男女比が異常な異世界で最強になった俺は前世の夢を追い続ける

音感あっきー

2章。修羅場の解決法。

がちゃ。

「ちょっとレイン君どういう事!!」

俺は騒動の後、アイと一緒に部屋に戻ったのだが…。
自室の扉を開けると、そこには姉さんがいた。
あー、大変だ。

「そこのエルフちゃん。ここで正座しなさい、レイン君も」

姉さんはそう言って床に指を指し座る様に促す。
ううう、姉さん怖い。

俺とアイはちょこんと正座した。
何だろうか。
親に結婚の申し出をしたが、ふざけるなと説教されてるみたいな雰囲気だ。

「レイン君、女の子と二人きりで住むなんて私が許さない」

勿論、姉さんは魔力で威圧をガンガンしてます。
アイは少しフラフラしているようだ。

「でも姉さん、アイは親が居ないんだ。もし、僕が連れてこなかった奴隷になる所だったんだよ?」

真面目な話である。
奴隷になれば、アイにとって明るい未来は殆ど無いに等しくなるだろう。

「………でもっ!駄目!レイン君は私の物なの!」

どきっとした。
あへへ、嬉しいなぁ。
俺は姉さんの物…うへへ。
いやいや、こんな妄想に浸ってる場合じゃない。

「姉さん、アイは妹だよ。もう家族だから。取られたりしないよ、それに姉さんも僕の物だし!」

さぁ、レイン選手仕掛けて行った!
独占欲を伝える。
これこそチョロい姉さんを一撃で倒す必殺技!
まぁ我ながら、本当に自分自身そう思ってる辺りシスコン拗らせてるなと思う。
そして、案の定。

「えっ…うふふ、やだ、レイン君ったら…分かったわ、アイちゃん?よろしくね♪」

満更でも無い顔である。
そして、態度が激変。
流石チョロ姉さん。
そういう所が大好き。

「ん」

アイは一言だけそう返事をした。
少し、怖がっているようだ。
でもね、アイ、姉さんは凄く優しいんだよ?


その後は3人で仲良く食事を取る事にした。

「レイン君!この甘くて少し苦いのは何!?凄く美味しいわ!」

キャラメルナッツである。
やはりキャラメルは珍しいようだ。
しかし匂いと味がそれは美味しい物だと主張してくれる事により、受け入れられやすいらしい。
ただ、1つ思う事がある。
これは食事として出して良いものなのか。
普通は間食として出す物だと思う。
肉とキャラメルは流石に合わない。
朝にパンとコーヒーと一緒に出すのはセーフであろうが。
今の献立は何ともまぁ酷い事、限りなし。

パン。オーク肉と野菜の炒め物。キングザリガニー焼き。ハニーナッツ。キャラメルナッツ。

何だろうか、この、夕食のメニューに混ざり込んだ、2つの少し浮いたナッツは。



ここで俺は考えるべき事を見つけた。

ナッツをお菓子以外に使う方法…。


ナッツがメインの食べ物はあまり無いだろう。

パンに塗るとか…?
やってみよう。
ペースト状にしたのに、塩と砂糖を少しだけ入れてみる?
俺は油を少し加えてナッツをすり潰し、そこに塩と砂糖を入れる。

少し舐めてみた。

うーん。まぁ、何となく分かる。
これは要研究だな。

塗る以外となると…かける?
ドレッシング!
何だろう、何かあったよな、ナッツが砕かれて入ってるドレッシングみたいなの。

俺は想像のままに調理を始める。

まずは、ナッツを砕く。
次に、さっぱり感?欲しいよな。
お酢かな。
あとは醤油もどきを少し入れてみよう。
うーん、玉ねぎも入れて和風ドレッシング的な感じに…。

舐めてみる。

おっ。いいんじゃね?
サッパリ感とナッツの歯応えと甘さがいい感じ。
和風ナッツドレッシングと呼ぼう。

俺は少しだけオーク肉を焼いて、その上に和風ナッツドレッシングをかけた。

おお、お肉のコッテリ感が少し和らいで上品な感じになったな。

俺は姉さんとアイにそれを差し出す。

「これ、食べてみて?」

「は〜い♪レイン君の手作り〜♪」

「ん」

2人は口へとドレッシングのかけられた肉を運ぶ。

「おいし」

「凄いわ、レイン君、口の中がさっぱりする!」

どうやら成功の様だ。
ナッツはサポート役というわけだな。
学習学習。
そして、2人はあっという間に平らげてしまった。

そして…

がちゃ。



「レイン君、良い匂いがするのだけれど、何を作ってるの?」




ノックも無しに入ってきたのは、ルーシャさんだった。

何か修羅場の予感だなぁ…。

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