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破壊の創造士

ノンレム睡眠

008:ミリアの力量

「ギルド長から、契約金とのことでこちらを預かっております。」


そう言うと、彼女は数十個の魔石を包んで持ってきた。


「こちらが魔素量1万Mqの魔石20個でございます。どうぞお受け取りください。」


魔石は黄色く光っていた。


「一つ質問があるんだが。魔素の含有量ってどうやって分かるんだ?」
もちろん誰でも気になるだろう。


「はい、魔石は含まれる魔素量によって色を変えます。具体的には0Mqが透明 100Mqまでが青 100~1000Mqまでは空 1000~10000Mqまでは黄 10000~10万Mqまでは赤 10万~100万Mqまでは黒となります。細かい数値は鑑定士によって計測されます。また、ギルド内の装置で魔石から一定量魔素を取り出して他の魔石に加えたり、密度の高い個体にして取り出したりすることができます。」


こっちの技術についてはなかなか高いようだ。魔石が生活の基盤となっていることがよく分かる。


 魔石や金銭のいっさいは俺が管理することにした。魔素20万Mqのうち、10万をレベルアップのための経験値として使う。半分の5万をミリアに渡したが、彼女はかなりレベルが高いので必要ない、と断られてしまった。仕方ないので俺は10万すべてを使うことにした。




  神谷 竜翔 Lv1→30
  HP   25 → 195
  MP   30 → 230
  AP   20 → 160
  IP   25 → 225
  GP   25 → 195
  SP   25 → 215


  固有スキル:創造


  呈上スキル:透世眼Lv3






レベルが一気に上がった。上がり具合が半端なく思えるが、レベル30まではかなり速いペースで上がるらしく、レベル50になるとまるで上がらなくなるらしいが。
そう考えるとレベル300オーバーの元勇者ってのは相当化け物だな、、、。
スキルレベルも上がったが、まだミリアのステータスは読めない。


「ところで、お二人は同パーティということでよろしいですか?」


ミリアが首をかしげる。


「パーティというのは、共に行動する者の集まりを指します。パーティを結成すれば、個人の名声がパーティに反映されますし、様々なサービスが提供されます。」


俺たちは顔を見合わせ、頷いた。


「そういうことで頼む。」


「わかりました。それで今日はどうなさいますか?」


「私はリチエスタを受けたい。難易度の確認をしたい。」


ミリアの提案で、俺たちはあるリチエスタを受諾した。






「おい待てよ」


ギルドの出口に向かおうとした俺たちは何者かに呼び止められた。
後ろを振り返ると、3人の背が高い男がこちらに向かって歩いてきた。


「俺らは〝ファングアンガー”っつうこの辺では有名なCランクパーティなんだけどよぉ、自主的に新人指導ってのもやってるわけよ。どうやったかは知らねえがいきなり俺たちと同じ土俵に上がるなんて、ルール違反は見のがせないな~」


真ん中の男がそう言うと、周りの男たちは笑い出した。


「指導も何も必要ない。先に進ませてもらうぞ。」


俺がそう答えると、男たちは扉を押さえて


「お前に拒否権はねえよ。それにしても、いい女連れてるみたいだな、ほら、こっちによこせ。お前もそんな貧弱なんて捨てて俺たちに付いてこい。」


そう言うと真ん中の男がミリアに手を伸ばそうとした。
やっぱテンプレ通りか、、、。
やれやれと俺は新しい創造魔法を試そうと思ったが、それが放たれることはなかった。


 ブゥアッ!
俺は、、、焼かれた。炎に。それもただの炎ではない。まがまがしい漆黒の炎だ。目が、耳が、肌が、、、。全ての感覚という感覚が、己が焼かれるのを実感した。
それが焼き尽くすのは体だけではない。精神も、存在も、、、。己のすべてが焼けてなくなる。そんな感覚だ。


 俺は、現実に戻された。目の前には三人の男がガタガタ震えながらへたれこんでいた。
中には気を失って失禁している者もいた。俺の足も震えが止まない。
唯一平気顔のミリアはいつも通り抑揚の少ない小さな声で、だがはっきりと言った。


「こんな些細な殺気にも耐えられないあなた達についていくつもりはない。私のパートナーを貧弱と、あなた達はそう言ったけれど、彼はあなた達みたいな醜態は晒していない。彼のほうが実力が上。今後一切、私たちに近づかないで。」


どうやらさっきの炎はミリアの殺気が起こした幻視だったらしい。俺はパートナーと呼ばれたことに喜びをかみしめると共に、ミリアに少しの恐怖心を覚えた。
そう言うと彼らは失神した仲間を担いで、泣き顔を晒しながら即即とその場を去っていった。
ミリアが俺のほうを見て二コッと、笑顔を向けた。
その笑顔に安堵をもらい、俺たちはギルドを後にした。





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