異世界に貴族として転生しました!〜兄が神な男〜

御隠居村長

10、家族内でのパーティー

 ジャック兄さんにエスコート(?)されて、夕食の部屋に向かう。

 そして夕食の部屋の前につく。

 そして、ジャック兄さんが、ドアを開ける。


「おー! ジャック、やっと来たか! 一回シリウスを呼びに行くと言ってなかなか戻って来なかったから、心配でシリウスの部屋に行こうかと思ったよ。」
と、父さんが声をかけてきた。

「少しシリウスと喋っていまして……。申し訳ないです。」
と、兄さん。

「まあ、別に良いよ。ジャックもシリウスも席に座れ。」
と、父さんが言ってくる。

「はい、分かりました。遅れて申し訳ないです。」
と、俺は答える。

「あら。別に遅れている訳ではないないわ。」
と、母さん。

 たしかに遅れてないけど、今回は俺が一番遅かったようだ。一番遅いと遅れたような感じになる。

 まあ、俺は言われた通りに俺は席に座る。


 すると、父さんが、
「うむ。では、シリウスの誕生日を祝って、乾杯!」
と、お酒を上げる。

 俺達子供は、まだジュースだ。親は、お酒なのだが。

 そして、乾杯する。

 その後、運ばれてきた夕食を食べていると、父さんが、
「そうだ。ステータスの確認は、したか?」
と、聞いてきた。

「一応、しましたよ。」
と、答える。

「うむ。では、ステータスを見せてみよ。」
と、言われた。

「分かりました。では、『ステータスオープン』」

【名前】シリウス・インブンランド
【性別】男
【年齢】5歳
【種族】人間族
【レベル】1
【体力】228
【魔力】421(13001)
【称号】辺境伯家四男 (面倒くさがり屋) (発明神の弟)(異世界からの転生者) (神々の観察対象) (神々の提案を断った者)

【スペシャルスキル】
(魔力完全コピー)
(空間魔法)


【加護】
(主神の加護Lv.10)
創造神の加護Lv.1(10)
発明神の加護Lv.5(10)
生命神の加護Lv.2(10)
愛の女神の加護Lv.2(10)
魔法神の加護Lv.1(10)
武神の加護Lv.2(10)
大地神の加護Lv.2(10)
技能神の加護Lv.2(10)
破壊神の加護Lv.2(10)


「こんな感じです。」
と、俺は言う。

 兄さんと話し合ってこれにしたんだし、大丈夫だろう。

「こ、これは、すごいね! 発明神様の加護レベルが、5! 発明神様は、3柱の中に入っている神様だし……。すごすぎるなぁ。他は、わりかし普通だけど……。これは、異常だよ!」
と、兄さんが澄ました顔で言ってくる。

「いや、ジャック。たしかに、発明神様の加護レベルも異常だ。でも、主神様以外の神様全員から加護をもらえているのも異常だ。そのことを忘れるな!」
と、驚いた顔で父さん。

「・・・」
と、驚いているのか無言の母さん。

「す、すごいわ。流石私の弟。」
と、得意げな顔のエマ姉さん。

 
 どうやら、俺はジャック兄さんにはめられたみたいだ。加護レベル5とか一つぐらいなら全然大丈夫だよ、という兄さんの言葉は、真っ赤の嘘だったらしい。でも、このステータスで騒がれるくらいなら、元のステータス見せたらどうなるのだろうか? そこは、兄さんに感謝するべきなのかな……?

 まあでも、このステータス大丈夫だよな? と、俺は少し心配になる。

 だから、
「このステータスって、異常ですか?」
と、俺は聞く。

 すると、
「うーん。確かにこの加護の量などは、異常だ。しかし、大人の平均に魔力も体力も程遠いし、まあ大丈夫だろう。」
と、父さん。

 一応、許容範囲らしい。でも、全く驚かれないのを狙っていた俺からすれば、兄さんを少し恨みたい気持ちにもなる。

 そして、夕食も全員が食べ終わり、父さんが、
「シリウスのパーティー、また延期になってしまった。公爵家が、今年もくるんだけどな……。その公爵家が、まだついていなくてな。このことに関して、後々、文句を言おうとは、思っているんだがな……。全く、だから公爵なんて呼びたくないんだよ。」
と、言ってきた。

 父さん、いくらイラッとしても、公爵家を愚痴るのは、ダメだと思う。まあ、家族と、執事のセバスしかいないから良いのかな……?


 明日だと思っていたパーティーは、遅れるらしいけど……。今日の家族内でのパーティーは、なんとか乗り切ることができた。

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