男女比が異常な異世界で最強になった俺は前世の夢を追い続ける

音感あっきー

1章。チート式クッキング!

「じゃあ、調理を始めましょう!そうですね…まずは角クマを捌いていきましょう。血抜きと内臓処理はどうやら完了しているそうです。」

「え?どういうこと?お腹を開けた形跡は何もないわよ?」

(実は神ちゃんずが収納魔法内で転移魔法を使って内臓と血管全てを取り出していたなんて口が裂けても言えない)

『えっへん!』

(やり過ぎだよ。普通に助かるけど)

「あはは、まぁ細かい事は気にせず、頭落としていきましょうよ。包丁を貸してくださいますか?」

「レイン君は素敵だもんね、気にしたらいけない!はい、包丁。でも、動物を丸々捌くのにこんな使い古しの包丁だと切ったりでできないと思うよ」

「あー、そっか。まぁでも、やるだけやってみましょうよ。」

すぱーん!

「「え…。」」

そこには、首が落ちた角クマ。血は一切出ない。切断面はかなりキレイ。

(神ちゃん、何したの?)

『レイン様が包丁を持っている間に、物質硬化魔法と超振動魔法を包丁にかけて無理やり、切れ味を良くしました。魔力を刃に流し込む魔力刃を使っても良かったのですが、包丁が砕け散りそうなので今回は控えさせて頂きました。どうでしょうか』

(十分過ぎるよ、豆腐切ってるのと同じ感覚だったよ。)

ミーシャさんは未だに唖然としている。
驚いてる顔も可愛い。

「まぁ…、こういう事も…うん…ありますよ。気を取り直して、皮をはいで行きましょう!ミーシャさん手伝って下さい!」

「そ、そ、そうですよね!よくあることです!やりますやります!レイン君のお力になりまーす!」

ミーシャさんの常識が麻痺してるな。
俺もだけど。

『皮を剥ぐか、皮のみを焼き尽くすかどちらにしますか?剥ぐだけなら私が転移魔法で皮のみを転移させましょう。焼き尽くすなら、レイン様がピンポイントで物を燃やす魔法を作れば一瞬で皮を消滅させれますが。』

(いや、人間らしく、刃物を使って剥ぐよ。人間の苦労を思い出したくなった。)

『レイン様は人間ですもんね。』



こうして、人間らしい皮剥が始まった。




ミーシャさんが俺の方をチラチラと見ながら皮を剥いでいる。可愛い。だが、何を話したら良いのか分からないため、神ちゃんと魔法の話をする事にする。


(転移魔法って便利だね。でも、内臓を取り出したりできるならさ、戦いの時に使えば、瞬殺じゃない?)

『神ちゃんずが全勢力を用いても死んでいる物にしか、使えないんですよ。構成分子の一粒ずつに魔法をかけて、分子配置を記憶し、次に分子間力をコントロールし、切り離し、砂状になったものを別の場所に移動させ、記憶を元に分子のパズルを組み立てる。というのが転移魔法の基本なんですが、生きている物の分子一粒ずつに魔法をかけて切り離しても、分子レベルの欠損くらいなら、すぐに再生して繋がっちゃって終わりがないんです。』

(でも、俺は今日、転移魔法で帰る予定なんだろ?)

『はい。ですが、その時に使用するのは転移門を作り出しくぐり抜ける魔法です。夢一杯の未来の道具どこでもトビラ的なやり方です。』

(って事は瞬間移動は無理ってことか。でも、イメージでどうにかすればいいんじゃないか?)

『大きな魔法を使う時にイメージが簡潔過ぎると、そのギャップで適当になってしまうんですよ。なので、大きな魔法程、どうにかして、無理矢理の理論を展開する必要があるのです。』

(奥深いなぁ。あ、そうだ、後、前から思ってたんだけどさ。魔法を神ちゃん経由で繰り出したら魔力が殆ど減らないんでしょ?ならずっとそれで良くない?)

『レイン様の繰り出した魔法を私達に経由する事で3つの効果があります。消費魔力を抑える33%、不完全な部分を埋め合わせる33%、質の向上33%、これらの合計約100%です。なので、レイン様が私達の支援無しに完全な魔法を使えるようになると、消費魔力を抑える50%、質の向上50%の合計役目100%となるわけです。』

(という事は、自分の魔力だけで完璧な魔法を繰り出したら、質の向上だけに神ちゃんが全力で力を入れられるってことか。)

『そうです!なので、頑張りましょう!』


そんなこんなで…


「ふぅ!皮剥終わりましたね!後は肉を捌いてシンプルに焼きましょう。」


すぱんすぱんすぱんすぱぱぱぱん!


「こんなに、早く捌けるんですね…血も全く出ません。驚きました。かっこいいです!」


「ミーシャさん、肉を焼いて貰ってもよろしいですか?僕は一種の薬みたいな物を作りますので。」

「任されました!レイン君のためなら、なんでも!!」

(病人のためだけどな…)


僕は角クマの角を切り落として磨り潰している。神ちゃんによると、角クマの角は体中の栄養分を蓄えているらしく長ければ長い程多くの栄養が貯蔵されているらしい。一種のサプリメントだ。

飲みやすい様に粉から錠剤にする。
錠剤生成魔法。
イメージイメージ。
粉の一粒ずつを一点に集める。
圧縮して圧縮して
溶かした砂糖で表面をコーティングして固める。
錠剤完成!

「集めて、圧縮、コーティング!」

しっかりと錠剤が完成した。
これを沢山作った。

ミーシャさんもそろそろ肉を焼き終わったみたいだ。

「うふふ、あなたー、食事にする?お風呂にする?それとも…私にする?うふふふ、きゃー」

(私にするー!!えへへへ!)

『レイン様、まだ、五歳ですから。』



こうして、完成したお肉を病人に与え、最後に錠剤を飲んでもらった。これはミーシャさんに頼んでおいた。
俺は何日か、錠剤を飲んでもらう予定だったのだが、神ちゃんのお陰で、一粒飲めば超元気になれるサプリメントが完成されていた。
前世にも、ここまで完璧過ぎるサプリメントはなかったと思う。

ミーシャさんが病人にお肉や錠剤を与えている間に俺は初めての冒険者ギルドへと向かった。
目的は冒険者ギルドに登録する事だが、10歳にならないと登録できないのは知っている。

実力で何とか登録してみせようではないか。

という神ちゃんの意見に賛成し、俺は冒険者ギルドに乗り込んだ。

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