男女比が異常な異世界で最強になった俺は前世の夢を追い続ける

音感あっきー

2章。最強になった俺の実技試験の点は…

「ふぅ。取り敢えず、治療も一段落ついたかな…」

ヘレンの守備戦へと駆けつけ、敵を撃破したあと、レインは他の場所で襲われていて怪我をした人達を治していた。

「よし、じゃあ次は神速の被害を直しに行くか…試験始まったけど、流石に自分でやったことだしな…まぁ、試験はきっとヘレン様が何とかしてくれそうだな」

『レイン様、何か大きな魔獣が地下にいます。人の反応もあるので、恐らく…盗賊のアジトではないかと…』

「大きな魔獣!!よし、いこう!」




「この建物の下…?普通の喫茶店みたいな感じだけど…」

『中に人がいますから、一応、外に連れ出しましょう。多分、店を経営してる人は盗賊じゃありません。平然とし過ぎですね。勝手に地下を使っているようです。』

「了解!」

「すみませーん、先程からこの辺で魔獣や盗賊に襲われる被害が立て続けにありまして…どうやら、この建物の地下がそのアジトらしいので一度入らせて貰ってもよろしいですか?」

店から若い女性が出てきた。
「え、か、可愛い。あ、いや、そんな危険な遊びは駄目だよ!怪我しちゃ危ないでしょう!」

あー、俺の見た目故に…まだ10歳のお子様だもんなぁ。

「うーん、結構真面目な話なんですけど……。じゃあ一回、貴方が地下に行ってもらっても良いですか?他の方に僕を見張ってもらっても良いので。」

「しょうがないなぁ。一回だけだよー?」

「ありがとうございます。何か見つけたりしたら大声を出して下さい。すぐに駆けつけますから。」

「分かったわ。行ってくるねー!」

(今回の大きい魔獣って強いの?)

『A級のアイアントカゲという魔獣です。とにかく硬くて有名ですね。普通の剣では魔力刃にしたとしても傷付きません。』

(わぉ、でも普通の人はどうやって倒すの?)

『主に火炎魔法を使って倒します。というかそれ以外ありませんね。レイン様の場合は体術でも何とかなりそうですけど。』

(でも、金属の体なんだろ?体術で分厚い金属をかち割った事は無いぞ?)

『皮膚部分が金属というだけで中身は普通のトカゲと同じですよ。大きので皮膚は分厚いのですが。』

(あ、そういうことね。内部で衝撃を破裂させて内蔵にダメージを加えれば良いのね。)


きゃぁぁぁぁぁあ!!!!


「その声、待ってました!瞬足っ!!」

ひゅん!




「た、助けて!!助けて!!!」

ひゅん!

「はーい、無理させてすみません。建物から皆を避難させて下さい。被害が大きくなると困るので。」

「ほ、本当だったのね、ありがとう」
若い女性は地下から地上へと大急ぎで戻っていった。


「さぁーて、何で倒そうか」

目の前にはトラック程の大きさのある銀色にキラキラと輝いたトカゲがいた。
ここまで来るとワニに見える。

しゃぁぁぁあ!!!

アイアントカゲが威嚇をするだけで建物が震える。
いやぁ、白蟻よりも怖いものが建物の下にいたなんて知ったら手放したくなるなこれ。

「誰だ!お前は!!」
アイアントカゲの方から声が聞こえる。
やけに豪華な装飾品をたくさん付けた盗賊がいた。
多分、リーダーだろうなぁ。

「通りすがりの10歳です!トカゲ大好きなんですよー!何でも焼くと美味しいとか!」

「10歳?死にたくなければチビは帰るんだな、まぁ、もう逃さないけどな!!」

そういや、この盗賊団、男が多いな。
ハゲさせた奴も、ヘレン様の奴も殆ど男だったし…

「ねえ、何で男ばかりなの?」

「あ?決まってるだろ。誘拐してきた女を皆で犯すためだよ!ははははは!!!」

「あぁ、変態さんかぁ。まぁ、確かにそういう系統のビデオもあるけど、俺は好みじゃないなぁ。俺はマッサージ系統が……じゃなくて、誰か捕まえられたの?」

「ガキにはまだ早いが教えてやるよ、前から色んな女を捕まえてはいたんだがな、五年前にアジトが潰れて一回解散したんだ。でもな皆で仲間を集めて夜の間にここに忍び込んでやった!さっき、ここの店の女を捕まえたんだ、そしたらな、皆、気分が上がっちまって今日が学園の試験日だから女を皆攫っていこうってなってな、はははは!しかも、王女がいるらしいからな!!早く捕まえてこないか楽しみだぜ!!!」

あー、よく喋るよく喋る。
末路を知らないリーダー様。
「そんな事、僕に話して良かったの?」

「あ?気にすんな、すぐ殺すから。いけっ!」

しゃぁぁぁぁあ!!!

アイアントカゲが盗賊を乗せてこちらに向かってくる。
歩くたびに地面が震えているのが良く分かる。

うーん、火は危ないしなぁ。
剣かなあ

『アイアントカゲを無傷で倒したらかなり売れますよ。普通は火炎魔法で原形がなくなってしまいますから』

(おぉ!じゃあ、体術で行こう。)

向かってくるトカゲに対して、構える。

「今だ!!って、え!?」

どゅん!!

トカゲが口から凄いスピードで小さな金属の塊を吐き出した。
銃弾みたいな物だ。

俺はいきなりで、反応が遅れたが、神ちゃんが動体視力を上げてくれていたからか、何とか、かわせた。
しかし…

ばしっ!!

「いいいいたくない!!!!けど、止まらないーーーー!!!」

俺はトカゲの攻撃をかわして油断していた所を思い切りトカゲの尻尾で叩かれた。
異常な体のため、痛くはないが自分の体重と相手の攻撃力の関係上、吹っ飛んでしまう。

どん!!パラパラ…

壁にぶつかった。
壁が少しボロボロと崩れる。

これ、何回も受けたらいつか、壁がボロボロになって崩落しそうだな。
後で直しておこう。
というか、俺がぶつかっても壊れない壁の方が凄いのか。

「なっ!何で死なないんだ!!」
盗賊が驚いている。

「いやいや、こっちのセリフだよ!!!」
そう、何で死なないのか不思議だ。
流石、神ちゃんというところか。
にしても、相手が来るのを待つより攻めた方が良いかもな。
攻撃は最大の防御って奴だ。

「瞬足。せいっ!!」
俺はトカゲへと一気に詰めて、平手をトカゲの横腹へと打ち込む。
勿論、衝撃は内部で破裂させる。

ぱぁぁぁん!!

いい音がなる事限りなし。

この音は言うまでもない。内臓が破裂した音だ。

「ぐぎゃががが」

どすん。

トカゲが叫びながら横たわる。

「何なんだ!!何なんだよ、お前は!!!コイツは俺が長い時間かけて召喚させた魔獣だぞ!!!こんなガキ相手に……」

「何分かけたの?」

「180分だ!!!」

「…………………それは……ごめん。」

ついつい謝っちゃったよ。

「も、もう楽になろうよ、女の子は楽しんだんだろ?ね?3時間もかけてわざわざそんな事しなくても、良い男やってれば自然と女の子が寄ってくるんだし、ね?」

「皆で犯すのが俺の楽しみなんだよ!!」

「………………ちょっと引いた。もういいよね、拘束魔法」

ビリビリっ

「あがががが…」




はぁ、中々な性癖だな。
沢山、捕まってそうだなぁ。
何か沢山、悲しげな気配がするよ。
何人もの裸の女性を見つけた。
痩せている人ばかりだ。

「…大丈夫ですか…?もう、アイツらはいません、家に帰れますよ」

「「「……………。」」」
涙を流しながら皆が腕や首に指を示して何かを伝えようとしてる。

「ん?あぁ。黒色の輪っかか。契約の火ね。喋らない…いや、喋ったら駄目って命令なのか。」

『私がやりますね。』

(頼む。)

『指で輪っかに触れてください。いきます。分解……消滅。』

輪っかがホロホロと崩れ落ち砂の様になって消えた。

『同様の拘束具をスキャン。分解……消滅。』

皆の輪っかも同じように消えていく。

(相変わらず、凄いな。こんな魔法かけられたくないわ。)

『魔法じゃないですけどね。』

(あ、完全チートなのね)

「あ、ありがとうございます…」
「ありがとう…」
「やっと…これで終わるのね…」
「助かった…」
「こんな日が来るなんて…」

「ちょっと魔法をかけますね。皆さん、辛かったと思います。契約の火で焼かれたり、他にも心の傷だとか、色々あると思います。少しだけですが、傷を治したり、心を落ち着かせたり、緊張をほぐしたりする魔法をかけます。」

「ヒール」

「精神安定。緊張緩和。癒やしを与え給えハイリラックス。」

ハイリラックスは心の傷を少し癒やす効果がある。
辛かった記憶を癒しで薄れさせるのだ。
勿論、完全に消えるわけではない。

少しずつだが、皆、ホッとした様子が現れ始めた。

「後は…服ですね。これ、取り敢えず、あげますから、使ってください。お金はいらないです。」

以前、姉さんと母さんとミーシャさんにあげようと何度も練習した魔法で出来た服の失敗作だ。
とは言っても、案外、良い出来具合だ。

「あ、あの!名前聞いても良いですか?」
一人の女の子が聞いてきた。
辛かっただろうなぁ。

「レインって言います。取り敢えず、地上にでましょうか。久し振りに外の空気を吸いましょう。」

こうして地上への階段を登っている間…

「可愛いね」「そうね」「命の恩人だわ」「レイン様って呼ぼうかしら」「神様みたい」

(うん、うん、ありがとう。ありがとう。神様は俺に罰が当たりそうだから、やめよう。)

そして、地上に出ると、沢山の騎士がいた。
どうやら、さっきのお店の人が呼んでくれたらしい。
ヘレン様もいる。

「れ、レイン様!!試験は!!」

「あ…。今すぐ行ってきます!!!!事情は女の子達から聞いてください!!瞬足っ!」

ひゅん!

「は、速いな」




「やべぇ、完全に忘れてた、何時間遅れてる?」

『二時間程ですね。傷の手当に時間をかけ過ぎましたね。住民の怪我を一人一人見ていくのは、大変ですね』

「まぁ、一気にやってもよかったんだけどさ、一人一人話を聞いて情報とか集めたかったし、なにより、医者がいない世界だろ?こういうサービスもありかなって」

『レイン様らしいですね』

「まあね、よし、受付いかなきゃだな」




「君は………レイン君で良いのかな?」
受付の女性が聞いてくる。
何故、名前が分かるのか…

「な、何で名前を?」

「王女様と騎士様が君の受付をしてくれていたのよ。試験時間までに受付をしなきゃ試験は受けれないからって2人が言って来たんだけれど、王女様の言葉だからね、途中参加で良ければ試験が受けれるわよ。」

なんて優しい世界。
こんな人ばかりだったら平和なのになぁ。
「因みに、途中参加っていうのは何からですか?」

「今さっき丁度、実技試験が終わったから、次は座学ね。でも、正直、座学だけだと合格はキツイわよ?実技が0点って事だし…。」

テストの配点の説明をしよう。

実技部門
剣術→100点
魔法→100点

座学部門
算学→100点
国学→100点

合計400点

まぁ、多分、座学で満点取れば受かるんだろうな。

「あはは、まぁ、やれるだけやってみます。ありがとうございます。頑張ります」

「ええ、頑張りなさい、応援してるわ」


さぁ、実技は0点だが、座学は俺の前世の本業!

目指せ!!合格!!

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