男女比が異常な異世界で最強になった俺は前世の夢を追い続ける

音感あっきー

2章。一般人の話。

てな訳で、取り敢えず、ある限りの魔石を使ってイビルはアーニャのグループも監視する事にしたらしい。
そして、本格的に遠足が始まろうとしている。

「只今より、3日間この森の中で過ごして貰う!グループ内、そして時にはグループ外とも協力して3日間を切り抜けて欲しい!君達は今まで多くの事を学んできた!君達なら乗り越えられる!そして、その努力を称えて生徒各々にこの剣を授ける」

ラグナ先生はいつもとは少し違う雰囲気を漂わせている。
まぁ、命がけの遠足ではあるからな。
そして、冒険者をやっていない生徒は自分の真剣というものを基本的には持っていない為、今日この場で学園側から提供される。
渡された剣は木剣と同じくらい軽くてそこそこの切れ味のあるものの様だ。
恐らく、魔法で何らかの細工がしてあるのだろう。
まぁそれくらいでないと恐らくここで出る魔物なんて倒せっこない。

『素手で倒した人ならここに居ますけどね』

……俺は一般人にとっての話をしているのだが。

生徒一人一人が剣を受け取り、グループ毎に集まって待機している。
本物の剣が渡されて緊張感が漂っている。

「サバイバル開始!!」

その号令によって緊張感は霧散し、それぞれが次はやる気に満ちた覇気を出す。
そして、グループ毎に散っていった。
森の中で3日。
さぁて、どうなるのかなぁ。

取り敢えず、俺は自分の担当10グループに指示を出した。
あくまでも纏め係は指揮などを取ったりというのが役目だ。
そして、それぞれの10グループの纏め係が1つのグループとなる事で600人を纏める。
あ、因みに出した指示というのは、取り敢えず、角クマ以外の魔物を狩ってきて、というものだ。
狙い目はキングザリガニーと言っておいた。

「レイン君、本当にキングザリガニーを狩れるとお思いなのですか?」

隣で聴いていたルーラはこう言った。

「え?」

「流石に難しいのではないですか?」

……一般人を基準に。
忘れていた……。
そうだ……あの豆腐、一般人からしたら硬いんだったなぁ……。
だからか、皆の顔が少し歪んでいたのは。

「ルーラ的な狙い目は何なんだ?」

「そうですね……バトルビーとかでしょうか」

「……え?」

「バトルビーですわ」

何それ、俺、そんな魔物聞いたことない。
この森にそんなのいるの……?

『バトルビーは少し大きめの蜂ですね、毒は無くて動きも遅く弱いので狩りやすいのです。因みに危険察知力が強いので、レイン様が近づくと直ぐに土の中に隠れたりして逃げてしまいます。レイン様が遭遇したこと無いのはそういう理由です』

え、でも検索魔法に映らないのは?

『弱いからです』

あ、そうなのね。
……てか食べれるの?
絶対、俺、食べたく無いんだけど。

『サバイバルなんですから、食べれそうな物は何でも食べますよ。確かにバトルビーは余り美味しいものではありませんが』

「ルーラ、俺、キングザリガニーを狩るの手伝ってくるよ」

絶対に今日のご飯はキングザリガニーにしてやるよ。虫なんか食べてたまるか!

「ええ……分かりました」

俺のやる気具合に少し圧倒されている。

「瞬足!」

ひゅん!

俺は瞬足で移動している途中、戦闘音を聞いた。
検索魔法的には俺のグループだ。
キングザリガニーは結構ウジャウジャいるから、早速遭遇したのだろう。
そして、実際に戦闘のある場まで行ってみた。

カン!カン!!
ズドオオオンッ!!
カン!
ズドオオオンッ!!

何だろうか。
キングザリガニーってこんなに強かったかなぁ…。
まず、剣を振る子がいてヒットしているのだが、ただ、金属で硬いものを叩いてるという雰囲気だ。
そして、遠距離から風魔法でキングザリガニーを攻撃しているのだが…無傷だなこりゃ。
そして、戦っているのは2人だけで残り8人は伸びていた。

ばしっ!

剣でキングザリガニーを叩いていた子がキングザリガニーのハサミで叩かれ吹き飛んだ。

ええええ……これはマズイな。
一人一人が戦闘慣れしていなくて怖がっている。
体が固まってしまいやられたのだろう。
勇気を出して近接戦を挑むも敗れるって感じだ。
これは反省。
もっと弱いやつからだな。

「きゃぁぁぁあ!!」

風魔法を使っていた子目掛けてキングザリガニーが向かっていく。

「せいっ」

サラッ

あ、豆腐。

俺は剣を抜いてキングザリガニー向けて振った。
そして、案の定、手応えなく切れた。

「え?」

キョトンとした顔をした女の子。

「あはは、ごめんね、流石にいきなりキングザリガニーは早かったよな」

俺はそう言いながら伸びている9人に回復魔法をかけて、バトルビーを狩ってくるように伝えた。

これと同じような光景をあと9グループ見たのだが、それぞれに謝ってバトルビーを狩るように伝えた。

大体、最後まで生き延びていたのはSクラスの子であった。
Sクラス様様だな。


そして、レインは1人こっそりとキングザリガニーを狩るのであった。

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コメント

  • ノベルバユーザー316356

    途中で契約?みたいなのした白龍どこいったん

    3
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