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破壊の創造士

ノンレム睡眠

017:それぞれの戦い

『まずい坊ちゃん。スケルトン軍団が動き始めたみたいですぞ。』


『ああ、わかっている。雑魚は護衛に任せて、俺たちは強力そうな魔物を倒す。協力していくぞ。』


 俺は連携を考えて、それができるように配置を指示した。前衛は守備に自信のあるジークルスに任せて、敵の攻撃を防ぐ。そこでできた隙を狙って、中衛のフレイアとリュンムが攻撃を仕掛ける。周りから攻撃してくる雑魚を、後衛から魔法で撃ちぬくのがラルファだ。最初にしては上手く連携が取れており、崩されることはなかった。だが、そう思ったのはつかの間、順調に連携をこなす彼らは突然空から強力な攻撃を受けた。ジークルスは受け流すことができず吹き飛ばされてしまった。彼らの前に立ちはだかったのは、ドラゴンのような形をかたどった巨大なスケルトンだ。4人は再び連携をつなぎ直し、スケルトンへ立ち向かっていった。


 さて、俺も見ているだけにはいかない。ミリアとジークルス達を俺は信頼している。どちらも強力な敵と対峙しているきっと勝利を収めてくれるだろう。俺もできることをしなければいけない。少し怖いがこの数なら割に合う。


そして俺は魔法の創造を始めた。


 『メテオ・アジュール』


展開した頭上の魔法陣から無数の青い隕石が降り注ぐ。着地点を中心にして、青白い爆発が周囲を包み込んでいった。


「よし!」


俺は魔法が上手く発動したことに安心して、自分の体に異変がないかを確かめた
・・・ちょっと頭が熱いけど全然大丈夫だ。魔法の威力も上がっいるし、想像に時間がかからなくなった。いい調子だ。
そのまま俺の蹂躙劇は続いた。


~Aランクパーティ『覇邪の剣星』視点~


 俺たちは悪夢を見た。一つの魔法で、そこそこの大きさがあった町の1/10が消滅した。今も人々の騒ぎ声や、子供の鳴き声が聞こえてきた。
・・・どうすればいいんだ。あんな魔物に勝てるわけがない。
 他のの仲間たちは、水魔法による消火活動やヒール魔法による手当てに向かっていった。戦うことしかとりえのない俺は、あの小柄な彼女のように魔人の右腕に向かっていく勇気も持てず、護衛と共にスケルトンの足止めをしていた。すると、近くで凄まじい爆発音を聞いた。爆発が起こった方向を見ると、青く光る隕石が広範囲で、跡形もなくすべてを消し去っていた。魔法の出所を探ると、ある少年の頭上に展開された魔法陣からそれは放たれていた。
・・・あいつは、、、。
 俺はそいつを知っていた。最近ギルドに登録した新人のCランク冒険者だ。先ほど初めて会話をした程度で詳しいことは知らないが、ギルド長の推薦らしい。ギルド長も昔はかなり活躍したSランク冒険者であったと聞いたことがある。そのギルド長が認めたのだから、技量はかなりのものだと思っていたが、、、。何者なんだ?
 俺はそんなことを考えながらも、自分を情けなく思っていた。あの少女をはじめ、自分よりランクの低い者たちが懸命に戦っているのにもかかわらず。自分は雑魚の足止めしかしていない。俺は自分を鼓舞した。
(俺がやらなくて誰がやるんだ!)
 彼は背中に背負っていた思い入れのある剣の柄に手をかけ、雄たけびをあげるのであった。




 ・・・結構時間が立ったな。俺は頭痛に悩まされながらも創造魔法を連射して、大体の雑魚は片付いたと判断すると周りを見回した。まだ戦っている者もいるが、大体は終わっているようだ。そんな中、俺が視線を向けたのはやはりミリアと奴の戦いであった。


 







  ミリアとメルガンの凄まじい攻防は続いていた。


『ダークネス・アステロイド』


『スワロウスター』


 闇と光の魔法が、いくつもぶつかり合い、大爆発を起こして周囲を包んでいく。その爆発を掻い潜って肉弾戦を展開する二人の強者に、誰もが目を見開いた。肉弾戦になるとどうもミリアの方が分が悪いようで、メルガンの拳がミリアを吹き飛ばす。宙に舞い上がるミリアに追撃をと、大きな鎌を構えてミリアに振りかぶる。


「ミリアっ!!」


 俺はミリアが両断されたのを目の当たりにして声をあげるが、そこにミリアの姿はなかった。


「どこに行った!?」


 仕留めたと思った相手が急に姿を消したことに動揺し、それが隙となった。


「今度こそ、消えなさい」


 いつの間にか背後に回っていた、いや、最初からそこで魔法の展開を始めていたミリアの右手から、虹色のこぶし大の弾が放出された。


『ドッデス・ボルケーノ』
 

 直撃を受けたメルガンは吹き飛ばされ、上空で大爆発に巻き込まれた。


「勝った、、、のか?」


Aランク冒険者が呟いた。


こらっ!!盛大にフラグ立てんじゃねえ!


 即即フラグが回収されることになった。地面に降り立ったミリアが、紫色の霧に囲まれ膝をついた。


「ハァ、ハァ。もう少しでチリの藻屑となるところだったぞ。惜しかったな。」


上空にメルガンの姿があった。彼も満身創痍で、着ていたローブはボロボロに焼けており、顔面の左半分が砕けていた。右腕も動かないらしく、下に伸びたままだ。ミリアは奴を、赤く光る目で睨みつけていた。


「お前にかけたのは不動の呪いだ。しばらくはそのまま動けないであろう。さて、なかなか手こずらせてくれたな。今とどめを刺してやろう。」


そういうと地上に降り立ち、ミリアの首をめがけて鎌を振るうが、


「何をしている。先に死にたいのか?」


 俺はミリアの前に立ち、その斬撃を剣で受け止めた。

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