第7話

そして１５分後。


「よし。まずは確認してみよう。」


まず確認したのは厳重度を特に重視したセキュリティを使っているところ。


しかしそこらへんは特に何も問題なかった。


「えーっとなになにタクシー事業参入に関するデータか。」


「タクシー事業も始めるのか。」


その後も特に怪しいものを探すがあたりはどこにも見つからない。


「まず第一にないのかな？」


「いやそもそも作戦の誤差の影響であたりを逃したともありえる。」


「どうしようか？」


諦めかけていたその時俺はある不思議なものに出会った。


それは特になんともない会計データを見つけた時のこと。


「えーっと何？2週間前に作ったデータで。ん？このデータなんでこんな長いの？」


普通データとかを作るときはそこまで必要じゃない範囲を伸ばさないだろう。


しかしこのデータはおかしかった。


実は盗む時にほかのデータとかも目をつけていたのだが。 


みんなてよそこまで範囲を伸ばしていなかった。
 

それに比べて明らかにこのデータだけはおかしかった。


おれは下の方に行くとある謎の文字を見つけた。


「脱サラYに皿を取られた。盗めば全てがわかる。」


何を考えてるのか今時の人は。


誰が書いたんだ調べてみるか。


「えーっと何？雪沢 空(ゆきさわ そら)か。」


「何を考えてるのか？どうせ何もないんだろう。」


少し休んでテレビでもみるか。


そう思いおれはテレビをつけた。


「ただ今ニュースをお伝えします。」


「1週間前から行方不明となっている。サラリーマンについて。」


それはまさに普通な感じのニュースだ。


「それで…えっ？」


「行方不明なのは東京都足立区お住いの雪沢 空さんです。警察は事態を重く見て調査を強化しているとの話です。」


「えっ？」


おれは自体がよく飲み込めなかった。


「えっ！嘘だろ！」


その時おれは気づいたのだ。


「この変なのを残した人間が死んだ。」


でも本人とは確認できないな。


「何か情報を見つけないとな。」


おれは園山の会社の名簿を見てみた。


「えーっと。マ行にヤ行でヤの次のユであった！」


「雪沢 空25歳。2週間前から出勤の情報がない。足立区住まい。」


どうゆうことだ。


行方不明の男だと思われる人間の暗号。


それは「脱サラYに皿を取られた。盗めば全てがわかる。」という意味わからない…


ん？


少し待てよ？


盗めばわかる？


「！」


「まさか！」


「そうゆうことか！」


 閃いたおれは脳みそをフル回転して、急いでパソコンを打ち始めた。