男女比が異常な異世界で最強になった俺は前世の夢を追い続ける

音感あっきー

2章。決意。

俺は姉さんを救う事を決意した後、強制回復されたルーシャさんとその付き添いであったミーシャさんの元へと向かった。
俺はその2人の秘密を知った。
2人は恐らく人間の身体ではない。
だが、悪の手から放たれたルーシャさんはどうなるのだろうか……。
それは1つの疑問であった。

「レイン君……よね?」

「はい、元に戻りました」

心配そうな顔をするミーシャ。
俺は普通の顔のまま、ただ答えた。
ルーシャさんは息をしているようだ。

「右手の力が多分消えたみたいなの……私の力に共鳴してくれない」

これは俺もルーシャさんの記憶で見た。
ミーシャさんの左手とルーシャさんの右手は何か紐の様なモノで繋がっているようだった。
それが消えたのは悪の手が居なくなったからだろう。

「ミーシャさんはその事についてどう思いますか……」

ミーシャは少し考え込んだ後に言った。

「私は良かったと思う。私は力を使い熟しても意味がある物だけど、ルーシャのは余り意味が無くて、寧ろ人を不幸にさせるような物だったから……」

「そうですか……1つだけ……ルーシャさんが生きていたのは悪の手のお陰です。姉さんの代わりに僕が謝ります。ごめんなさい。こんな言葉で許されるとは思っていません。ですが、姉さんは……」

俺は土下座をする。
そして、背中に手をポンっと置いてミーシャさんはこう言った。

「分かったわ。取り敢えず、ルーシャが生きていてくれたんだもの……。私も少し動揺してて、サンちゃんの事を酷いとか思ってしまったけれど、仕方が無いわ。……サンちゃんとは喋った……?」

ミーシャさんは作り笑いであろうが、俺に向けてくれた。
俺はそんなミーシャさんに感謝の気持ちで1杯であった。
だが、その事を聞かれて再び心が締め付けられるようだった。

「……姉さんは記憶を無くしたまま、消えました……別の空間に。僕でも探し出せません……」

ミーシャさんは驚いた顔をして、申し訳無さそうに頭を下げた。

「ルーシャの為にサンちゃんが犠牲になったのね……ごめんなさい……」

「いえ、姉さんはきっと生きています。絶対に助けると決めました。長い戦いになるかもしれないのですが……。でも、僕は諦めません!」

そう言った。
自分に言い聞かせる様に。
俺は助ける。
悲しい。
そんな思いで一杯だ。
でも、それは俺を奮い立たせる。
無くしたものを探す。
これが俺の目標の1つとなった。

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