創造と学習のスキルを手に入れたので薬でステ上げします

蒼沢そら

ユリィとリリィ

「これが、俺の冒険者証プレート・・・!」

子供のように自分の冒険者証プレートを掲げ、ニマニマしているヒロ。

そんなヒロを見て苦笑しながら、ユリアは言った。

「さて、そろそろ私の家に行きましょ!」
「あぁ!世話になるよ!」

2人は再び居住区に向けて歩き出した。





「ここが私の家よ!」

歩き始めて30分くらいだろうか。2人はユリア宅へ到着した。

―ちょっと待て。デカくねぇか・・・!?

2人の目の前には、他の住宅に比べても特に立派な、世間一般的に言う「豪邸」が建っていた。

「どう?凄いでしょう。」

ドヤ顔のユリア。

「・・・まさかこんなに大きな家に住んでるとはなぁ・・・もっと宿屋みたいなとこの看板娘みたいな雰囲気なのに。」
「聞こえてるんだからねっ!?」

頬を膨らませ、むっとした顔でヒロを見るユリア。そんな彼女が可笑しくてつい笑ってしまう。

「もうっ・・・とりあえず外は寒いから早く中に入りましょ。」

門をくぐると、入口付近に燕尾服を纏った執事が1人立っていた。
執事はユリアとヒロを交互に見て、仰々しく礼をした。

「お帰りなさいませ、ユリア様。そちらの方は・・・?」

まじまじとヒロを見つめる執事。遠目ではよく顔が分からなかったが、同性のヒロでも見惚れてしまう程の美形だ。

「彼はヒロよ。今日の依頼の途中で出会って、行くあてがないからうちに泊めることにしたのよ。」

執事に事情を説明するユリア。

「そうでしたか・・・。それは災難でしたね・・・。」
「そういうわけだから、夕食の準備よろしくね、アダムさん。」

アダムと呼ばれた執事はユリアに一礼すると、ヒロの方へ向き直り言った。

「アダム・ブルームフィールドと申します。私めの事はアダムとお呼びください。ユリアお嬢様のご指示に従い、客人としておもてなし致します。」
「あ、はい!よろしくお願いします、アダムさん。」
 
挨拶をするアダムに慌てて礼を返す。

「さぁ、中へお入りください。外は寒いでしょう。」

アダムに促されるまま、ヒロとユリアは家の中へ入った。





「・・・・・・ほわぁ・・・。」 

広々としたロビー、立派な内装。
思わず感嘆の声が漏れる。

「どう、凄いでしょ。」

ニヤニヤしながらヒロの様子を伺うユリア。ヒロが惚けていると、2階からワンピースを着た少女が欠伸をしながら降りてきた。

「おかえりなさぁ〜い、姉さん・・・って、えぇぇ!?姉さんが男連れて帰ってきた!?」
「なっ、こら!この人はお客様だから!!変な事言わないでよリリィ!」
「はぁ〜い・・・。」

・・・姉さん?

拍子抜けしているヒロに少女リリィは欠伸混じりに言った。

「初めまして〜、ユリアの妹のリリアです・・・。よろしくなのですよ〜。」

「創造と学習のスキルを手に入れたので薬でステ上げします」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く