BLストーリー

卯月//黒月//

天の聖と翔の晴 2

天童 凛雅てんどう りんが目線〉

そして今?に当たる。

「「えっ?」」

誰だこいつ?何しに……ん?

「そのメガネ……伊達?」

ビックゥゥ!

え?俺今の声に出てたか?てかなんなんだ今のリアクション。

黒髪の中から度の入っていないメガネ越しにソイツと俺は目を合わせる。
とても驚いた顔をしているが、その顔に恐怖はない。もしかしてこいつ俺のこと知らないのか?
なら……

「お前……何?喧嘩でも売りに来たか?」

「え?いや……別に、昼を食いにちょっと。」

あれ?今のでも逃げないのか?相当怖い顔だったと思うんだが……

「……それより、なんで服着てないの?」

「あ。……ックしゅん。」

「え?」

服を着てないのを思い出すとタイミングがいいのか悪いのか、くしゃみが出た。
相手はほうけている。

「んだよ。くしゃみしたら悪いかよ?」

取り敢えず意味の無い言葉で煽ってみる。

「え?今の可愛いのって、お前のくしゃみ?」

「かわっ……!?わ、わ悪いかよ!」

可愛いなんて初めて言われる。今までダサいとか、ウザイとかそういうのしか言われてこなかったのに……なんでだよ!?



墲內 慶翔むない けいと目線〉

扉を開けると目の前に上半身裸の茶髪頭の男がいた。
逆光で良くは見えないが、あぁこれがあの……何とかの天童か。と思うと同時にいきなり裸だったからびっくりしてしまった。
って言うかそもそもいるとは思ってもなかったし、目の前にいるし。

びっくりしたような顔でこちらを見つめてくる天童。

「そのメガネ……伊達?」

ビックゥゥ!

なんで俺のメガネが伊達だってわかった!?このメガネかけてから6年、1度もバレてないぞ!?親にでさえ!
って言うか第一声がそれかよ!!?

「お前……何?喧嘩でも売りに来たか?」

「え?いや……別に、昼を食いにちょっと。」

急に怖い顔で謎のことを言ってきた。取り敢えず正直に答えた。
でもそれよりも気になっていることがある。

「……それより、なんで服着てないの?」

「あ。……ックしゅん。」

「え?」

何?今の可愛い音は。

「んだよ。くしゃみしたら悪いかよ?」

その正体は天童が教えてくれた。

「え?今の可愛いのって、お前のくしゃみ?」

「かわっ……!わ、わ悪いかよ!」

いや悪くないけど……。
黙っていると、天童が屋上の端に向かった。そっちに服があるようだ。

「お、乾いてる、乾いてる。げ、くそっ血は落ちなかったか。」

「血!?」




「血!?」

そう言いながら墲內が天童に近寄る。

「どういう事だそれは!?」

天童の左肩に手を掛けて振り向かせる。

「は?……んだよ、離せや。」

「断る!座れ!説明しろ!」

まだ素肌のままの肩にかけていた手にギュッと力を入れる。よく見ると小さな傷が沢山着いている。

「お、おぅ……」

気迫に押されたのか素直に座る。そこで手を離す。

「……」

墲內が無言で催促してくる。

「……アイツら、俺が朝弱いの知ってるくせに……」

「朝弱いのか。」

「……るせぇ。そんで朝っぱらから元気にぞろぞろと来て、後ろから鉄パイプで殴ってきて、ついムカッときて……〇〇〇ピーーしてから〇〇〇ピーーして……全員返り討ちにして……で、アイツらの血で汚れて……学校ついてから洗ってここに干してた……。」

何を正直に答えてんだ?と今更ながらに天童は思った。なぜならどうせなんでそんなことした!ダメだろ!ってくるに決まってる。

「ダメだろ!」

ほらな

「うるせぇな!あいつらからやってきたから悪いんだよ!」 

「そうじゃない!鉄パイプくらったんだろう!なんで普通に動いてる!?」

「へ?……いや、とっさによけたからここだけど……」

天童は自分の右肩を戸惑いながらも指した。そこは確かに赤く腫れていた。

「……それでもだ。なんで自分を大切にしない?」

「は?なんなの?お前初対面だろ?」

「そうだけど!違うだろ!?」

「…………???」

「…………。」

「…………ッ意味わかんねぇ。」

本気でなんだ?コイツ。

「だからっ!」

キーンコーンカーンコーン……

「「あ」」

「……早く行けよ。」

「行かない。」

「いいから!そっちに居るオトモダチと一緒に帰ってろ!」

血!?の辺りからそこの扉で隠れてるつもりのやつだよ!と思いながら目で一瞬扉の方を睨む。

「オトモダチって……?」

墲內が困惑していると、制服を持った天童が横を通り過ぎていく。







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