男女比が異常な異世界で最強になった俺は前世の夢を追い続ける

音感あっきー

1章。「……………。」「……………。」「「………………………。」」

今、俺と父さんは特産物について議論をする事にした。

「レイン。何か思いついたか」

「正直なにも」

「ははは!奇遇だな、俺もだ!!」

「………。」

「………。」







「「…………。」」




「父さん、この村、何も無いよね」

「住んだときから思ってた」

「……………。」

「……………。」







「「………………。」」




「父さん、観光物とかは?」

「ここはなんの変哲も無い山だ」

「…………。」

「…………。」







「「…………………。」」




「父さん、食べ物は?」

「どこにでもあるものだぞ」

「………………。」

「………………。」









「「…………………………。」」




茶番はここまでにしよう。

「父さん、これは深刻な問題だよ」

「ああ、そうだな、まさかここまでとは」

「この村出てかない?」

「いや、流石にそれは嫌だ」

「なんでなのさ」

「貴族に目をつけられるからさ」

「あー…」

父さんはイケメンだ
戦う事が苦手な父さんはイケメンというだけでモテていて、女性を掻っ攫う勢いがあったため、嫉妬した貴族が暗殺部隊を送り出したことまであるらしい。

「レインの回復魔法が特産物という可能性は?」

「ない。僕は歩く特産物になりたくない。」

「いや、この際、文句言うなよ、これから誰かを治療する時は、ウェザー村の特産物レインの回復魔法ですってアピールするんだ」

「いやだよ、言っておくけど僕の回復魔法は多分、国宝級だよ?国の特産物になるものが何で、小さななんの変哲も無い村の特産物にならなきゃいけないんだよ」

「そっちかよ。というか、レイン、そんなに回復魔法、上手なのか?」

(どうなの?)

『今の時点でほぼ、世界最高レベルです』

「世界最高レベルらしいよ」

「ソースは?」

「俺」

『何故、一人称を変えたのでしょう』

(そういうもんなんだよ)




結局…

「村の皆に相談するか…」

「うん」




「集まって頂きありがとうございます。いきなりですが………この村の特産物といえば?」

「………。」

「………。」

「………。」




「「「「「「……………………………。」」」」」」





「何なんだこの村は!」

「父さん、村自体は悪くないよ、悪いのはこの村の創健者だよ」

「暫く、この話は置いておかないか?」

「うん、お手上げ」

「だな、久し振りに頭を使ったからクラクラするよ。」

「うん、僕も」




諦めた僕は魔獣を狩りに行った。

「せい!」

どーん!

「はっ!」

すぱん!!



「豆腐はいつになっても豆腐だな」

『ですね。』

「いっその事、豆腐作るか」

『にがりはどうしますか?私は集めてこられますが、私無しでは作れません』

「そうだよなぁ……」




そして………一週間、何も思いつかなかった。
いや、いくつか特産物になりそうな物はあった。
でも、全部、神ちゃんがいないと無理。
挙げ句の果に、天気予報でもするかという話にもなったが、各地へ伝えるのが馬車で山を降りるだけで1日以上かかるため、却下。

何の進展も無いまま、ただ、俺が魔獣を狩り続ける日々続いた







「レイン、ミーシャさんって誰だ?手紙が届いてるぞ?」

「ミーシャさん?また風邪かなぁ。」

【先日、病気の方が3名でました。まずは前に言っていたように隔離しておきました。次にレイン君が、風邪は栄養と睡眠を沢山とれば少しずつ治ると言っていましたので、前に作ってくれた角クマの薬が一粒だけ残っていたので1人に与えてみたところ、治ってはいませんが、少し病状が良くなったように思えます。その後、角クマの角を買って自分で粉薬を作って飲ませてみたのですが、余り効果がありませんでした。レイン君はどうやって作ったのか教えて頂けませんか?もう一つ、まだ2人寝込んでいるので前のように回復魔法をかけて頂けませんか?ミーシャより】

「父さん、僕、いまから王都に行くよ」

「いまから?もう遅いから明日にするべきじゃないか?それに、馬車も手配してないから何日もかかるだろ」

「僕の足なら日が変わる前には到着するよ」

「父さんは到着できないだろ」

「………え、来るの?」

「何を言う、当たり前だ、俺だってスノウやサンに会いたい」

(神ちゃん、父さんを背負って神速で移動できるかなぁ、木にめちゃくちゃぶつかるじゃんアレ、転移魔法は緊急事態の時だけって決めたしさ)

『クラウド様の防御力を上げれば良いんですよね?』

(うん。)

『なら、前のような魔法陣を書く必要があります。やりますか?』

「父さん、どうしても行きたい?」

「おう、お前だけ会ってズルイぞ」

(神ちゃんやろう)

『了解しました。やり方は覚えてますね?』

(うん。)

「父さん、短剣ある?」

「ん?あるぞー?何に使うん……ま、まさか、俺が邪魔だから殺そうと……」

「何言ってんの、そんな事するわけないじゃん、父さんを強くする魔法をかけるの。」

「お、おお、そんな事ができるのか、分かった、ほれ。」

「ありがとう。よしっ」

ずしゅ!

手の平を大きく傷つけた。

「おい!何してるんだ、レイン!お前、病んでるのか?」

「あはは、違うよ、魔法陣書くの」

「お。おう。」

丸を書いて星を書いて手形を付けて……

すーーーー、すーーーーー、ぺた

後は中に入る…

(よし、お願い神ちゃん)

『承りました。クラウド様の防御力を制御させて頂きます。設定は停止の合図があるまで常に防御値をレイン様と同値にする。実行。』

「父さん、僕が背負っていくよ。そっちの方が断然速いから。」

「馬車の方が速いに決まってるだろ」

「父さん、そういう魔法があるんだよ魔法が」

魔法という言葉にアクセントをおく


「そそそ、そうなのか!?」

「うん、めちゃくちゃ速いよ」

「わ、わかった!今すぐ行こう」

(父さんは魔法に甘々だな、ちょろいぜ)




「神速!」

「あ?」

ぴゅん!

「ぎゃぁぁぁぁぁあああ!!!レイン!!!レイン!!!待て!!!!ぎゃぁぁぁぁあ!!!ぶつかるぶつかる!!!痛ああああくない?あああああ、ぶつかるぶつかる!!!痛あああ?」

(ふっ、俺はもう慣れたぜ!)


こうして、あっという間にポコ領についた。

「お前、何なんだあれ。漏らすかと思ったぞ…」

「だから、あーゆう魔法があるんだってば」

(まぁ、神ちゃんしかできないんだけど)

「ここからは少しスピード落とすね」

「あ、うん、魔法スゲー」

「瞬足!」

ひゅん!




「レイン、お前何でいきなり王都に行くことになったんだ?」

「え?病気の子に回復魔法かけるのと薬を作りに行くんだよ」

「薬?買うんじゃなくて作るのか?」

「だって買うお金ないじゃん」

「あぁ、そっか………。うーん………。」

「どうしたの?」

「あ、いや、あのさ、薬を特産物にするってのはどうよ?。どうせ、お前の作る薬なんだから、良く効くんだろ?」

「あぁ、でもそれは無理だよ」

「どうしてだ?」

(神ちゃんの力が注ぎ込まれてるからとか言えない……)

『力自体は注ぎ込まれてませんよ?』

(え?)
俺は思わぬ答えに驚きを隠せない。

『私は角クマの角の成分に合わせて、その他の栄養になる物質を集めて組み込んだだけですよ?』

(それって結局、神ちゃんの力がいるんじゃないのか?)

『すぐに作るなら私の力が必要ですが、そうでないなら、その物質を集めれば作れますよ?』

「おい。なに、黙り込んでるんだよ」

(そうか、そういう事か…)

「父さん!!!!!」

「お、おお!?今度はいきなりどうした?」

「特産物は………漢方薬にします!!!」

「…………。」

「…………。」







「「…………………。」」

え?何?またあの茶番やるの?
今回は真面目に考えたんだけど?
え?


そして、クラウドが口を開いた。

「カンポーヤクって何だ?」

「…………。」

「…………。」




「「……………………。」」




こうして、特産物はカンポーヤクにする事が決定した。



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