 女はその場から消えていった。








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