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大切な人

ウミネコ

離婚と息子

駅までの道が遠くどうしても通勤が不便な場所。
坂道も多く。必然と産後太りが悩みだった私は毎日駅までの道を散歩することなどするにより痩せて行った。

そんな長閑な場所。

静かでいいのだけど……アシがなきゃ暮らすのが大変で勤め先の病院まで都市高速乗って走る距離だ。

朝焼けの見える空をチラリ見て今日も走る。
朝の冷たい風が心地よく、ずっと気持ちがいい。
寒さよりも心地の良い冷たさに感じるのだった。

無事走り切った時の気持ちよさは毎度ながらに今日も笑顔で仕事しようと言う気になれる。


帰りの夜道も楽しみだ。



今夜はどんな道を走ろう?

いつも通りの時間にいつも通りの道よりも少し下道で走ったり…

その途中で息子のおやつにとコンビニ止まったりするのが楽しいのだ。

エンジンの音、風が心地いい。


疲れすら忘れてコンビニ寄ってからひたすら走る。

家着いて玄関の扉を開けると飛び込んできたのは息子だった。その後ろで夫が居る。

「ママ!」私にしがみつく息子を抱っこして2階へと向かう。

子供とそのまま話しながら寝かしつけてから本日大切なことを別室に夫を引き連れて言う。

「…新施設が北海道に出来て、入社三年目にして私もそっちに行くことなりました。」
「は?!待って!優実」
「会社の意向です。 それと……離婚してください。」
「どうゆうこと?」
「もう……ここで暮らすの疲れた。」
「意味がわからない、どうゆうこと?」
「下の階に居るお舅さんに聞いてくださいな。」ここでボイスレコーダーを出す。
平日休みの日のことをボイスレコーダーに記録している。息子に叱りつけ、泣かせてる時からそのあとだ。
「てめぇ、何故リュウを泣かせた?見逃せねぇ」
「いい加減にしてください。リュウが悪いことしたら叱るのは当然でしょ?ましてや熱湯扱おうとかするからです。止めるのは当たり前!」「口答えするな!出ていけ!」

ここでみずのザーっていう音と私の悲鳴やらガンガン何か音がする。
その中で私はSiriシステムで110番をする。のが音でわかる。

焦る舅。
もみ合うような喧騒の音がする。

「110番して何故焦るのです?私がした事言えばいいじゃない?!」
「俺の事悪く言うだろうが!」
「両方の話聞いてもらえばわかることじゃない!捕まるって分かってやってるなら口出さないで!」
「なんだと?」と同時に乾いた音の直後に鍋らしき物が中身と共にひっくり返る音がするし私の悲鳴が上がる。
「お前は、俺ん家の者じゃねえ。出ていけ!」
「出ていきますね、ここじゃ嫌だし実家に戻ったとして平穏に暮らせるとは思わないので息子は連れ出します、警察は後でもいいし裁判かけますので!覚悟なさい。」
そう言ってぶつんと音が切れたのだった。
その時にこやかに言って。宣言しといたのを私は今のように覚えてる。
「料理中に火傷したって言ってたけど、熱湯かけられたんか?」包帯巻かれた私の腕を見て夫は怒りで顔を真っ赤にし、舅の部屋に行く。
怒鳴り合うその声に息子は起きて泣く。
私は黙って息子を連れて近所のビジネスホテルで寝た。


翌日マンスリー契約をその後ホテルにして、現金で支払った。
そこから出勤。

息子はいつもの保育園に行って、事情話して夫家族とのつながりを遮断するよう伝えた。


午後の半休を上司に許可得て市役所と家庭裁判所に向かう。

息子を連れ裁判となった。

舅は息子と私に接触禁止、連なる姑、夫も息子に会えないことに。
夫は半年以上会えないと言う期限付き。
面談の権利に関しては息子本人に委ねることとなった。
慰謝料もふんだんに頂き、姑達は泣いていたが知ったことないわよ。
そして離婚成立し裁判所の判断により息子は私の親権となった。
マンスリー契約も終わり、北海道へと旅立つことなった私達は……名古屋港までフェリーに乗りそこから新居までの道をリュウをバイク用のチャイルドシート付けてタンデムの旅となった。
リュウはほんとに心から喜んで楽しんでる様子だった。
私は息子を連れ新しく生活をすることなった。北海道の会社の寮に暮らす。


夫であったヒロヤは未だに私と会いたがるが私はうんざりしてて毎度ながらに半年の接触禁止と仕事理由に断ったし名古屋から北海道までは遠すぎる。夫は会いには行くにも何日か休まないとならない。

さらに言えば生活はきついのは変わらない。
仕事も会社には正社員なのだが、シンママということで特別に許可得て寝る暇惜しんで副業を初めた。
その副業が思ったよりも成功してて。もしかしたら店を構えることも話が上がるがそれを蹴り地道に生活が落ち着くまで続けた。


夫たちと別れて息子とふたりで暮らす。
その生活で私は大きく翼を羽ばたかせ、仕事以外の時間を自由に息子と時間を謳歌して楽しかった。

休みの日息子と毎週のように息子の好きなとこに連れていき。
たくさんご飯食べさせ。

たくさん母子おやこの思い出を作ったのだ。
お父さんと泣く時もあったが、
じーじと会わなくてはならなくなるよと言うと息子はお母さんを殴ったり追い出し泣かせるおじいちゃんと合わないとならないならいいよと横に首を振った。

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