破壊の創造士
009:破壊のNewMagic
俺たちはこの町まで来るのに通った森とは反対方向の、大きな池に来ていた。リチエスタのためだ。
内容は、『ポイズンスライムが分裂期に入り、釣りをしている人が度々襲われ客が来なくなってしまった。そのため所有者である私は大変困っている。早急に解決してくれたまえ。 by貴族A』
依頼者報酬:5万Mq
ギルド報酬:ポイズンスライム一匹あたり300Mq
貴族の依頼ということもあり、報酬がかなり高い。金銭にすると25万である。日本でいうと大体新人サラリーマンの平均月収だ。それに多く倒せばさらに報酬が手に入る。
ところでポイズンスライムだが、その強さはD級とされている。今回は数が多いということでCランクリチエスタとして扱われていた。まれにドロップする『ポイズンゼリー』は漢方薬として使われるため、それもなかなかの金額で取り引きされる。のだが、、、
「気持ち悪い。」
隣でミリアが呟いている通り、見た目がグロテスクなのだ。
ぶよぶよとしなる紫色のゼリーが、視界に入るだけで少なくとも30はいる。
それらがうにゅうにゅと俺たちに近づいて来るのだ。
「ミリア、少し新しい魔法を打ってみたいんだが、俺が倒れたりしたら頼むぞ。」
「このうじゅうじゅしたのを一掃してくれるなら、、、約束する。」
ポイズンスライムの群れから200メートルほど離れて創造魔法の準備をする。
・・・青い光をまとった無数の隕石が降り注ぐ、、、。
想像すること5分。群れが50メートルほどの範囲に入ったその時、創造魔法を展開した。
『メテオ・アジュール』
 俺の頭上高くに、大きな青色の魔法陣が三重に展開される。その中心は群れのちょうど真ん中を向いている。魔法陣が輝くと、その中心から数十もの、青い光をまとった人間大の隕石が降り注ぐ。群れに着弾した隕石は、凄まじい爆音と青白い爆発を巻き起こして周囲を蹂躙した。隕石の雨が止むと俺は意識を失った。
目を覚ますと、柔らかい感触を後頭部に感じた。
「今回、、、だけだから。」
俺の顔の真上で、ミリアが顔を赤らめ視線をそらしながらそう言うとともに、俺は自分の状況を理解した。
ついに俺にもご褒美回が回ってきたー!
と本来は内心喜ぶのだが、ミリアのフードの被さった悲壮に染まった瞳を見ると申し訳なくなってくる。
 今回の俺は相当ひどかったらしく、魔法が終わるとともにぶっ倒れ、顔を蒼白にしながら白目をむいていたらしい。ミリアの回復魔法でなんとか一命を取り止めたのだが、最悪死んでいたかもしれない。魔法の影響外だった生き残りも多少はいたが、魔法に驚いて逃げていってしまったらしい。
「次こんな事したら、もう助けてあげないんだから、、、。」
頬に空気をためそういうミリアに悪かったと伝えるのだったが、問題はそれだけではなかった。
「それで、あれはどうするの?」
ミリアの指さす方向を見て俺は驚いた。
「これ、、、俺がやったのか!?」
そこには直径30mほどの大きなクレーターが広がっていた。
「ここは貴族の所有地。弁償をせがまれたら一生の終わり。」
再び俺の顔が蒼白になるのを見て、ミリアはため息をつき、
「あんまり魔法は使いたくなかったけど。この際はしかない。」
そう言うと、ミリアは祈るように胸の前で両手の指を交差して、聞き慣れた言語を発した。
『The God Of Soil Is Made Of Amour.Give An Amour 
Overflowing. And Aroused The Earth Once More.
テール・ストラクト
この世界に来て初めて詠唱を聞いた。鈴のような声が止むと同時に大地が完全に復元した。
素晴らしい発音だ。どうやらこの世界の詠唱というものは英語らしい。
「すごい魔法だな。あんなひどかった地形を元に戻すなんて。」
「それはこっちのセリフ。無詠唱であんな魔法を撃つなんて常識を喫してる。あんまり使わないでほしいけど、、、。」
池の風景を堪能したのち、俺たちは宿へと戻った。
内容は、『ポイズンスライムが分裂期に入り、釣りをしている人が度々襲われ客が来なくなってしまった。そのため所有者である私は大変困っている。早急に解決してくれたまえ。 by貴族A』
依頼者報酬:5万Mq
ギルド報酬:ポイズンスライム一匹あたり300Mq
貴族の依頼ということもあり、報酬がかなり高い。金銭にすると25万である。日本でいうと大体新人サラリーマンの平均月収だ。それに多く倒せばさらに報酬が手に入る。
ところでポイズンスライムだが、その強さはD級とされている。今回は数が多いということでCランクリチエスタとして扱われていた。まれにドロップする『ポイズンゼリー』は漢方薬として使われるため、それもなかなかの金額で取り引きされる。のだが、、、
「気持ち悪い。」
隣でミリアが呟いている通り、見た目がグロテスクなのだ。
ぶよぶよとしなる紫色のゼリーが、視界に入るだけで少なくとも30はいる。
それらがうにゅうにゅと俺たちに近づいて来るのだ。
「ミリア、少し新しい魔法を打ってみたいんだが、俺が倒れたりしたら頼むぞ。」
「このうじゅうじゅしたのを一掃してくれるなら、、、約束する。」
ポイズンスライムの群れから200メートルほど離れて創造魔法の準備をする。
・・・青い光をまとった無数の隕石が降り注ぐ、、、。
想像すること5分。群れが50メートルほどの範囲に入ったその時、創造魔法を展開した。
『メテオ・アジュール』
 俺の頭上高くに、大きな青色の魔法陣が三重に展開される。その中心は群れのちょうど真ん中を向いている。魔法陣が輝くと、その中心から数十もの、青い光をまとった人間大の隕石が降り注ぐ。群れに着弾した隕石は、凄まじい爆音と青白い爆発を巻き起こして周囲を蹂躙した。隕石の雨が止むと俺は意識を失った。
目を覚ますと、柔らかい感触を後頭部に感じた。
「今回、、、だけだから。」
俺の顔の真上で、ミリアが顔を赤らめ視線をそらしながらそう言うとともに、俺は自分の状況を理解した。
ついに俺にもご褒美回が回ってきたー!
と本来は内心喜ぶのだが、ミリアのフードの被さった悲壮に染まった瞳を見ると申し訳なくなってくる。
 今回の俺は相当ひどかったらしく、魔法が終わるとともにぶっ倒れ、顔を蒼白にしながら白目をむいていたらしい。ミリアの回復魔法でなんとか一命を取り止めたのだが、最悪死んでいたかもしれない。魔法の影響外だった生き残りも多少はいたが、魔法に驚いて逃げていってしまったらしい。
「次こんな事したら、もう助けてあげないんだから、、、。」
頬に空気をためそういうミリアに悪かったと伝えるのだったが、問題はそれだけではなかった。
「それで、あれはどうするの?」
ミリアの指さす方向を見て俺は驚いた。
「これ、、、俺がやったのか!?」
そこには直径30mほどの大きなクレーターが広がっていた。
「ここは貴族の所有地。弁償をせがまれたら一生の終わり。」
再び俺の顔が蒼白になるのを見て、ミリアはため息をつき、
「あんまり魔法は使いたくなかったけど。この際はしかない。」
そう言うと、ミリアは祈るように胸の前で両手の指を交差して、聞き慣れた言語を発した。
『The God Of Soil Is Made Of Amour.Give An Amour 
Overflowing. And Aroused The Earth Once More.
テール・ストラクト
この世界に来て初めて詠唱を聞いた。鈴のような声が止むと同時に大地が完全に復元した。
素晴らしい発音だ。どうやらこの世界の詠唱というものは英語らしい。
「すごい魔法だな。あんなひどかった地形を元に戻すなんて。」
「それはこっちのセリフ。無詠唱であんな魔法を撃つなんて常識を喫してる。あんまり使わないでほしいけど、、、。」
池の風景を堪能したのち、俺たちは宿へと戻った。
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