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ある日突然、ぼっちだった俺に学校一美少女の主ができました。

ながしょー

第2話 俺と真涼の関係

「なぁ……お前は俺を社会的立場から孤立させようとしているのか?」


「どうして?」


真涼は首をちょこんと傾げる。
そんなしぐさが可愛いとかはさて置いて、俺の今の現状が分かっていないのだろうか。


「だって見ろよ」


俺は四方八方指を目線で指し示した。


「どう見たって普通じゃない」


「どう見たって普通じゃないだろ?!お前の目は節穴か!」


今の現状を説明すると、全学年の男子が鋭い目付きで俺を睨みつけている。
その目からは、いろいろな恨みや妬みなどが伝わってくる。


「こうなったのもお前のせいだからな!」


「別にいいじゃん。私には被害は及ばないんだから」


お前は自己中か!
なぜ、俺は一瞬にして全学年の男子全てを敵にまわしてしまったのか、これには深くて浅い事情があった。


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朝、真涼から平和な日常を奪われた後のことだった。
休み時間の度に真涼が俺の教室によく来るようになった。
なぜ来るのだろうかと疑問に思い、聞いてみたところ、


「主である私がモルモットを放し飼いして、どうするんですか」


と、さらに俺の扱いが酷くなっていることだけは分かった。


「だからと言って毎回来る必要ないだろ?何かしらの誤解を招いたらどうすんだよ」


「誤解ねぇ……」


――あれ?なぜそこで考え込むんだ?そして、なぜ不敵な笑みを浮かべるんだ?


「いいこと思いついちゃった……うふふ」


この様子を見ると、付き合いの短い俺でも分かる。
――絶対悪いこと思いついちゃったな。
そして、俺の嫌な予感は的中することになる。
俺と真涼の様子が気になったのか、クラスの女子(俺はぼっち故にメイトはいない)が近づいてきた。


「ねぇねぇ、もしかして2人付き合ってるの?」


表情からして、たぶん冗談で言っているのだろう。
もちろん付き合ってるわけでもないし、俺はノリが悪いので「付き合ってるわけないじゃーん」って、言おうと思ったのだが、


「ええ、付き合ってますよ」


「アハハハハ……ノリいいね!冗談だよ!こんなパッとしない中村くんと花澤さん似合わないもん」


――なんか、どさくさに紛れて俺をディスったよね?本人の前でディスるのはやめてくれないかな?!
でも、真涼は何を考えているのか、それを否定した。


「いえ、付き合ってますよ。本当に」


「え……マジで?」


クラスの女子は目を丸くして驚いている。
俺も正直驚いている。だって、付き合ってること初耳なんだもん!
だから、俺は必死に否定した。


「いやいやいや、付き合ってないよ!俺がこんな美少女と釣り合うわけないじゃん!アハハハハ」


なんか途中で悲しくなった。
――なぜ自分で自分を傷つけなければならないんだろう……。


「まったく……何を照れ隠ししてるんですか、ゆーくん?」


――ゆ、ゆーくん?誰だ?
俺は四方八方見渡すが、もちろんゆーくんらしき人物はいない。
そして、もう言い逃れができないような決定的なことを真涼はやりやがった。


「……っ?!」


真涼がみんなの見ている前で俺の頬にキスをした。
感触は頬なのに唇のやわらかさがとても伝わってきた。
クラス中の男女問わず、悲鳴や絶叫が飛び交っていたが、そんなことはどうでもいい。
とにかく顔が熱い。
なんで熱いのかは自分にも分からない。でも熱い。
俺はこの先どうなっていくのか……もう分からなくなってきた。


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そして、現在に戻るのだが、キスをされたのが今日の1時間目の休み時間。今は昼休みだから4時間あまりしか経っていない。
さすがに顔の熱さはとっくの前に冷めたのだが……男子からの視線は当分の間は冷めないだろう。てか、高校生活ずっとかもしれない。


「いいじゃない。あなたにとっても幸せなことでしょ?」


「どこがだよ!」


「こんな美少女の彼女ができて」


自分自身を美少女と言うやつなんてコイツだけなんじゃないだろうか。


「こんなことをして利益があるのはお前だけだろ」


「あら、どうして?」


「だって、彼氏がいるということを広めれば告白してくる奴なんていなくなるから」


まえに女子の陰口を聞いたことがあった……いや、盗み聞きじゃないぞ?たまたま聞こえてきただけなんだからな!
その会話の内容は簡単に言えば、真涼がまた告白されたということだった。
真涼は才色兼備な故に年がら年中告白が耐えないらしい。ウワサでは裏で本人非公式のファンクラブもあるとか。
だから、俺を盾にして男子からの告白の嵐を避けようという魂胆なんだろう。


「さすが、ゆーくん」


「その呼び名はやめろ」


「でも、これからは彼氏としてお願いしますね」


真涼はそう言い、見とれてしまいそうな微笑みを見せた。
嫌なら断ればいいのにとか思うかもしれないが、


「絶対に断れないんだよなぁ……」


そのつぶやきを聞いた真涼はコクリと頷いた。

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