創造と学習のスキルを手に入れたので薬でステ上げします
プロローグ
―その日は、よく晴れた夏の日だった。
「・・・暑い、そして長い。」
額に浮かんだ汗を拭いながら、俺ー早坂裕貴は長い上り坂をダラダラと歩いていた。
今日は最高気温30度超の真夏日。そんな日の放課後、部活に入っていない俺はいつも通り帰路についていた。
「もう少しでコンビニ・・・そういやジャ○プ今日発売じゃねぇか・・・涼むついでに立ち読みでもするかぁ・・・」
もう少しでコンビニがあったことを思い出し、歩く速度を早める。コンビニまではあと少し。
―あと少しのはずだった。瞬間、痛みとともに世界が暗転した。
「―んぁ?」
目が覚めると、真っ白な空間の中で横になっていた。
先程まで感じていた暑さも、見えていたいつもの登下校路も見当たらない。
どうしたものかと混乱していると、
「やぁ、目が覚めたんだね!」
頭の上から声がした。
起き上がり、声のした方を見ると、そこにはローブのようなものを羽織った少女が1人立っていた。
「・・・ここどこ?」
率直な疑問を投げかける。
「天界だよ?」
―は?いやいやまてまて。天界?そんな急にファンタジー世界あるあるなワードを言われても訳わかんねぇって。
「・・・君は?」
まさかとは思うが聞いてみる。
「ボク?ボクは神様だよ!名前はロキっていうんだ!」
―ロキ?ロキって言った?ロキってあの北欧神話のあのロキ?こんな幼女が・・・?
「ちんちくりん言うな!こう見えても神様なんだからな!」
バレた。心の内を読めるってことはほんとに神なのか?
混乱している俺に少女―ロキは続けた。
「君さ、自分がどうなったか分かってる?」
「・・・いや、わかんねぇけど。」
「君はそっちの世界で暴走トラックに轢かれて死んだのさ☆」
―は?いや、「死んだのさ☆」じゃねぇよ。マジで。トラックに轢かれて死んだ・・・?嘘だろ。
「信じられないなら見せてあげるよ!」
ロキがそう言うと、真っ白な空間にモニターのようなものが現れた。
「これは・・・」
不思議に思っていると、モニターに映像が映し出された。
「・・・俺?」
そこには、コンビニの前のガードレールに衝突して大破したトラックと、歩道で倒れている俺の姿が映し出されていた。
「ね?信じた?」
―嘘だろおい・・・トラックに轢かれて死ぬとか呆気なさすぎだろ俺・・・
呆然とモニターを眺めていると、ロキは言った。
「君を転生させようと思うんだ!」
「―はい?」
「だーかーら!君をボク達の世界に転生させてあげるって言ってるんだよヒロくん!」
「マジで・・・?」
「そう!マジで!」
マジか。異世界転生俺TUEEEEルートキタコレ。
「正確には転移の方が正しいんだけどね!あと転移したからって俺TUEEEEにはならないと思うよ☆」
また読まれた。しかも俺TUEEEEルートもバッサリ否定しやがったこの幼女。
「まぁ、もう1回人生やり直せるならやり直したいけど・・・」
「よし決まり!早速送ってあげるよ!」
―こいつ人の話を最後まで聞かないって言われてねぇかな・・・?
「うーん、空気が読めないとはしょっちゅう言われてるなぁ。」
―またまた人の心を覗き見しやがった。
「まぁいいや、やってくれ。」
「よしきた!これからキミはヒロとして転移する!あっちの世界でまた会えるといいね!」
―二度と御免だわ。
心の中で悪態をつきながら、俺の意識は途切れた。
「・・・暑い、そして長い。」
額に浮かんだ汗を拭いながら、俺ー早坂裕貴は長い上り坂をダラダラと歩いていた。
今日は最高気温30度超の真夏日。そんな日の放課後、部活に入っていない俺はいつも通り帰路についていた。
「もう少しでコンビニ・・・そういやジャ○プ今日発売じゃねぇか・・・涼むついでに立ち読みでもするかぁ・・・」
もう少しでコンビニがあったことを思い出し、歩く速度を早める。コンビニまではあと少し。
―あと少しのはずだった。瞬間、痛みとともに世界が暗転した。
「―んぁ?」
目が覚めると、真っ白な空間の中で横になっていた。
先程まで感じていた暑さも、見えていたいつもの登下校路も見当たらない。
どうしたものかと混乱していると、
「やぁ、目が覚めたんだね!」
頭の上から声がした。
起き上がり、声のした方を見ると、そこにはローブのようなものを羽織った少女が1人立っていた。
「・・・ここどこ?」
率直な疑問を投げかける。
「天界だよ?」
―は?いやいやまてまて。天界?そんな急にファンタジー世界あるあるなワードを言われても訳わかんねぇって。
「・・・君は?」
まさかとは思うが聞いてみる。
「ボク?ボクは神様だよ!名前はロキっていうんだ!」
―ロキ?ロキって言った?ロキってあの北欧神話のあのロキ?こんな幼女が・・・?
「ちんちくりん言うな!こう見えても神様なんだからな!」
バレた。心の内を読めるってことはほんとに神なのか?
混乱している俺に少女―ロキは続けた。
「君さ、自分がどうなったか分かってる?」
「・・・いや、わかんねぇけど。」
「君はそっちの世界で暴走トラックに轢かれて死んだのさ☆」
―は?いや、「死んだのさ☆」じゃねぇよ。マジで。トラックに轢かれて死んだ・・・?嘘だろ。
「信じられないなら見せてあげるよ!」
ロキがそう言うと、真っ白な空間にモニターのようなものが現れた。
「これは・・・」
不思議に思っていると、モニターに映像が映し出された。
「・・・俺?」
そこには、コンビニの前のガードレールに衝突して大破したトラックと、歩道で倒れている俺の姿が映し出されていた。
「ね?信じた?」
―嘘だろおい・・・トラックに轢かれて死ぬとか呆気なさすぎだろ俺・・・
呆然とモニターを眺めていると、ロキは言った。
「君を転生させようと思うんだ!」
「―はい?」
「だーかーら!君をボク達の世界に転生させてあげるって言ってるんだよヒロくん!」
「マジで・・・?」
「そう!マジで!」
マジか。異世界転生俺TUEEEEルートキタコレ。
「正確には転移の方が正しいんだけどね!あと転移したからって俺TUEEEEにはならないと思うよ☆」
また読まれた。しかも俺TUEEEEルートもバッサリ否定しやがったこの幼女。
「まぁ、もう1回人生やり直せるならやり直したいけど・・・」
「よし決まり!早速送ってあげるよ!」
―こいつ人の話を最後まで聞かないって言われてねぇかな・・・?
「うーん、空気が読めないとはしょっちゅう言われてるなぁ。」
―またまた人の心を覗き見しやがった。
「まぁいいや、やってくれ。」
「よしきた!これからキミはヒロとして転移する!あっちの世界でまた会えるといいね!」
―二度と御免だわ。
心の中で悪態をつきながら、俺の意識は途切れた。
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