死にたがりの俺が、元いた世界を復活させようと頑張ってみた結果。
予知を越えた先へと向かうもの
「ろ、ロリっこおおおぉぉぉぉ!!?」
アオイの姿を見て鼻からリビドーを噴出させてる安定の変態を蹴り飛ばす。ぶへぇ!? と豚が潰される様な悲鳴を上げて吹っ飛んだが、ギリギリ外に放り出されはしなかったようだ。……ちっ。
こいつには近付かないようよくよく言い聞かせるとして、だ。
悪い事をした自覚はあるんだろう、そっぽを向いてこちらの顔を見ようとしない問題児の前にしゃがみ込み目線を合わす。
「もっかい聞くぞ。何でこんなところにいる?」
「……」
「悪いが子供の遊びなら付き合ってらんないぞ。最悪、馬車の外に放り投げてでも置いていく」
風魔法が使えるハルンがいれば、この勢いの馬車から落下しても怪我をせずにいられるだろう。俺は本気だった。
「………………から」
「あん?」
そこでアオイは開き直ったのかキッと顔を跳ね上げて、強くこちらを見据えてきた。
「ししょおが心配だったからッ!」
「……はあ?」
なぜそこで俺が登場する?
確かに危険を伴う任務かもしれないが、こいつには詳しい事情は話していないからそこまで知ってるはずがない。
一週間ばかし出張にいってくらぁってくらいの軽いノリで伝えたはずだが……
違和感を覚えながら、ともかく説得に掛かる。
「あのな、ちょっと一週間外に出てくるだけだって言っただろ? 危険な事なんてないから、大人しく帰りなさい」
「イヤです!」
ぬ……普段は素直な良いヤツなんだが、今日はやけに聞き分けが悪い。どうしたってんだほんとに。
「しょしょおが旅に出るって聞いてから私、占い師のモトコさんのところに行ったんです。ししょおの旅が無事に終わるかどうかを知る為に」
モトコさん誰だよ。いきなり知らないキャラの名前出さんでくれ。
そんな事を思っていると、復活したハルンが足元をふらつかせながら補足してきた。
「よ、『予知魔法』が得意な、学園の有名人だよ……彼女の予知で占われた事象は必ず的中する……」
微妙に呼吸が乱れたまま紹介してくる。そんなムリしなくていいのに、蹴ったの俺だけど。
しかし、『予知魔法』かぁ……
学園で過ごした一週間、俺もただ授業ばかりに時間を取られていたわけじゃない。元々の目的であるところの魔法の勉強、多少なりとも進めていたのだ。まあ、一週間程度で分かる事など本当に基本的なところくらいしかなかったのだが、魔法の系統くらいは理解した。
まず、一番上に『三大系統』という大きな分別がある。
『属性魔法』・『医療魔法』・『特殊魔法』の三つ。
この三つを頭に置き、そこからそれぞれの『上級魔法』→『中級魔法』→『初級魔法』という具合に、細かく枝分かれしていくイメージ。
例えば『ウォーターボール』は、数十ある初級魔法のうちの一つに分類され、ミルヴァが初めて出会った時に使った魔法『プロミネンス・ストーム』は属性魔法の『火炎』系統の中で、それぞれの属性で一つか二つしかない『最上級魔法』に分類されている。
最上級魔法は、一発で一個中隊を消し飛ばせる威力がある。対個人に用いるような力ではなく、城塞を破壊したり大型の魔物を倒すのに使う、“戦場で使う事が前提”の魔法だ。
あんのアホ娘いくら実力を見せ付ける為とはいえ、追われる立場のクセしてあんな目立つ魔法ぶっ放しやがって。もしかしてこんなに早く追っ手が掛かったのもあれが原因だったのではないか? と疑ってるくらいだ。ことの真相次第では、帰ったらいっぺんシメてやろう。
「聞くからに特殊魔法の系統だよな」
「先天的なね。まだ力を十分に使いこなせていないみたいで、十日以内の出来事って限定されるけどその範囲内だったら的中率は百%って話だよ」
「詳しいな。占ってもらった事でもあるのか?」
「残念ながらまだないよ、興味はあるからちょっと調べた事はあるけどね。一回占うだけでも凄く魔力を消費するみたいで、一日に一人占うのが限界なんだってさ」
順番待ちの列はすごいよーと笑っていたが、だったらアオイはどうやって占ってもらったんだ?
いや、今はそんな事はいい。今はこの優等生のクセに問題児な困った少女の話を聞くべきだ。
「結果は――『今までに見た事もない』だそうです」
「なんだそりゃ?」
モトコさーん! 答えになってなくないですかー?
「モトコさん曰く『この世界の理から外れた存在が関わっている可能性が高い』と」
ばっ! 俺は全力で顔を背けた。
っていうか間違いなく俺の事だろそれ!
しかしそんな事情を知らない連中が騒ぎ出す。
「へえ? 世界の理から外れたもの……それはなかなか興味深いね。見つけたらふん捕まえて、解剖してみようかな?」
ひいいいいい!?
「いやぁぁその前に拷問して、持ってる情報一滴残らず絞り出させるのが先だろぉぉぉ? この世界から外れた知識や技術かぁ…………へ、へへへ……考えただけでワクワクすらぁぁぁ……!」
ぎゃあああああ!?
舌なめずりしている二人を前に、俺の小心な心中が暴風域だっ。こいつら知らないからって何好き勝手言ってくれてんの!?
慌てて口を挟む。
「おい、おい。世界の理から外れた存在なんて曖昧なモン、本気で信じてんのか? まだ何が起こるのかも解らないうちに? そりゃあ、いくら魔法っつっても夢見すぎじゃね?」
必死です! 俺の脳や内臓器官的に!
それが功を奏したのか、そもそもそこまで本気ではなかったのか、二人はすぐにだよねーという感じで肩を竦めていた。
「実在すれば面白いとは思うけど……さすがに、そんな都合良くはいかないよねぇ」
「単にまだ世界に公表されてないだけの新種の生物か新技術っていう方がよっぽどしっくりくらぁなぁぁ。それはそれで興味あるがなぁぁぁ」
「そうそう! きっとそれだ!」
風向きが俺から逸れればなんでもいいとばかりにひたすら頷いた。
ぜぇ、ぜぇ……なんか疲れたけど、何してたんだっけ?
そうだそう! アオイがここにいる理由を聞き出そうとしてたんだようん!
「あー、つまり占いの結果が芳しくなかったから、心配になって付いてきちゃったと?」
「はい!」
「アホかぁお前はッ! 占いなんてもんは曖昧なのが普通だろっ。ちょっと悪そうな結果が出た程度でいちいち心配してたらキリがねえよ!」
「モトコさんの占いはそんじょそこらの占いとは違いますっ。あの人が見たことが無いというなら、きっと魔法の力を超越した何かが起こる証なんですっ」
「だからってなぁ……」
そこにお前一人付いてきたところで何ができる? と言ってやりたかったが、半べそになりながら全身で『絶対に帰りません!』と叫んでいる少女の姿を見ていると、その気も失せてしまった。
それに――
「おい、残念だが時間切れだぜぇぇぇ」
馬車の外に見える景色。
まだまだ遠くにあったはずの村が、もう眼前にまで迫っていた。
「はぁ……」
どうにも、上手くいかないもんだ。
不満に任せて頭を掻いていると、アオイがおずおずと窺う様にこちらを覗き込んできた。
「ししょお……怒ってます、よね……? ごめんなさい……」
正直イラっときた。
「謝るくらいなら最初から来るんじゃねえよ」
「ぅ……」
とたんにしゅんと項垂れる。
自業自得だし同情するつもりなどないが、それとは関係なく「でもな」と続ける。
戦場での教え、その一だ。
「来ちまった以上は成果を出せ。本来命令違反は重罪だが、結局戦場じゃあそんな決まりを一から十まで守ってる暇はない。そして実のところ多少の命令違反はそれを遥かに上回る功績によって踏み潰せる。お前は『ついてくるな』という命令に背いてまでここに来たんだろう? だったらそれをぶっ潰せるだけの戦果を持ってこい。子供だ未熟だなんてくだらねえ言い訳はするんじゃねえぞ」
「は、はい……ッ!」
今にも零れそうなほど一杯に溜まっていた涙を拭い、気丈に返事を返してくる。
……うん、これならギリ大丈夫か?
「ついでに、これも渡しておく」
「これは……護符、ですか?」
「そうだ。ミルヴァの魔力が込められてるお守りだ」
「ええっ!? そ、それって……わわ、私が貰ったらマズいものなんじゃっ!?」
なぜかあたふたと落ち着かなくなる少女だが、構っている暇はない。
「いざとなったら、それを使って身を守れ。使い方は知ってるな?」
こくこくと頷く。これでよほどの事がない限りは大丈夫だろ。
アオイを他の二人にも謝罪に行かせ、俺はようやく一息吐いた。
さっき感じた大きな異変は、魔力の流れに間違いない。
学園の中では常に漂っていた、水流のうねりの様なもの。しかしあの距離、あの濃度で感じ取ったものは、マグマの噴火とでも呼ぶべき巨大な力だ。
水龍と戦った時でさえ、ここまでの圧力は感じなかった。
つまりあそこにいるのは水龍以上の強敵な可能性が、高い。
「ふ、ふふふ……」
ヴァルガもハルンも、それぞれ思うところはあるみたいだが、最も今の状況を楽しんでいるのは俺かも知れない。
百発百中の占いの結果が不明だというのなら、もしかしたら“俺が死ぬ未来”だってあるかもしれない。
俺がやるべきこと。
学園長達を助け、アオイを守り、ヴァルガとハルンの信頼を手に入れた後で――――死ぬ。
オーケー俺は正常だ。願いは一ミリだってぶれちゃいない。
「さて、そんじゃまあ」
必死に、死にに行こうか。
アオイの姿を見て鼻からリビドーを噴出させてる安定の変態を蹴り飛ばす。ぶへぇ!? と豚が潰される様な悲鳴を上げて吹っ飛んだが、ギリギリ外に放り出されはしなかったようだ。……ちっ。
こいつには近付かないようよくよく言い聞かせるとして、だ。
悪い事をした自覚はあるんだろう、そっぽを向いてこちらの顔を見ようとしない問題児の前にしゃがみ込み目線を合わす。
「もっかい聞くぞ。何でこんなところにいる?」
「……」
「悪いが子供の遊びなら付き合ってらんないぞ。最悪、馬車の外に放り投げてでも置いていく」
風魔法が使えるハルンがいれば、この勢いの馬車から落下しても怪我をせずにいられるだろう。俺は本気だった。
「………………から」
「あん?」
そこでアオイは開き直ったのかキッと顔を跳ね上げて、強くこちらを見据えてきた。
「ししょおが心配だったからッ!」
「……はあ?」
なぜそこで俺が登場する?
確かに危険を伴う任務かもしれないが、こいつには詳しい事情は話していないからそこまで知ってるはずがない。
一週間ばかし出張にいってくらぁってくらいの軽いノリで伝えたはずだが……
違和感を覚えながら、ともかく説得に掛かる。
「あのな、ちょっと一週間外に出てくるだけだって言っただろ? 危険な事なんてないから、大人しく帰りなさい」
「イヤです!」
ぬ……普段は素直な良いヤツなんだが、今日はやけに聞き分けが悪い。どうしたってんだほんとに。
「しょしょおが旅に出るって聞いてから私、占い師のモトコさんのところに行ったんです。ししょおの旅が無事に終わるかどうかを知る為に」
モトコさん誰だよ。いきなり知らないキャラの名前出さんでくれ。
そんな事を思っていると、復活したハルンが足元をふらつかせながら補足してきた。
「よ、『予知魔法』が得意な、学園の有名人だよ……彼女の予知で占われた事象は必ず的中する……」
微妙に呼吸が乱れたまま紹介してくる。そんなムリしなくていいのに、蹴ったの俺だけど。
しかし、『予知魔法』かぁ……
学園で過ごした一週間、俺もただ授業ばかりに時間を取られていたわけじゃない。元々の目的であるところの魔法の勉強、多少なりとも進めていたのだ。まあ、一週間程度で分かる事など本当に基本的なところくらいしかなかったのだが、魔法の系統くらいは理解した。
まず、一番上に『三大系統』という大きな分別がある。
『属性魔法』・『医療魔法』・『特殊魔法』の三つ。
この三つを頭に置き、そこからそれぞれの『上級魔法』→『中級魔法』→『初級魔法』という具合に、細かく枝分かれしていくイメージ。
例えば『ウォーターボール』は、数十ある初級魔法のうちの一つに分類され、ミルヴァが初めて出会った時に使った魔法『プロミネンス・ストーム』は属性魔法の『火炎』系統の中で、それぞれの属性で一つか二つしかない『最上級魔法』に分類されている。
最上級魔法は、一発で一個中隊を消し飛ばせる威力がある。対個人に用いるような力ではなく、城塞を破壊したり大型の魔物を倒すのに使う、“戦場で使う事が前提”の魔法だ。
あんのアホ娘いくら実力を見せ付ける為とはいえ、追われる立場のクセしてあんな目立つ魔法ぶっ放しやがって。もしかしてこんなに早く追っ手が掛かったのもあれが原因だったのではないか? と疑ってるくらいだ。ことの真相次第では、帰ったらいっぺんシメてやろう。
「聞くからに特殊魔法の系統だよな」
「先天的なね。まだ力を十分に使いこなせていないみたいで、十日以内の出来事って限定されるけどその範囲内だったら的中率は百%って話だよ」
「詳しいな。占ってもらった事でもあるのか?」
「残念ながらまだないよ、興味はあるからちょっと調べた事はあるけどね。一回占うだけでも凄く魔力を消費するみたいで、一日に一人占うのが限界なんだってさ」
順番待ちの列はすごいよーと笑っていたが、だったらアオイはどうやって占ってもらったんだ?
いや、今はそんな事はいい。今はこの優等生のクセに問題児な困った少女の話を聞くべきだ。
「結果は――『今までに見た事もない』だそうです」
「なんだそりゃ?」
モトコさーん! 答えになってなくないですかー?
「モトコさん曰く『この世界の理から外れた存在が関わっている可能性が高い』と」
ばっ! 俺は全力で顔を背けた。
っていうか間違いなく俺の事だろそれ!
しかしそんな事情を知らない連中が騒ぎ出す。
「へえ? 世界の理から外れたもの……それはなかなか興味深いね。見つけたらふん捕まえて、解剖してみようかな?」
ひいいいいい!?
「いやぁぁその前に拷問して、持ってる情報一滴残らず絞り出させるのが先だろぉぉぉ? この世界から外れた知識や技術かぁ…………へ、へへへ……考えただけでワクワクすらぁぁぁ……!」
ぎゃあああああ!?
舌なめずりしている二人を前に、俺の小心な心中が暴風域だっ。こいつら知らないからって何好き勝手言ってくれてんの!?
慌てて口を挟む。
「おい、おい。世界の理から外れた存在なんて曖昧なモン、本気で信じてんのか? まだ何が起こるのかも解らないうちに? そりゃあ、いくら魔法っつっても夢見すぎじゃね?」
必死です! 俺の脳や内臓器官的に!
それが功を奏したのか、そもそもそこまで本気ではなかったのか、二人はすぐにだよねーという感じで肩を竦めていた。
「実在すれば面白いとは思うけど……さすがに、そんな都合良くはいかないよねぇ」
「単にまだ世界に公表されてないだけの新種の生物か新技術っていう方がよっぽどしっくりくらぁなぁぁ。それはそれで興味あるがなぁぁぁ」
「そうそう! きっとそれだ!」
風向きが俺から逸れればなんでもいいとばかりにひたすら頷いた。
ぜぇ、ぜぇ……なんか疲れたけど、何してたんだっけ?
そうだそう! アオイがここにいる理由を聞き出そうとしてたんだようん!
「あー、つまり占いの結果が芳しくなかったから、心配になって付いてきちゃったと?」
「はい!」
「アホかぁお前はッ! 占いなんてもんは曖昧なのが普通だろっ。ちょっと悪そうな結果が出た程度でいちいち心配してたらキリがねえよ!」
「モトコさんの占いはそんじょそこらの占いとは違いますっ。あの人が見たことが無いというなら、きっと魔法の力を超越した何かが起こる証なんですっ」
「だからってなぁ……」
そこにお前一人付いてきたところで何ができる? と言ってやりたかったが、半べそになりながら全身で『絶対に帰りません!』と叫んでいる少女の姿を見ていると、その気も失せてしまった。
それに――
「おい、残念だが時間切れだぜぇぇぇ」
馬車の外に見える景色。
まだまだ遠くにあったはずの村が、もう眼前にまで迫っていた。
「はぁ……」
どうにも、上手くいかないもんだ。
不満に任せて頭を掻いていると、アオイがおずおずと窺う様にこちらを覗き込んできた。
「ししょお……怒ってます、よね……? ごめんなさい……」
正直イラっときた。
「謝るくらいなら最初から来るんじゃねえよ」
「ぅ……」
とたんにしゅんと項垂れる。
自業自得だし同情するつもりなどないが、それとは関係なく「でもな」と続ける。
戦場での教え、その一だ。
「来ちまった以上は成果を出せ。本来命令違反は重罪だが、結局戦場じゃあそんな決まりを一から十まで守ってる暇はない。そして実のところ多少の命令違反はそれを遥かに上回る功績によって踏み潰せる。お前は『ついてくるな』という命令に背いてまでここに来たんだろう? だったらそれをぶっ潰せるだけの戦果を持ってこい。子供だ未熟だなんてくだらねえ言い訳はするんじゃねえぞ」
「は、はい……ッ!」
今にも零れそうなほど一杯に溜まっていた涙を拭い、気丈に返事を返してくる。
……うん、これならギリ大丈夫か?
「ついでに、これも渡しておく」
「これは……護符、ですか?」
「そうだ。ミルヴァの魔力が込められてるお守りだ」
「ええっ!? そ、それって……わわ、私が貰ったらマズいものなんじゃっ!?」
なぜかあたふたと落ち着かなくなる少女だが、構っている暇はない。
「いざとなったら、それを使って身を守れ。使い方は知ってるな?」
こくこくと頷く。これでよほどの事がない限りは大丈夫だろ。
アオイを他の二人にも謝罪に行かせ、俺はようやく一息吐いた。
さっき感じた大きな異変は、魔力の流れに間違いない。
学園の中では常に漂っていた、水流のうねりの様なもの。しかしあの距離、あの濃度で感じ取ったものは、マグマの噴火とでも呼ぶべき巨大な力だ。
水龍と戦った時でさえ、ここまでの圧力は感じなかった。
つまりあそこにいるのは水龍以上の強敵な可能性が、高い。
「ふ、ふふふ……」
ヴァルガもハルンも、それぞれ思うところはあるみたいだが、最も今の状況を楽しんでいるのは俺かも知れない。
百発百中の占いの結果が不明だというのなら、もしかしたら“俺が死ぬ未来”だってあるかもしれない。
俺がやるべきこと。
学園長達を助け、アオイを守り、ヴァルガとハルンの信頼を手に入れた後で――――死ぬ。
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