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破壊の創造士

ノンレム睡眠

016:開戦

「大変だ!魔人軍が!」


その男は息を切らせながらギルドへ入ってきた。


「落ち着いて。どうか詳しい話をお聞かせください。」


ニームルが男を落ち着かそうと、背中に手を当ててさすっている。


「ああ、すまない。今、国のほうから緊急指令が発令された。聞いた話だと攻めてきているのは『不死の魔人』だ。軍を率いているのはその魔人の右腕らしい。」


ミリアが眉をひそめた。


「ありがとうございます。彼ら要件は何だったか分かりますか?」


ニームルが優しく問いかけると、


「『カメラ』だ。そうだ、最近出回り始めた『カメラ』というものを造った奴を差し出せば大人しく帰るといっていた。魔人のことだからそれが本当かどうかはわからないが、まずその作成者を見つけ出さなければ、、、。」


それ、、、俺だわ。 俺は血の気が引く音が聞こえた。まさかいきなり魔人の右腕が来るなんて。それもそうか、魔人ももとは俺と同じ故郷を持つ勇者。故郷の産物が出回れば捜索してもてもおかしくない。これは、、、俺がいかなきゃダメだな。俺が決意を決めた。隣にいるミリアの握り拳が震えていた。俺はそれに気が付いたが特に言及せず、仲間を連れて街外へー向かった








 町の入場門の前には人だかりができていた。多くは町の護衛だったが、その中にちらほらと見たことのある面子をとらえた。
・・・Aランク冒険者か。
彼らは『覇邪の剣星』という4人編成のAランクパーティで、そのすべてがAランク冒険者である。俺は彼らに近づくと、彼らも俺に気が付いたようでこちらを振り返り口を開いた。


「やあ、あんたか。見てみろ。まずいことになったぞ。」


彼らが指す方向を向くと、そこには1000を超えるスケルトンの、それもすべてが武装したものが列を作って佇んでいた。その真ん中には、豪華なローブに身を包んだ2m程のスケルトンが宙を浮いていた。


 トランセンド・スケルトン  Lv???


 HP     ???


 MP     ???


 AP     ???


 IP     ???


 GP     ???


 SP     ???


スキル:?????


・・・嘘だろ!? ステータスが読めない。あんなにステータスが上がった俺より格上か。


そんなことを思ってると、目の前のスケルトンが口を開いた。


「こんなに大勢に迎えられるとは、感謝しなければだな。貴様らには贈り物をやろう。」


そういうと右手を上に差し出して、何やらぶつぶつと、しかし響く低い声で、


『A Darkness God. Darkness God! Fall Brack Sturdusts To The Ground! ブラン・ステッラ』


 ヒューッと音がした。それが止むと同時に俺たちの後ろで爆音が鳴り響く。
俺は驚いて後ろを振り返った。そこに広がっていたのは、、、漆黒の炎の草原であった。


「さあ、交渉を始めようか」


 表情のないはずのスケルトンの顔が不気味に笑って見えた。


「私は不死の魔人、リク・イシツミ様の右腕にして、不死軍団長のメルガンというものだ。大人しく例の機器の作成者を差し出せ、さもすればこれ以上の蹂躙は行わない。」


これはやばい。そう誰もが思った。俺もそのうちの一人だ。ここで迷っている暇はない。いつ先のような魔法が来てもおかしくない、、、。ここは大人しく申し出るべきだ。
そう思い名乗り出ようとした瞬間。目の前の事象に目を見開いた。


「死になさい。」


いつの間にやら、ミリアが相手の懐に入りこんでそう言うと、メルガンを包み込むほど大きな光の弾がミリアの右手をから放出される。
眼前で発動された魔法を回避することはできず、そのまま後ろのスケルトンたちを巻き込んで光の弾と共に吹き飛んでいた。300メートルほどのところで光が強くなったと思うと、凄まじい爆発が起こった。離れているこの距離にまで熱が届くほどの威力に、直撃を受けてないスケルトンでさえその熱に焼かれ倒れていった。


「なかなか良い魔法ではないか。勉強になったぞ。」


 舞い上がった土埃の向こうから、ローブの形をかたどった影がゆっくりと歩いてくるのがわかった。


「お返しをしなければな。」


そう言ったと思うと、


 『ドカッ 』


 ミリアが急に吹き飛んだ


「見えない拳、『インビジブル・アフレジス』」


「ミリア!!」


 俺が町の防壁まで吹き飛ばされたミリアに近ずくと、その美しいオッドアイが今は赤く光っていた。


「蹂躙を始めよ!町を破壊し、例の者を見つけ次第引きずり出して来い!」


 残ったスケルトン軍団が前進を始める。戦いが幕を開けた。

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