不死鳥の恋よ、安らかに眠れ
空き部屋の二人②
エイミーは、昨晩遭遇した、狼の甲冑を着た戦士について話した。
「彼の名前も、ここのリーダーと同じイシドラでした」
白銀のルッカも、蒼の月の世界の大聖堂のことは覚えていた。
封印の部屋にいた聖戦士。
魔封のイシドラ。
彼も、呪雨を通ってこの世界に来たのだ。
白銀のルッカは、呪雨に打たれ、世界を転移したあのとき、二つの影を見た。
ルッカは動けなかったから、薄目でしか確認できなかった。
紅い夜、丘を降りていく二つの影。
そのうちの一人が、魔封のイシドラだったのだ。
エイミーの話を聞く限りでは、今のところ、敵というわけではなさそうだ。
だが、安心はできない。
それに、二つの世界のイシドラが出会うとどうなってしまうのか、予想がつかなかった。
「ねえ、ルッカ……」
エイミーは、体をもちあげて、ルッカを覗き込んだ。
「ど、どうしたんだい?」
エイミーの眼差しには、決意めいたものがある。
「わたし、男の人をしらないの……」
「え?」
「これまでは、両親やアナが守ってくれたから、まだ処女よ」
彼女は、ルッカの胸に手をあてた。
体を半分あずける。
ルッカは、昼間に見た、エイミーの裸を思い出した。
白くて、きれいだった。
「この世界、いつ、誰に襲われるかわからない……だから。あなたに、最初をもらってほしい……」
エイミーは、服を脱ぎ始めた。
「ぼ、ぼくは……」
白銀のルッカは、息を飲み込んだ。
「アナのことが、好きなのね……? それでも、わたしはかまわない……わたしも、アナは大好きだから」
エイミーの瞳が、少しだけ悲しそうに潤んだ。
蒼のルッカは、アナが好きだった。
しかし、白銀のルッカは……。
「エイミー、ぼくは、君が好きだよ」
そう、素直に伝えた。
白銀の月の世界で、ルッカとエイミーは伴侶だった。
その魂は、目の前にいる紅のエイミーには、ないのかもしれない。
しかし、エイミーはエイミーだ。
「嘘でも、うれしい」
エイミーは、ルッカに口づけをした。
白銀のルッカは、どうしていいかわからないが、衝動のままに、エイミーを抱いた。
不器用な手先に、エイミーは微笑んだ。
「もしかして、あなたも初めてなの?」
白銀のルッカは恥ずかしくなった。
もともと肉体を持たない彼は、どうしていいのかわからないのだ。
「いいわ、わたし、少しならわかるから……まかせて」
エイミーは、ルッカの服を脱がせて、唇を這わせた。
彼のものが、興奮しているのか、手のひらで確認する。
ルッカの手を自分の股に誘い、遊ばせる。
お互いの状態が、ほどよくなると、エイミーはルッカの上にのった。
ルッカのものを自分の割れ目で締め付け、腰を浮かせて出し入れする。
「ルッカ……」
「エイミー……」
二人は、不器用なリズムで、腰を動かし、下半身を擦り合わせた。
それほど長い時間はかからなかった。
相性は抜群だった。
やがて、同じタイミングで、二人は絶頂に達した。
「彼の名前も、ここのリーダーと同じイシドラでした」
白銀のルッカも、蒼の月の世界の大聖堂のことは覚えていた。
封印の部屋にいた聖戦士。
魔封のイシドラ。
彼も、呪雨を通ってこの世界に来たのだ。
白銀のルッカは、呪雨に打たれ、世界を転移したあのとき、二つの影を見た。
ルッカは動けなかったから、薄目でしか確認できなかった。
紅い夜、丘を降りていく二つの影。
そのうちの一人が、魔封のイシドラだったのだ。
エイミーの話を聞く限りでは、今のところ、敵というわけではなさそうだ。
だが、安心はできない。
それに、二つの世界のイシドラが出会うとどうなってしまうのか、予想がつかなかった。
「ねえ、ルッカ……」
エイミーは、体をもちあげて、ルッカを覗き込んだ。
「ど、どうしたんだい?」
エイミーの眼差しには、決意めいたものがある。
「わたし、男の人をしらないの……」
「え?」
「これまでは、両親やアナが守ってくれたから、まだ処女よ」
彼女は、ルッカの胸に手をあてた。
体を半分あずける。
ルッカは、昼間に見た、エイミーの裸を思い出した。
白くて、きれいだった。
「この世界、いつ、誰に襲われるかわからない……だから。あなたに、最初をもらってほしい……」
エイミーは、服を脱ぎ始めた。
「ぼ、ぼくは……」
白銀のルッカは、息を飲み込んだ。
「アナのことが、好きなのね……? それでも、わたしはかまわない……わたしも、アナは大好きだから」
エイミーの瞳が、少しだけ悲しそうに潤んだ。
蒼のルッカは、アナが好きだった。
しかし、白銀のルッカは……。
「エイミー、ぼくは、君が好きだよ」
そう、素直に伝えた。
白銀の月の世界で、ルッカとエイミーは伴侶だった。
その魂は、目の前にいる紅のエイミーには、ないのかもしれない。
しかし、エイミーはエイミーだ。
「嘘でも、うれしい」
エイミーは、ルッカに口づけをした。
白銀のルッカは、どうしていいかわからないが、衝動のままに、エイミーを抱いた。
不器用な手先に、エイミーは微笑んだ。
「もしかして、あなたも初めてなの?」
白銀のルッカは恥ずかしくなった。
もともと肉体を持たない彼は、どうしていいのかわからないのだ。
「いいわ、わたし、少しならわかるから……まかせて」
エイミーは、ルッカの服を脱がせて、唇を這わせた。
彼のものが、興奮しているのか、手のひらで確認する。
ルッカの手を自分の股に誘い、遊ばせる。
お互いの状態が、ほどよくなると、エイミーはルッカの上にのった。
ルッカのものを自分の割れ目で締め付け、腰を浮かせて出し入れする。
「ルッカ……」
「エイミー……」
二人は、不器用なリズムで、腰を動かし、下半身を擦り合わせた。
それほど長い時間はかからなかった。
相性は抜群だった。
やがて、同じタイミングで、二人は絶頂に達した。
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