義理の妹に惚れた俺は夢を見る

ゴッドアイ

第5章「お散歩」



「悠斗、懐かしいね」
俺は今、ドキドキと恥ずかしさでいっぱいだった
今、琴音が俺のベットで俺と同じ布団にいるのだ 
幼なじみだから慣れてるとかじゃなくて
もう琴音は高校に行ったらほぼ普通の女の子だろ
そう見るしかないだろ
「なぁ、琴音抱きつくのは辞めないか?」
そう、今琴音は俺に抱きついているのである
物凄く暖かく恥ずかしい
嫌というわけではないが...
「嫌だもん!悠斗は私から離れちゃダメだよ〜」
くそっ
琴音がかわいすぎる
死ぬ、体が溶ける
俺の体が持たない
真理...真理...
俺はそのまま寝てしまった



────朝
「悠斗、おはよう!」
俺がぐっすりと夢の中に潜り込んでいると天使のような声が耳元に入る
俺はその声によって目を覚ます
その声の主は琴音だ
俺は後悔している
幼なじみだからって高校生男女が一緒に寝るって色々ダメだろ
「琴音...お前はもっと自分の体を大事にしろ...」
「悠斗、朝ごはんできたよ」
「おい、話聞けよ...」




食事が終わり、琴音も家に戻り俺は部屋に戻る
すると、部屋の中に真理がいた
「真理...どうしたんだ?」
「お兄ちゃん...今から私とデートしよ」
ん?????
でっ...
それは想像しただけで死にかける
「いや、無理だ」
俺はもっと気持ちを整理してからしたい
今に、デートしたら俺がおかしくなる
「やっぱり...お兄ちゃんは琴音お姉ちゃんが好きなんだ...私なんかどうでもいいんだよね?」
真理は悲しそうに言う
んなわけねぇだろ
「わかったよ…行こーぜ!デート!」





って事でデートすることになったんだが...
場所は河川敷
そして、ただ歩くだけ
これはデートなのか?
これはお散歩と言うんじゃ...
「さっきから黙ってどうしちゃったの?」
「えっ、いや...これはデートというのか?」
と言っても何もすることがない
隣にいる真理は機嫌が良さそうで...
ものすごくかわいい!
最近琴音ばっか意識してたからこういうのもありだな...
「デートだよ!お兄ちゃん最近私と遊んでくれなかったから...」
そう言われればそうだな
俺は妹が好きなわりには最近琴音ばっかだったな
「ごめんな...」
俺は申し訳ないと思い謝る
「どうしてお兄ちゃんが謝るの?」
えっ?
どういうことだ?
「お兄ちゃんは悪くないよ、悪いのは真理だよ!琴音姉ちゃんが最近攻めてきてるのに私は怖くて何も出来なかった…」
妹にそんな思いをさせる俺は最低じゃないか
「なぁ、真理…もし俺が兄じゃなかったら俺は今どうなってたと思う?」
「そんなことわからない…」
真理は小声で言う
そりゃそうだな
「でも…」
真理はそう言うと少しためる
「もっと琴音姉ちゃんと仲良くなってたと思うな…」
それはどういうことだ?
今日はなんか頭がまわらないな
「だってお兄ちゃんにとっては私なんか邪魔でしょ?」
真理はそんなことを思っていたのか…
俺は琴音のアピールをそのまま受け取っていたんだ
だから、俺は真理の事をあんまり気にすることができなかった
真理のことが俺は好きなのに
「邪魔じゃねぇよ!俺はお前が妹じゃなかったら明るく生きることはできなかったと思うぜ」
真理は暗い顔してこっちを振り向く




「そろそろ家に帰ろ」




その言葉がなぜか俺の心の中に大きく染みた






たったそれだけなのに…




俺は真理の心を今日でもっと苦しめた気がして罪悪感を感じた





その後俺と真理は少し距離を置くこととなり



それが原因か海に行くのは高校生だけになった



俺はみんなに申し訳なかった









海当日


「悠斗おっはよ!」
琴音が家に迎えに来た
「おはよ、琴音」
こうして楽しい旅行が始まるのであった










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