BLストーリー

卯月//黒月//

天の聖と翔の晴 3

廊下に出て服をきがえる。

「くそっ調子が狂う。なんなんだよアイツ。」

そのまま歩いていき取り敢えずあいつが屋上からいなくなるのを待つことにした。




「はぁー、しょうがない帰るか。」

「あれ?セイジュ?オトモダチってお前の事だったのか。」

「うっ。」

「心配してくれたのか?ありがとな。さぁ行こう。」

「わかった……イィンチョウ」




アイツらが居なくなってしばらくしてからまた屋上に戻っていった。

ガチャッ

「お、いんじゃんやっぱり。」

「な?俺の言う通りだったろ?」

―ガラの悪い中学ヤンキーが現れた!―

どうする?
  >    ―死なない程度にとりあえず殺る―
     ―死なない程度にボコってから逃げる―

「はぁ、んだよせっかく気分転換になると思ったのに雑魚ばっかだなぁ。」

天童は拳をパキパキと鳴らしながらニヤッと笑う。

「てめぇ!舐めた口利きやがって!」

「今の状況わかってんのか?1:15だぜ?」

「だからお前らじゃ、気分転換にもなんねぇって言ってんだよォ!」

バキ!ドゴ!ドカ!バキバキバキ!

「ヤロゥ……」

ヤンキーの1人がフェンスの方によろめく。

「あ、お前そっちは……!」

「あぁ?なんだよぉぉぉ!?」

ヤンキーがフェンスによしかかった瞬間、
バキッ!
と音を立ててフェンスが壊れた。

「お前ぇ!」

天童が走り出す。

「うわぁぁぁ!」

ヤンキーが恐怖のあまり目をつぶる。

ーーーーーーーーーーーーー

「え?」

そっと目を開けたヤンキーの目に映ったのは仲間ではなく敵であるはずの天童だった。

「なん、で……?」

「はぁー、だからこっちはダメだっつったろ!」

しばらく静寂の空気があたりを包む。

コツッ コツッ コツッ

「ごめんなぁ、てめぇが死んでも誰も悲しまねぇから。じゃあな。」

そう言って後ろにいたヤンキーが天童の背中を押す。

「うぉっ!」

フェンスが落ちたことによって窓から何事かと生徒が沢山覗いている。

「……おい!てめぇら!首殺られたくなかったら引っ込めろぉ!!」

天童は下のヤツらに向かって吠えるように叫ぶ。
ヤンキーは困惑している。

「悪ぃな、当分死ぬ気は無いんでねぇ!」

片手で自分の体とヤンキーを支えているというのに不敵にニヤッと笑う。
いまだに痛む右肩に渾身の力を込めて落ちそうになっているヤンキーを屋上に投げ入れる。

すると反動によって天童は下へと落ちてゆく。高さでいえばここは5階。

ヒュッ!

天童が落ちると砂埃が舞った。それから直ぐに煙の中から天童が転がって出てくる。

起き上がる。上を見すえた。

「残念だったな!てめぇらだけで叱られてろ!」

ちょうど屋上にでてきた教師とその言葉に振り返ったヤンキーは目が合う。
もう逃げ場はない。もう一度下を見る。が、もうそこには天童はいなかった。

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