男女比が異常な異世界で最強になった俺は前世の夢を追い続ける

音感あっきー

2章。危険な予感。

「うわぁ、こりゃデカイな」

『そうですね、ボス感半端ないですね』

目の前には狼というよりかは熊と言った方がサイズ的に正しいであろうブラッドウルフがいる。
鋭い目付きで睨んでいる。
その目は獲物が自らやって来た事を後悔させてやると言わんばかりだ。

「じゃあ、すぐに終わらせるか、神速」

俺は刀を取り出して神速を使いウルフの首を切りに掛かる。
勿論、相手は音速に近い速度が出る神速を使った俺を目視する事など出来ない。

さらり

ずしん

首と体が綺麗に離れたウルフからは激しく血を吹き出している。

「うわっ、思った以上に血が飛び散ってるな、清掃魔法」

あたり一面の血は清掃魔法によって綺麗さっぱり消えた。
これ、殺人事件とか起きても偽装できるな…。

『レイン様、今、ウルフの血が口に少し入りました。それで少し分析したのですが……ラーラ様が少々危ないかもしれません』

「え?どゆこと?」





王女三姉妹は取り敢えずイビルとアーニャの元へと戻り生徒達を整列させウルフの襲撃に備えている。

「ラーラ、大丈夫ですの?ロです」

ローラの目線の先には何やら様子がおかしいラーラの姿が映っていた。

「水が欲しい……」

「水ならここに……はい。」

アーニャは水をラーラに渡す。

ごくごくごくごくごくごく

「す、凄い勢いで飲むのね……でもそんなに急いで飲まなくても……沢山こぼしているわ」

アーニャは苦笑いをしつつ少し行儀の悪いラーラに驚いてもいる。
だが、これにはローラとルーラも色々と思った事があるらしく。

「ラーラ、アーニャの言う通りですわ、もう少しゆっくり飲むべきですわ。ロです」

「零している水が勿体ないですわ。ルです」

ごくごくごくごくごくごくごく

言う事を聞かないラーラにルーラは近づき、背中を優しくさすってやった。

「!?」

ルーラは何か変な物を見つけたかのような顔をしている。
気になったローラはルーラに尋ねる。

「どうしたのです?」

「……これは痙攣ですの?不自然な動きをしていますわ」

何を言っているのかと思ったローラはルーラと同様にラーラの背中をさすってやる。
そして、2人とも同じ様な感覚を覚える。

「痙攣ですわね……、以前、お母様がかかった病気ですの……?」

「分からないわ……でも早くレイン君に伝えた方が良いかもしれないわ」

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