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ある日突然、ぼっちだった俺に学校一美少女の主ができました。

ながしょー

第1話 平和な日常の崩壊

翌日から地獄が始まった。
俺はいつも通り学校に登校すると、校門前に見覚えのある女がいた。
様子を見る限りでは腕を組んで、頻繁に左手首に付けている腕時計を確認している。
一応、言うまでもないが……どう見ても花澤真涼だ。
――何をしてんだ?まぁ、俺には関係ない事だから無視するか。
何気なく花澤真涼の前を素通りしかけた瞬間だった。


「遅い!いつまで待たせるの?」


いきなり怒鳴り声が聞こえた。
――ああ、誰だか知らんが、結構待たせてたんだな。こんな女を怒らせるなんて……マジ乙!


「ちょっと待ちなさいよ!何無視してんの?」


――まぁ、無視したくもなるよね。分かるよ、誰だか知らないそこのキミ!


「あなたよ!」


いきなり肩を掴まれた。

「え……俺?!」


どうやら誰だか知らないキミは俺だったようだ……アハハハハ……マジ俺乙!

「あなたしかいないでしょう」


「いやいや、ちょっと何言ってるか分からないんですけど」


そもそも待ち合わせの約束とかしてないよね?
なのに……なぜ俺?


「昨日の話忘れたの?」


「昨日の話?…………あ」


俺の表情を見て、真涼は「思い出したようね」と言って、不敵な笑みを見せた。
――え……真涼さん?ちょっと怖いんですけど……。
このままでは何を命令されるかたまったもんじゃない。
それにアレには強制的なものはない!

「あの話は無かったことでお願いしまーす」


きっぱりと言ってやったぜ。
これで俺の自由は確保されたッ!


「本当にそれでいいのかしら……うふふ」


だが、花澤真涼は不敵な笑みを崩さなかった。
そして、何やら1冊のノートをカバンから取り出し、それを広げた。
――なんだ?何が書いてあるんだ?


「中学2年の時に起きた体操服一式盗難騒動……」


「ちょ、ちょっと待ってええええええええええええ!」


俺は周りの目を気にせず、大絶叫して真涼からノートを取り上げた。
そして、ノートの中身を全て見ると……


「ぜ、全部俺の黒歴史……」


そこに書かれていたのは消したくても消せない俺の過去全てだった。
ありとあらゆること全て細かく記載されている。


「お、お前……一体どうやって……」


俺の背中にはまだ春だと言うのに汗がじんわりと吹き出ている。
真涼はポケットからスマホを取り出して、


「ネットで検索しましたぁ♪」

「嘘をつくな!」


今の時代ネット社会だからと言って、人の過去まで載せられてたまるかッ!


「仕方ありませんね。正直に言います」


真涼は1度ため息をついて、俺の過去をどうやって調べたか話しはじめた。


「つまり……俺の過去を知る奴ら全員に聞いたんだな?」


「はい、そういうことです」


「昨日の一晩で?」


「はい、そういうことです」


俺は驚愕のあまり、ノートを手から落としてしまった。
せっかく誰も俺の過去を知らない遠い高校に進学してきたというのに…………ここで俺の平和な高校生活が終わるとでも言うのだろうか。


「最後に1つ聞いてもいいですか?」


「……なんだよ……」


「私の奴隷になってくれますか?」


「奴隷って……昨日言ってたことと違くないか?!」


「なってくれますか?」


――ヤバい……俺の抗議は聞いてくれないようだ。ここで断ったら……終わりを意味するんだよなぁ……。


「………………はい」


こうして俺の地獄が始まったのだが、このノートを破れば……


「破っても無駄ですよ?コピーはちゃんと多めにしてますし、パソコン内部にも取り込んでいます。もし……変なことをすれば、自動的に世界に拡散されるようプログラミングしてありますのでご安心してくださいね」


「まっ……だぐ……あんじんでぎねえ……」


もう気がつけば、顔面ぐしゃぐしゃにして泣いてました。

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