普通な人が異世界行ったら普通じゃなかった。

のてお

人生初の普通じゃない

「え、ここどこ?」
目が覚めたら俺は湖の真ん中の小島にいた。
いや、湖じゃない。川だ。俺は目がさめると川の真ん中にいた。


「おーーーーーい」
お茶も返事もなかった。

昨日は何をしてたんだ?
...思い出せない。


まず俺は島を探検することにした。
5秒で終わった。何もなかった。

これは夢なのか?
ほっぺたをつねった。痛かった。

いや俺なんか悪いことした?思い当たることがない。

「え?」
「え、え?」

一度寝ることにした。




   3日目

お腹が減った。
3日もずっと何も食べていない。水は川なので飲めるが、それだけだ。魚もいない。
これはサバイバル小説じゃないので当たり前だ。土も食ってみたが、土だった。

他にもこの3日でわかったことがある。
舟が通るのだ。1日1回だけだが小舟が通るのだ。
全力で呼んだ。スルーされた。





  7日目

「ううぉおおおおおおお〜」
「もうーやだ〜」

限界だ。
子供の頃病院で医者に一週間は何も食べなくても人は生きていけると言われたが、そんなの無理だ。
だいたい自分でやってみろ、絶対そんなこと言えなくなるぞ。
飢えて死ぬぐらいだったら泳いでやる。

俺は川を泳ぐことにした。
こんなでも俺は子供の頃水泳を習っていたのだ。少しだけだが。
ちなみに日本で最も競技人口が多いスポーツは水泳だそうだ。

とりあえず岸に向かって泳ぐ。
こういう時は平泳ぎがいいらしい。小学校の時に学校の合宿で海に連れていかれてフンドシのお爺さんたちと2km泳いだことがある。
フンドシお爺さん、マジで感謝します。

そんなこんなで岸に着いた。とりあえずまっすぐ何もない草原を進む。

霧が濃い。前が見えないほどの霧の中を進む。
霧を抜けると、そこは雪国...ではなく、
そこは草原だった。

え、ここ日本だよね?

後ろを振り返るとさっきまで霧だったところが森になっていた。

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