男女比が異常な異世界で最強になった俺は前世の夢を追い続ける

音感あっきー

1章。借金取りスレイヤー、神ちゃんずのチート無双

姉さんが泣いて泣いて泣き続けた後に、俺に抱きついたまま寝てしまった。

「大変だったんだね…。」

(疲労回復。精神安定。リラックス。)
(アロマの香り。回復促進魔法。)

泣き疲れて寝てしまった姉さんにリラックスとアロマの癒やしの魔法をかけ、俺も姉さんの温かい温もりに包まれてそのまま眠りに落ちた。




『レイン様!』

『レイン様!!』

「…んん?…おはよう」

『スノウ様とサン様が危険です!』

「え?」

俺は起きると自分の手に紙が握られているのに気づいた。

【レイン君。昨日は夜遅くまでごめんね。魔法もかけてくれたでしょう?ありがとう。レイン君はよく寝れたかな。そろそろ帰っちゃうよね。お父さんによろしく言っといてね。私は勉強を一生懸命頑張ります。学園に行ってきます。大好き。】

『学園に行く途中で借金取りに襲われて、スノウ様と一緒に奴隷契約を無理矢理結ばされそうになっています。取り敢えず、私の言うとおりの方向へ神速で移動して下さい。瞬足だと間に合いません。』

「わ、分かった!窓から飛び降りる!靴は…」

『靴はこちらです。』

目の前から自分の靴が現れる。
死んだ物に使えるバージョンの転移魔法だ。

「よし、急ごう」

からららら。

「せい」

ひゅーーーーーん

とすん

「神速!」

ぴゅん!


ぴしゃーん!


周りのガラスが衝撃波で割れてる気がする。
でも、後で治せば良い。


『…右。…左。…真っ直ぐ。…ここです!』

到着まで約7秒

『この建物の地下の牢獄にいます!床ごと壊しましょう。二人共もう間に合いません。私がスノウ様とサン様を何とかお守りします。ひと思いに床を壊して下さい!』

「了解!」

手に力を入れる。
イメージは狭い範囲に貫通力を重視。

「はっ!!!」

どごごごごごごごん!!!

綺麗に穴が空いた。真下に男が見える。

「神速!!!」

ぴゅん!


どしゅ!!!

神速に乗せての男の頭に蹴りを入れる。
声も出さずに落ちた。
下手したら死んでるかもしれない。

『大丈夫です。後で強制回復させます。』

(助かる!)

辺りを見渡す。沢山、奴隷らしき人がいる。

「姉さん!」

「レイン君!来たらダ…きゃぁあ!」
姉さんは裸で体中が傷だらけになっていた。
そして、首、腕、足、に黒い輪っかが付けられている。
姉さんが喋ると同時にその輪っかは白い火のような物を出して肌を焦がしている。
前世では白い火は温度が一番高い物を示すが、どうやら、あの火にはそれ程、高温では無いらしい。
だが、明らかに殺すのには十分な火力だ。
そして、姉さんの前には、背の高い大きな剣を持った女がいた。

『契約の火ですね。契約違反を続ける程、色が赤に近づき、より火力が高まる仕組みです。その前に、あいつを倒しましょう。レイン様なら余裕です。』

「物騒だ。了解。一瞬で終わらせる。」

「神速っ!」

ぴゅん!

狙うは臓器へのダメージ。
外見の痛覚より慣れない内部の痛覚は行動力を削ぎ落とす!

衝撃を体内で破裂させるイメージ!

「!はっ!!」

ぱぁぁあん!!

勢いで女の内臓が破裂したらしい。
「やべ、やり過ぎか…細胞再生分裂促進ヒール」

女が光に包まれる。

『それくらいで大丈夫です。後で強制回復します。』

「れ、レイン君、なん…きゃぁあ!」

「姉さん!!!喋ったら駄目!!待ってて。まだ母さんがいる。」

『!?スノウ様の契約の火が何故かもう赤色です!急いでください!このままでは確実に死にます!』

「くっ!場所は!」
冷静になれずつい声に出してしまう。

『この壁の向こう側です!壁を突っ切って下さい!』

「神速!!はっ!!」

ずごごごごぴゅん!

『向かって左に男一人、右に女三人です。余り時間はありません。』

「分かってる!!」

「はっ!!ってい!せいや!」

俺は、壊した壁を抜けて、左側を一切見ずに左手で離れた相手に衝撃波を打ち込み、その勢いと合わせて神速の左足で地面を強く蹴って、女三人へと超速状態で右手を手刀のようにして、横に振り切って衝撃波を発生させ突っ込む。

女と男は皆、声もなく、その場に倒れた。

そして、横を向くと母さんが倒れていた。
「母さん!絶対に喋らないで!!」

やばい。やばい。やばい。
裸で全身に刃物のような傷を全身に負っている母さんの首、腕、足、それぞれに、銀色の輪っかが付いている。
そして、母さんの首や腕、足は皮膚と肉が溶けて、生きているのが不思議なくらいだ。
また、それらが焼けた時の慣れない匂いが散漫し、嘔吐を誘う。

『自分にリラックスをかけて下さい。今のレイン様がまだ使ってないエクストラヒールを使ったとしても、火傷の損傷が大き過ぎて完全には治りません。強制回復を使います。レイン様、自分の血と魔力を使って床に今から言うように魔法陣を描いて下さい!血は多めに流してください!』

「分かった!リラックス!」

俺は、横にいる女が持っていた短剣で手のひらに傷を付けた。

『頭の中で綺麗な円を想像しながら魔力を指に集中させて実際に目を瞑って描いて下さい』

すーーーー。

『円の内部にそれぞれの頂点が接するように星を一筆書きでお願いします。』

すーーーー。

『最後に、星の中心に手型を残して陣内で待機して下さい!』

ぺた

そして、陣に入った。

『承りました。レイン様の命により、強制回復を実行準備をします。範囲はレイン様がいる建物内。対象の人間はスノウ様とサン様を最優先。完全回復して終了。それ以外の命に関わるケガをした者は命に関わらない程度まで回復させ、意識を落として終了。後は実行の声と共に発動。』

「もう良いのか?」

『はい、スノウ様とサン様の輪っかを壊しましょう。実際に触って下さい、破壊は私がやります。』

「分かった!頼む!」

ぴと

俺は母さんの首にある輪っかに手を当てる。
医学部志望だったため、ケガなどは特に見ても痛そうとしか、思わなかったが、身内がこの状況だと、苦しい思いしか感じなかった。

『分解。…消滅。レイン様の存在する建物内で同じ性能を持つ物体を身に着けた者をスキャン。記憶の悪意の部分を回収。犯罪歴がない者はスノウ様と同様に拘束具を分解。…消滅。』

母さんに付いていた輪っかが粉の様になって何も見えなくなった。
そして、俺の足元から波のような物が建物内に広がり、無意識に頭の中に悪意を持った記憶の映像が流れてきた。少し頭が痛かった。



「………すげぇな。」



『ふぅ。』





『強制回復。実行!!』




魔法陣が青白く光り、母さんを白い光で包み込む。




『スノウ様とサン様を優先的に回復させております。10分後にはどちらも体の傷や、損傷は完全に消えると思います。これで安心です。』


「ちょっと怖かったなあ…。死んだらどうしようかって…。でも良かった…。ホントに良かった…。」


『そんな事より服を作りましょう。スノウ様とサン様の綺麗な体をいつまでも晒しておくわけにはいきません。』


「あわわわ、そ、そうだな、服…どうしよう。」


『ふふふ、ちょっと神ちゃんずの中に一人出番が欲しそうな子がいるので、その子に任せてくれますか?』


「え。全然いいよ。」


『では…』


『こんにちは、服を作りたいのよね。えへへ、私、得意なんですよー?作り方を教えますから、今度、また新しいの作ってスノウ様と、サン様にプレゼントして下さいね!宿題です!』

ふぁさふぁさ

収納魔法から角クマの毛皮が2枚とりだされた。

『可愛らしい服をイメージして下さい?まずはスノウ様に似合いそうな服を頭に浮かべて下さい?』

(うーん、こんな感じか?)

『ほうほう、いい趣味ですね!次は魔法で毛だけ取り除き、毛の塊を変形させます。変形魔法ですね。物体強度を下げた後に、形を作って、再び物体強度を上げます。』

(イメージイメージ…分子の分子間力を考えればいいのかな?変形魔法!軟化!おお!フニャフニャ!水のように毛の塊が変形する…………こんな感じか?硬化!)

『上手です!!後は、色と肌触りと表面ですね。色はどうされますか?』

「白と黒かなぁ?」

『色彩魔法を使います。色を思い浮かべれば色素をこちらで集める魔法です。それを付与します。今回は白と黒です。次に肌触りと表面なんですが、毛先を倒します。そして固定します。これでチクチクすることはありません。』

(イメージイメージ、根こそぎ倒してノリで固める、いや、糸で固める。裁縫魔法。)

『完成です。仕上げに模様や柄なんかを想像して付与してあげて下さいっ!』

「こんな感じかな?」

一着の服が出来上がった。
白がメインで黒でラインが入った肩出しのセクシーな服に、ミニスカート、ハイソックス。

やべぇ…早く着てほしい…

「ありがとう!もう一着作ってみるよ!!」

『喜んでもらえると良いですねっ!!』

「次は姉さんの分だな!」

姉さんのは母さんの奴の黒と白を反転させたやつかな?

「せい!」


こうして、一瞬の内に服を作り上げたレインは、強制回復で傷がみるみる治る母親と姉がこの服を着たときのイメージを頭に浮かべているのであった。

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