ストリクスの刃

ナカチャン

エピソード1 運命のイタズラ

_2057年の2月3日_

東京にある病院に1人の男の子が生まれた。

名は春咲ケンと言う。

その子は裕福な家庭に生まれ何不自由無く暮らしていた。

そして2065年の4月9日事件は起こった。

その日は家族で映画を見に行っていた。

ケンは「おとおさん。あのヒーローすごいカッコよかったね♪」と上機嫌に父に話しかけた。

ケンの父、悠人は「そうだなぁ。
ケンもあのヒーローみたいにいつか強くなるんだぞー?」悠人は嬉しそうにケンに答えた。

それをケンの母、美咲は微笑ましく眺めていた。

そうして3人は家へ帰ろうとしていると、こちらにナイフを持った男が突っ込んで来た。

悠人は家族を庇うように男に立ちはだかり、首を搔き切られ死んだ。

美咲も息子を庇いながら、
「息子には手を出さないで!!」
と男に叫んだ。

そして男は答えた。

「ああ、勿論殺さないさ。お前は違うがな。」

そうして美咲も刺し殺された。

ケンは全てを一瞬で失った。

目の前で起こった事に理解が追いつかず、困惑していた。

男はケンの喉元にナイフを当て、「哀れな小僧だ。ボスもなかなかエグい事するよなぁww  まぁ、ともかくこれでお前は全てを失った。ようこそ、人生の奈落へ。」と言い残し、消え去って行った。

ケンの人生はそこから狂ったことは誰しもが理解できることだ。

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