普通な人が異世界行ったら普通じゃなかった。

のてお

宿屋は看板娘で決めるべし。

「はい、どうぞー」
優しい門番さんに荷物をチェックされてシアの町に入った俺。
俺が神に貰った金は金貨15枚。この世界では金貨一枚が諭吉一万円一枚、銀貨一枚が英世千円一枚、銅貨一枚が百円、青銅貨一枚が十円、鉄貨一枚一円だ。

お金の単位はマレ・・というそうだ。初代国王の妻の名前だそうだ。なんともまれ・・ な名前だ。

よって俺は所持金15万な訳だ。
高校生の俺にとっては15万というのは大きい。一度に15万なので月収15万、年収180万だ。
1年間何もしなくても180万もらえるのだ。これは結構いいかもしれない。

まずおれは宿を探した。お金はある程度ある。おれは宿が並んでいると門番に聞いた通りに向かう。
町の外側に近い方が安く、だんだん中心に
向かうにつれて高くなって行くそうだ。おれは入り口から半分ぐらい行った所にある宿に入る。
「いらっしゃいませー」
看板娘か。.......可愛い。ここにしよう。
一泊1食2000マレと書かれている。
「えっと、とりあえず10日分で。」
「お食事はどうします?」
「朝だけでお願いします。」
「はい。では2万マレです。」
金貨を二枚出して支払う。
「それじゃあこれが鍵です。どうぞ〜。」

俺はおつりなしでぴったり出したことを後悔していた。



俺がシアの町に来てから3日経った。この宿のご飯は美味しい。何しろあの看板娘の子が作っているのだろう。不味いわけがない。
今日こそは勇気を出して声をかけてみる。

「あ、あの、このご飯すごくおいしいです。あ、あ、ありがとうございますっっ」

コミュ障かΣ\( ̄ー ̄;)

「おお、そうか。ありがとよ。」

気がついたら宿屋のオヤジが出てきていた。

この宿の料理はまあまあかもしれない。

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