上位種族

隣の柴犬

かなり昔の事だったらしい

弱肉強食というのは、自然界の中で最も基本であるらしい。

力を持たらぬ者、あるいは弱い者は、食われたり、蹂躏されたりして、最後に絶滅となる。

そして、<弱い>というラベルを取り抜くように、彼らは時の流れによって進化し、力を手に入れた。

連中はそれだけで満足していただろう。

そう進化していた<弱者>が、さすがに自分達が進化していたその同時に、やがて<強者>たる者も進化していた、と。

そして、そう言うクソでもない小さな進化した<弱者>は自負し、再び<強者>え挑戦した。

結果は、すでに決まりなのであろう。

クソでもない種族がクソでもない進化をして、そのクソでもない力を使った結果、

そう、再び食われ、蹂躏され、絶滅する。

その時に、新たな種族が現れた。

彼らは強くも弱くも無い、寿命も長くも短くも無い。

それに、彼らは、誰の期待を背負う事も無い。

㊟㊟㊟㊟㊟

あれは、かなり暖かい朝だった。

草色の短髮を持つ幼女は、乱暴に布団を身の横にし、小さなベッドから飛び降りた。

彼女は赤いペンを手にし、カレンダーのしかくの中に「X」を書いた。

カーテンを開ける。

古く成り、凸凹になった煉瓦レンガ道、人々が往復する市場、遠い森など、その全ての風景が目のまえとなる。

彼女にとって、今日は何よりも大事な日だと言っても度が過ぎ無いだろう。

なぜなら、それは彼女が始めて島を離れる日。

自分の父親と共に島を離れて、旅行出張できるなんて、夢の中でも見たことはなかった。

そのおかげに、彼女の気持ちは期待といったらありゃなかった。

嬉しく部屋から駆け出しし、去年買ったばかりのタンス(?)から真っ白な食パンを取り出した。

それをオーブンに入れ、全力でスイッチを入れた。

それを待つのはあまりにもつまらなく、キッチンを歩き回った。

そして、“チン!“と音が焼いているパンができていると知らせ、彼女は喜んだ顔でそれを取り出し、三つに分けて一つの皿の上で△の形にした。

“おはよう、早いね、今日。”

と、誰かが後ろから声をかけてきた。

”おはよ、ぱぱ。”

”お!~良く焼いてるね!“

“うん!” その褒めで嬉しそうになった。

”じゃ―食べて、しゅっぱつだね。”

”ぱぱはたべないの?”

”いいけど、お腹空いてないし” と、そういって、出発前の最後のチェックを終え、玄関で待つ事にした。


 

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