O'clock

桜井ギル

ようこそ夢の世界

ようこそ、ようこそ。今宵のお客様は珍しいね。お茶はいかがかい?



紅茶しか用意できなかったが、紅茶は好きかい?……そうか、それは良かった。



君は退屈そうな顔をしているよね。えっ、そんな顔はしてない?ははっ、してるよ。



そんな君が退屈しないように1つお話を聞かせてあげよう。大丈夫、怖くないよ。えっ、僕の方がよっぽど怖いって?…酷い言われようだな。



初対面の男の人がこんなにまじまじ見つめられたら気持ち悪いって顔に書いてあるよ。あっ、今驚いた顔したよね。当たった?



僕に少しは心を開こうと思ってくれたかい?今のは君の緊張を和らげようとしたんだけど…。良かった。君は完全に僕に心を開いてくれてはいないだろうけど、聞く気になってくれて嬉しいよ。



じゃあそろそろ始めていいかい?…うん、君にOKをもらえて良かった。



さあさあお立会い!紳士淑女の皆様。今宵の夢はとある少女の夢物語。



我は夢を語る者。我は夢を語り継ぐ者。


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