男女比が異常な異世界で最強になった俺は前世の夢を追い続ける

音感あっきー

2章。出発の合図は先生が。

「アイ、ちゃんとミーシャさんの言う事聞くんだぞ」

「ん」

「よし、じゃあ行ってくるね」

「レイン君、気をつけてね」
「行ってらっしゃい」

「はーい」

今日は遠足。
3日程山に籠るため、アイはミーシャさんに預けた。
アイの魔法コピー能力があればミーシャさんの役に立てる事間違い無しなのは確定であるし、ミーシャさん的にもアイをとても好いているみたいだから良くしてくれるであろう。

「さぁて…纏める係ねー、取り敢えず学園行きますかー」

俺は瞬足で屋根の上を移動して数秒で学園に辿り着く。
学園には約600人。
1グループ10人の60グループが点々としている。
そして…

「あ、レイン君、おはようございます」
「おはようございます」
「おはようございます」

ラ、ロ、ル、の順に挨拶をする王女三姉妹。
背中には少し大きめのリュックを背負っている。
それもその筈、3日間の最低限の生活用品。
魔物を狩った後、食べ切れなかった物は保存。
その為のリュックでもある。
そして、少々高みの見物をしている俺。
収納魔法があるから手ぶらだ。
どの生徒も俺を一目チラッと見た後、驚いた顔をして二度見し、そして、あ…(察し)となって元に戻る。
こうしていると少しズルをしている気分にもなるが、先生達からは許可を貰っている為、特に罪悪感に見舞われる事は無い。

「れ、レイン君おはよう」

次に俯きながら小さな声でそう言ったのはアーニャだ。
可愛らしい。
同じく大きなリュックを背負っている。

「レイン君、おはよう」

そしてイビル。
同じく、大きなリュック。
そして、そのリュックからは長い数本の巻物の様な物が出ている。
これは事前にイビルが用意できるという事で持ってくる事になっていた森の大体の地図だ。
と言っても、書かれているのは、川や池など、水が獲得できる場所くらいだ。
だが、それはとても重要かつ有能な情報だ。
何でもイビルの親が飛行魔法という物を使えるらしくそれで山全体を以前、見渡した事があるとの事だ。
イビルはまだ使えないらしい。
というのも、神ちゃん曰く…

『飛行魔法は結構難しい魔法なので使えるだけで凄いと思いますよ』

との事だ。
実際、俺も使ってみた。
慣れるのに15分くらいかかったが中々良い魔法だった。
魔力を沢山放出すると飛行スピードが上がるというものであった。
神速と掛け合わせても地面を蹴り上げた時に出る初速以降速くならなかったのは少し残念だが、それは我慢しよう。

「皆、おはよう」

俺は皆の目を1人ずつ見て行って、最後に挨拶をした。
特に皆に異常は無し…と。
こういうイベントは何か起こるのが定番だから、初めから警戒するに越した事は無いであろう。

「お、皆、集まったな、じゃあ、森まで馬車で移動するぞー」

先生のその言葉で遠足は始まった。
長い馬車の行列がアンダンテ領を越えポコ領へと進む。

果たしてこの遠足は善良なイベントなのか…




「男女比が異常な異世界で最強になった俺は前世の夢を追い続ける」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く