創造と学習のスキルを手に入れたので薬でステ上げします
学習―ラーニング
「ねぇ、ヒロはどの神様に転移させて貰ったの?」
オーガを撃退し、ユリアの案内で近くの街へと向かっていたヒロに、ユリアは言った。
「・・・あぁ。俺を転移させてくれた神様はロキって名乗ってたな。」
―アレをまだ神様とは思ってないが。
「ロキ様かぁ・・・天界でも有名だし、力を持っているのは確かなんだけど、自由なのよね、あの方。」
―ユリアから聞いたところによると、幼女は天界の神々のカーストでもかなり上位の方に君臨する気まぐれな神らしい。
道中教わったように額に力を込め、ステータス画面を開く。
ヒロ   Lv4     職業<―>
HP   243
MP   43
ATK  21
DEF  32
スキル  <創造主> <学習>
ユリア曰く、このステータスは同レベルの一般市民と比べてもさほど差はないらしい。
―ほんとに俺TUEEEEじゃねぇ・・・
ガッカリしているヒロにユリアは「スキル持ちなだけ凄いじゃない!」と慰めてくれた。
歩きはじめてから1時間くらいだろうか。そう言えば、異世界に来てから疲労を感じることが無くなったような気がする。
ふと、ユリアが足を止める。
「・・・スライムね。」
視線の先には、ゼリー状の青い物体―スライムが地を這うようにして移動していた。
「どうするのさ、あれ。」
「倒すわよ。決まってるじゃない。」
―見る限り無害そうだし別に良くないか・・・?
ふと、自分のスキルを試したくなった俺は隣のユリアに言った。
「・・・あいつさ、俺が倒してもいいかな?」
「・・・どういうつもり?」
「いや、自分のスキルを試してみたいなーって。」
一瞬驚いたようなユリアだったが、スキルの試運転と聞いて合点がいったらしい。
「わかったわよ。ただし、少しでも危ないと判断したらすぐ変わるからね!」
「へいへい。」
やる気のない返事をしながらヒロはスライムに向かって歩き出した。スライムがこちらに気づく前にステータス画面からスキル<学習>を発動させる。
―学習。スキル効果は、低級の魔物の固有スキルを文字通り「学習」し、使用することが出来るというものだった。
スライムの<分裂>を習得しました。
視界の端に文字が浮かぶ。早速習得した<分裂>を使用し、現れた自分の分身と二人がかりで攻撃する。
「なっ!?スライムの<分裂>をコピーした!?」
驚くユリアを横目に彼女から借り受けたナイフでスライムに一撃、また一撃と攻撃を当てていく。
「・・・凄い。」
ナイフで一突き、畳み掛けるように袈裟斬り。続けて分身を囮に一撃。
ヒロと分身の攻撃を立て続けに喰らったスライムは、霧散して消えていった。
オーガを撃退し、ユリアの案内で近くの街へと向かっていたヒロに、ユリアは言った。
「・・・あぁ。俺を転移させてくれた神様はロキって名乗ってたな。」
―アレをまだ神様とは思ってないが。
「ロキ様かぁ・・・天界でも有名だし、力を持っているのは確かなんだけど、自由なのよね、あの方。」
―ユリアから聞いたところによると、幼女は天界の神々のカーストでもかなり上位の方に君臨する気まぐれな神らしい。
道中教わったように額に力を込め、ステータス画面を開く。
ヒロ   Lv4     職業<―>
HP   243
MP   43
ATK  21
DEF  32
スキル  <創造主> <学習>
ユリア曰く、このステータスは同レベルの一般市民と比べてもさほど差はないらしい。
―ほんとに俺TUEEEEじゃねぇ・・・
ガッカリしているヒロにユリアは「スキル持ちなだけ凄いじゃない!」と慰めてくれた。
歩きはじめてから1時間くらいだろうか。そう言えば、異世界に来てから疲労を感じることが無くなったような気がする。
ふと、ユリアが足を止める。
「・・・スライムね。」
視線の先には、ゼリー状の青い物体―スライムが地を這うようにして移動していた。
「どうするのさ、あれ。」
「倒すわよ。決まってるじゃない。」
―見る限り無害そうだし別に良くないか・・・?
ふと、自分のスキルを試したくなった俺は隣のユリアに言った。
「・・・あいつさ、俺が倒してもいいかな?」
「・・・どういうつもり?」
「いや、自分のスキルを試してみたいなーって。」
一瞬驚いたようなユリアだったが、スキルの試運転と聞いて合点がいったらしい。
「わかったわよ。ただし、少しでも危ないと判断したらすぐ変わるからね!」
「へいへい。」
やる気のない返事をしながらヒロはスライムに向かって歩き出した。スライムがこちらに気づく前にステータス画面からスキル<学習>を発動させる。
―学習。スキル効果は、低級の魔物の固有スキルを文字通り「学習」し、使用することが出来るというものだった。
スライムの<分裂>を習得しました。
視界の端に文字が浮かぶ。早速習得した<分裂>を使用し、現れた自分の分身と二人がかりで攻撃する。
「なっ!?スライムの<分裂>をコピーした!?」
驚くユリアを横目に彼女から借り受けたナイフでスライムに一撃、また一撃と攻撃を当てていく。
「・・・凄い。」
ナイフで一突き、畳み掛けるように袈裟斬り。続けて分身を囮に一撃。
ヒロと分身の攻撃を立て続けに喰らったスライムは、霧散して消えていった。
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