BLストーリー

卯月//黒月//

天の聖と翔の晴 6

あの後天童が落ち着くまで待って、料理を再開してくれた。

天童が作ってくれたのはオムライスだった。

「おぉ、すごい。」

「ん、パッパっと食っちまおうぜ。お前はガッコ行くんだろ?」

「ん?お前は行かないのか?」

「どうしようか……」

「は?来いよ!絶対!」

「……なんで?」

「なんでって。そりゃぁ、ちゃんといい大学とか会社入って真面目に生活していくためだろ。」

「……お前って、嫌なとこで現実的だな。」

「何がだ?」

「はぁー。なんでもない、わかった今日は行く。」

「おぉ、ようやくその気になったか。じゃあ早く食おう。」

「あぁ。」

そう言ってようやく食べ始める。

「うまっ」

「ん?なんふぁいっふぁふぁ?なんか言ったか?

「いや、食ってから喋れよ。それよりもどうやったらこんな美味いの出来るんだよ?」

「んぐっ。いや、普通に作っただけだ。」

「まじかよ。お前才能あるんじゃね?」

「普通だろ。まぁ、あえて言うなら独り暮らしが長いからかもな。」

「そうか……」

この後それぞれ支度をしていた。すると墲內が今まで上げていた前髪を下ろし眼鏡をかけた。
それを見ていてふと気になって聞いてみる。

「なぁ、墲內。お前っていっつも前髪降ろしてるじゃん。なんでさっきはあげてたんだよ?」

「あぁ、学校のヤツらに休日とか邪魔されたくないから。変装的な意味で。」

「へぇー。」

少し意外な理由だった。

このあとは意味の無い会話をしたりしていたが、墲內が出かける時間になったので家を出ることにした。

「いいのか?学校行くまでゆっくりしててもいいんだぞ。」

「いい。どうせ1回家帰ろうと思ってたから。」

「そう言えばお前の家ってどこら辺なんだ?」

「ん?○○町東のあたり△△△○○町の東辺り。」

「ここから真反対じゃないか!」

確かに改めて考えてみると、○○東のあたりはここ、□□西のあたりとちょうど真反対だった。しかもこっちは□□西のあたりの端。△△△東のあたりはこことは反対側の端だ。(最東端と最西端)

「今から行ってどのくらいに着く?送るか?」

「いらねぇ。ここからだと家まで1時間半。ガッコーまでだったら2時間くらいか。だから多分3時間目くらいには着くと思う」

「は?2時間だったら1時間目には着くだろ。」

「いや、多分無理だな。まぁいい。じゃあお前はパッパっとガッコー行きな。」

「いや、どういう……」

「そうだ、向こうではただの赤の他人だから。話しかけんなよ。じゃな。」

そう言って天童はスタスタと1人で駅の方向に向かう。金は持ってるのか。
そんな余計なことを考えると、既に天童の姿は見えなくなっていた。

仕方が無いので先に学校に行くことにした。
墲內はゆったりとした足取りで学校に向かった。







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