男女比が異常な異世界で最強になった俺は前世の夢を追い続ける

音感あっきー

1章。ギルド訪問!Znが喋った!?

冒険者ギルドへ向かったレイン。
冒険者と言えば男性が多い様に感じる。
だが、きっとこの世界では女性が多いのだろう。
女性なら、初心者を見ていちいち絡んでくるような人はきっといないだろう。
前世はヤンキーを見たら、参考書に視線を移せ!という個人的教訓があったが、きっとこの世界ならヤンキーがいたとしても平和だろう。

そうした期待を胸にギルドの扉を開ける。

カランカラン!

扉を開けると心地のよい音がする。

酒臭い。皆の視線が一斉にこちらに向く。
目の前のカウンターにはマッチョの男性がいる。あれ…どこかしらヤンキーみたいな面影が…。あ、眉毛がない。
そして、椅子に座っているのは皆、女性。
派手な格好の人が多い。
ヘソ出し。短パン。キレイな太もも。胸チラ。
なんだ、これ。
男のフェチの発掘所じゃねぇか。
いかにも冒険者らしい格好の人もいる。
どちらかというと冒険者の人の方がまともな姿だ。かっこいい。いや、可愛い。
ま、まぁ、こんなちびっ子が入ってきたら皆驚くよな。

とか思いつつ、カウンターの男の人の方へ向かって一歩踏み出す。
すると…

「きゃー!かわいい!!何この子!」「触らせてー!!」「私が先に触るのよ!」「君、何歳?私と一緒に冒険しない?今ならお姉さんの体も…」

(お姉さんの体………欲しい!!とか言えない。)

「あはは、あ、あの…冒険者ギルドに登録するには…どうすれば………。」

「登録?」「あそこのイケメン係員の所に行くんだよー」「一緒にいこうか?」「あの人ね、アエンって言うんだよ!」

アエン…Znじゃないですか。

「おい、お前、何歳だよ。」
Znが喋った!?

相変わらず周りは俺を見てはガヤガヤしている。

「五歳です。レインと申します。冒険者ギルドに登録できない年齢だという事は承知しております。ですが、どうしてもお金を稼がなければならないのです。なので、誰かと模擬戦をして…」

「駄目だ。実力があったとしても駄目だ。これは規則だからな。破ったら俺が首になる。」

「そこを何とか!!」

「アエン、あんた首でもいいじゃない」「そうよ、この子のためなら首になるべきよ」「お金を稼がなければいけないんだもの…あ、でも私に付いてきたら…」「いや、私に付いてきなさい?」「私なら毎日、メチャクチャにしても…」

(あれ、何かアエンさん可哀想になってきた。)

「駄目だ。絶対、駄目だ。気持ちはよく分かる。でも駄目だ。他の方法で金を稼ぎな。」

「えー!アエン、ひどーい!」「そうよ、酷すぎるわ!」「首になれ!」「こんな可愛い子を見捨てるの?」「マッチョくたばれ!」

(………アエンさん、ごめん。俺、見てられない。)

「アエンさん、迷惑かけてすみませんでした。ただ、いくつか質問があります。」

「おう悪いな、こっちも色々事情があるからな。何でも聞いてくれ。」


『この人、見かけによらず男性の割に良い人ですね。』


(あぁ、俺も思った。冒険者に親しまれてるのはそれが理由かもな。さっきはボロボロに言われてたけど)


「はい、冒険者ギルドに入らなくても冒険者ギルドで素材を売ればお金になりますか?」

「おう、まぁ、登録してない分、職業として認められないから普通よりも少し安いけどな。」

「そうですか。ここで売るよりも高く売ってくれるような店はありますか?」

「それは、余り言いたくないな。ギルドにも素材を売って金を稼ぐって仕事がある。とは言っても五歳だからなぁ。まぁ、強いて言うなら、田舎の方に行けばある。ここは王都だからな。どこにでもあるような素材から貴重な素材まで全部集まる。他の店で売ってもこのギルドで売っても同じくらいの値段にしかならんだろうな。」

そういうことか。うーん、ポコ領のギルドで売った方がもしかしたら高いかもなぁ。
でも、取り敢えず、
(神ちゃん、角クマの皮を一枚出して!)

『承りました。』

角クマの皮が空中に現れる。

ガヤガヤしていた周りは一瞬で静かになった。
皆、見てはいけないものを見たかのような反応。
うーん、やっぱりチートだなぁ。

「すみません、これは、試しになんですけど。傷のない角クマの毛皮は、ここでは、いくら位で売れますか?」

「収納魔法…なのか?しかも角クマ…。お、あ、値段だったな。そうだな、見せてみろ。」

俺はアエンさんに毛皮を渡す。

「………かなり綺麗だ。……………しかも大きい。銀貨1枚…いや、2枚かな?」

この世界でのお金の説明をしよう。
銅貨、銀貨、金貨、白金貨の四種に分かれていて、現世換算で銅貨は100円、銀貨は1000円、金貨は5000円。白金貨は10000円。
この世界は全ての値段が切りよくなっている。
毛皮一枚で2000円。前世と比べると明らかに安いと思われる。

(神ちゃん、売っても損しない?)

『冒険者ギルドに登録していない割には高いと思いますよ。』

「因みに、冒険者ギルドに登録してたらいくら位になるんですか?」

「うん、銀貨6枚って所だろうなぁ。」

6000円が2000円か…。冒険者ギルドに入るかどうかで大きく変わるんだなぁ。

「あの、関係ない質問なんですけど、王都の学園の入学金はいくら位なんでしょうか。」

「アンダンテ学園か?そうだな、確か白金貨50枚くらいじゃなかったか?」

50万円!?入学金だけで…。まぁ。聞いた話だとこの国で一番良い学園らしいからな。そんなもんなのか。

銀貨500枚。うーん。そりゃ母さんもストレス貯まるわ。
でも、やるしかないか。

「売ります。お願いします。」

「おう、分かった。ほらよ、銀貨2枚だ。」

「また、何度か売りに来ると思いますが、その時はよろしくお願いします。」

「おう。わかった。でも、悪いな。こんだけしか払えなくてよ。」

「いえいえ、規則なら仕方ないです」


そうして、銀貨2枚を手に入れた俺はギルドのトビラを再び開けて外に出………。

「待ってよー、まだ行かないで」「あー!なに、腕さわってるのよ」「私も触りたいのにー」「お金なら沢山あるからあげるわよ?」「私と結婚しなさい?沢山お金あるよ?」「貴方と子供を…」

次々と腕を掴まれて身動きがとれない。とても、力が強い。
(神ちゃん。今だけ、腕の力を強くできる?)

『承りました。』

ぐいっ。

「「「「「きゃっ!」」」」」

「え!?うわぁ!」


どすん


「なっ…」

目の前に広がる光景。
谷間。胸。太もも。唇。脇。首筋。

鼓動が高まる。顔が熱くなる。
(うへへ、うへへへへ、エロ過ぎ何これ。じゅるり。)

『レイン様、スケベですね。まぁ、早く逃げた方がいいと思いますよ?レイン様より欲情してる人がもっといるみたいですし。』

(へ?)

「もーう、大胆だなぁ、えへへ」「美味しそうな唇…」「まだ小さいのね…」「早く食べたい…」「もう我慢しなくていいわよね…」

(え?なにこれ)

『逃げて下さい』

「ご!ごめんなさい!!!瞬足!!」

ぴゅーん

「待ってよー」「なんで逃げちゃうのー」「私達の子供がー」「まだキスもしてないのに…」


「ごめんなさいいいいいいい!」





(まだ俺には刺激が強すぎる、大人への道は前世とプラスしてもまだまだという訳なんだな…)


こうして、実力で登録をさせるつもりが、割と良い性格の男性に捕まったが故に潔く諦める事にした。
10歳までに銀貨500枚!
新しい目標!

初めてのギルド訪問が終わった。



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