O'clock

桜井ギル

少女は踊る

私は夢を見る。


夢の中には妖精さんが出てくるの。とてもとても優しい妖精さん。


私の夢を叶えてくれる。


ふわふわのわたあめ雲に乗ってみたいって願えば妖精さんはニコッと微笑み妖精さんが杖をひと振りすれば願いのとおりに出してくれるの。


私は妖精さんが大好き。でもね、いつも妖精さんは口癖のように私に聞かせてくるの。


「12時になると魔法が解けてしまうの。絶対に12時以降になって寝るのはダメよ。」


妖精さんはいつもこれを夢の終わりに言っていた。


私はちゃんと妖精さんの言うこと聞いてたのよ。だって夢であっても自由に私の願いを叶えてくれるんだもの。


絶対に裏切ったりしないわ!







時は流れ、少女は高校生になった。高校生はとても大変で宿題は多いし、友達とよく遊ぶから金欠だし…でも、とても楽しい生活を暮らしていた。


少女は高校生3年生となり、大学に合格するべく、勉学に勤しむようになっていた。


少女はうっかり約束を破りそうになったこともあったがちゃんと12時前に寝ていた。



でもそんなある日のこと。



少女「きゃああああ!英語の課題が終わってないじゃない!!いーやーーー!」



時計を見ると、23時45分と。



少女「私の計画は完璧だったはずなのに!」



英語の課題といってもすぐに終わらせられるものなんかではなく、英語の作文の課題である。少女は英語の中で特に作文が大の苦手なのであった。



少女「ううっ……、嘆いていても仕方ない!10分で終わらせてみせる!」



少女は泣きながら机に向かい、文章を一つ一つ書いていくのであった。

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