男女比が異常な異世界で最強になった俺は前世の夢を追い続ける

音感あっきー

2章。マナー違反はお手の物!ボクの名前は豆腐スレイヤー!

いや、まさかな、まさかまさかな、そんな、まさかな。

ふと現れる薄いピンク色の髪をした女の子。
うーん、水でシャビシャビなったピンク色の絵の具を塗りたくったみたいな髪色だな。
でも、可愛い。

「すみません、先程は盗賊から助けて頂きありがとうございます。私、アンダンテ国王ルージュが娘、第三王女のルーラと申します。」

「イッツ ファンタスティック」
俺はボーッと突っ立っていた。

「れ、レイン様!あ、頭を低く!そして、名前を名乗るのだ!こんな事あまり無いぞ…?」
ヘレン様が小さな声で教えてくれた。

正直、身分とか何でも良いよ…という前世の考えは置いておいて…頭を低くし…
「え、えっと…………………………うん、レインです」
いや、俺も本来なら色々言いたいよ?
でも、平民が親の説明したところで、は?って感じだろ?
でも自己紹介が「レインです」ってだけのも味気無いから、敢えて沈黙を作る事で何を言うのだろうという疑問を持たせた上で名乗る。
そうすると、きっと、そんだけかよ!!って心の中で突っ込みたくなる。
でも、初対面だけど、いきなりツッコミ伝説を噛ましていいのかしら?ってなる。
ここで普通の心の持ち主ならば、うーん、突っ込むとか、突っ込まないとか考えるの面倒臭い。
もういいや、自己紹介したし、これでお別れにしよ!ってなる。

さぁどうだ!!

「うふふ、お友達になりません?」

コイツううううううう!!!!!
俺の期待をトコトン裏切ったな!!!
普通の心をしてないな、お前。
わかるぞ、俺にはわかるぞ。

『レイン様、もしかしたら逃げた方が良いかもしれません。』

(だよな、そうだよな。コイツ、心やばいぞ?)

『いや、心は至って普通で優しそうですが、レイン様のマナーが貴族の、しかも国王の娘などに対して全く配慮されて無いので、下手したらその内、無礼罪として、裁かれかねないかと…』

(うーん、俺のマナーは一般人までに通用するものだからな。この世界の男性じゃレベルが高いと思ってたんだが)

『はい、確かに高いです。ですが、平民と王女様です。野菜と肉みたいな物です。野菜はしっかりと肉を敬わないといけません。』

(ベジタリアンからしたらその逆かもな。まぁ、いいや、どう逃げる?)

『受験票を忘れてた事にしましょう。』

(ナイスアイデア!)

「あ、え、えっと、と、友達になろうという言葉で思い出したのですが、受験票を寮に忘れてしまいました。今すぐ取ってこなければ…はわわ、す、すみません、無礼だとは分かっておりますが、取りに行ってもよろしいでしょうか?」

うん、ヘレン様、そのジト目をやめてくださいまし。

「ええ、結構ですよ、受験できなかったら大変ですもんね。こちらこそ、引き止めてすみません、きっと、学園でお会いしましょう!」

「は、はい!アリガタキシアワセー」

回れーー右!
人が沢山だなぁ。
取り敢えず、ジャンプで飛び越えるか。

(神ちゃん、よろしく!)

『了解しました!』

「いよっと!」

ひゅーーーん!

(思ったより行列長いなぁ。ん?あれ、追加の盗賊じゃね?しかも何か変な大きな……魔獣か?魔獣じゃん!!しかも、豆腐!!ここ最近、狩ってなかった豆腐じゃん!)

説明しよう。
豆腐とはBランクの魔獣。キングザリガニーの事であり、外殻が硬いことで有名。
川の近くに生存する。

『取り敢えず、避難警告出して下さい、結構大きな盗賊グループみたいですね。』

(了解!)

「疎密波増強。遠くまで響け。音声拡大魔法。」
この魔法は遠くまで声を響かせる拡声器みたいな役割の魔法である。

「ヘレン様!!先程の盗賊の仲間と思われる者が来ました!どういう細工かは分かりませんが魔獣を従えてるみたいなので、皆を急いで学園に向かわせて下さい。あと、挟み撃ちには気をつけて下さい!取り敢えず、ここは僕が色々やっておきます。あ、僕一人で大丈夫ですよー、ヘレン様なら分かるでしょう?」

「聴覚増強魔法。」
これで、聴覚を高め、ヘレン様の返事を聴く。

「わ、分かった!まぁ、レイン様なら大丈夫だろう!くれぐれも、いつしかの商店のように建物は壊さないようにな。私は今は一人の者の護衛をしておるが、騎士として今は皆を助ける。これでも、前まではポコ領騎士団副団長の人間だ。王女様、どうか、馬車に入られて学園まで。他の者も、行くぞ!」

「ヘレン様、お願いします」
俺はそう、言ってゴキブリ共を倒しに行った。


相手は5人。
よぉーし、豆腐!今日こそ、お前の力を見せてみろ!
神ちゃんの収納魔法から力士三人分刀を取り出し、斬りかかる。

しゃん!!

おお!いい音!
ASMRに使えるかもしれないな。

豆腐は真っ二つに斬れた。

「な、何だコイツは!!」
「キングザリガニーを、一瞬で…」
「次の魔獣だ!いけ!一気に何体も出せ!」

「「「「「飢えし魔獣、我が命に従い、その姿を示したまえ、召喚魔法!」」」」」

地面に魔法陣が5つ描かれる。

ずどどどどどん!

魔獣が出てきた。

「な!!!!?なんだと!!!!?」

俺は叫んでしまった!

「ふっ、思い知ったか、流石に5体では手も足も出まい。」

まじかよ。まじかよ。
ファンタスティックマジカルビーストだよ。
まじで。

なんでなんだよおおお。

「何で、全部、豆腐なんだよおおおお!!!!ガチャ要素無いのかよ!もう少し、レアモンスターとか一体くらいいてもいいだろ?なんで、ハズレモンスターみたいに5体連続して同じ豆腐が出ちゃうんだよ。」

「何を言ってるんだコイツ…」
「まぁ、いいじゃねぇか、いけ、キングザリガニー!」
「あははははは、やっちまえ!!」



はぁ。折角さぁ。召喚魔法っていうから見たことない魔獣が見れるのかなって思ったのに、これは余りにも酷いよ。
ハズレしか入ってない宝くじみたいなもんだよ。

そう、レインはこの五年間、ウェザー村の森を制覇したものの、魔獣の種類が少なかったのだ。
キングザリガニーは嫌というほど見ている。
しかし、最近は魔獣に避けられているため、久しぶりのご対面だが、そんなの一度で良い。
五体も同じのが出てきたら飽きる。
考えてみて欲しい。
足し算の確認テストをする事になった。
一問目は6+8
この一問だけで足し算の醍醐味である繰り上がりができるかどうかを確かめられているのだ。
なのに、その後に、7+8など、繰り上がりの計算を再び永遠と出す。
飽きるも飽きる。
小学生の時、腹が立ってテストを引き裂いてやったぜ!
その後。めちゃくちゃ泣く事になったのは内緒な。
そんなイメージだ。
どんなイメージだ。

しゃんしゃんしゃんしゃんしゃん!

あ、タンバリン鳴らしとく?
取り敢えず、斬った。
豆腐を斬った。
次に、瞬足を使って距離を詰め、拘束魔法をかけた。


「何で、こんな事してるんだ?」
尋問を始めた。
麻痺してガクガクしている口。
拘束魔法によるものだ。
これでは話が何も聞けないため、解いてやった。
「わ、わわ、俺らは、何も企んでねえ!」

うーん、神ちゃんを仕込んでおいて正解だったなぁ。
黒くモヤモヤしたのが発言者にある。
つまり、嘘だ。

「嘘だな。実は俺、拷問魔法っていうのが使えなくもないんだよ。爪が一枚ずつ剥がれていく魔法にしようと思うんだけど…やる?」
まぁ、俺はそんな事するつもりないけどな、脅しだ脅し。

「う、嘘だ!そんな魔法あるわけない!!」

「まぁ、信じられないわなぁ。そーだな、よし、じゃあ、今から嘘付いたら髪の毛が抜ける魔法使うから、それでよろしく!で、本当の目的は?」

「か、金稼ぎだよ!命を奪おうとは思っていない!」

うーん、嘘は付いてない。モヤモヤがないからな。
でも、命を奪うツモリがないなら…盗難か誘拐。

でも、盗難で挟み撃ちする意味はあるのか?

よし。

「お前は、誰かを誘拐しようとしたな?」

「していない!!本当だ!!」

あ、ビンゴ!
髪の毛の半分を永久脱毛させてもらうぞ。

「嘘、乙。燃えよ毛根!吹き抜け突風!脱毛魔法!!」

小さな黒いトルネードが巻き起こる。

ぱらぱらぱら

髪の毛を半分無くすならどこを無くすか。

決まっている!中央だ!!

「な、なんだ、これは!!何しやがった!」

「いいからいいからー、誘拐しようとしたのは王女ですか?」

「………………ああ。」

俺ならそこは嘘を付いて永遠のハゲになる所なんだけどなぁ…
微妙に髪が残ってるといつか、生えないかなっていう未練が残りそう…

「何故ですか?」

「……奴隷にして売るためだ。」

「因みに、この先で挟み撃ちは企みましたか?」

「……………。」

「へー、いいんだー、だつもうまほ……」

「あははは、残念だったな!!あっちに団員が沢山いるんだ!!これで、王女だろうが騎士だろうが関係ない!!俺たちに時間かけてる暇があったらあっちを助けに行くんだったな!はははは!」

「面白いな、脅しに負けて口を割りながらも、敵を煽る。これは、類稀な才能だな。よしわかった。ご褒美だ!」

「へ?」

「脱毛魔法!からの、部分的再生魔法、一点集中!成長魔法!一点集中!固定魔法!一点集中!」

黒のトルネードが起こり、髪が全て吹き飛んだ後、頭頂部に一点とても小さな光が宿り、そこから髪の毛が生えた。
勿論一本だけ。

「な、なんだ?その長い詠唱は…」

「髪の毛を全部抜いて、一本だけ再生させて、それが二度と抜けないようにした。あ、千切れたら駄目だよね。硬化魔法!…よし、これで頑丈な毛になったよ!哀れだね!じゃあ、またね!あとで、騎士さんに突き出して、君達が奴隷になってもらうから!拘束魔法!」

「ひぃぃいいい!!」

ふぅ。
面倒臭い。
小学生で流行った、いーけないんだの流れに匹敵するものだった。

『あぁ、滑稽なり。』

(王女様と、関わるしかないのかー、マナーとか見逃してくれないかなー)

『ルーラ様は見逃すと思いますが、周りは見逃さないと思います。』

(よく名前覚えられるな、でも、行くしかないよな、ヘレン様の人助けのついでという事にしようかな。)

『まぁ、そうですね。何とかなりますよ。最悪、レイン様なら走って逃げれますし』

「そうだな、よしっ、神速…は周りが危ないから駄目だな。瞬足!!」

「男女比が異常な異世界で最強になった俺は前世の夢を追い続ける」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く