糞没マジックショー

にしたん

第4話 望愛と紹子奥便マジックセンターでアシスタントになる

望愛が椚木園へ入所して1年後の2043年4月1日、1人の魔術師がスタッフを連れて椚木園にきた。
魔術師の名前は、奥便 法太郎「おくべん ほうたろう」35歳(身長170㎝体重50㎏)。
奥便魔術師はとてもグロデスクなマジックをする事で有名だ。人間と汚物を使って。
スタッフは2人いて奥便魔術師の右側にいるのは、烏賊崎 直哉「いかさき なおや」30歳(身長168㎝体重48㎏)、奥便魔術師の左にいるのが、樹奈塚 美桜「きなづか みお」25歳(身長165㎝体重45㎏)。奥便魔術師は樋浦山理事長と話し合った。
奥便「初めまして、私は魔術師の奥便 法太郎です。よろしくお願いします。後ろにいる2人はスタッフです。」
烏賊崎「初めまして奥便マジック事務所のスタッフの烏賊崎 直哉です。よろしくお願いします。」
樹奈塚「初めまして奥便マジック事務所のスタッフの樹奈塚 美桜です。私はまだまだ未熟なのでいろいろ迷惑かけるかもしれませんがよろしくお願いします。」
樋浦山「こちらこそ初めまして障がい者支援施設椚木園の理事長の樋浦山 陽太郎です。よろしくお願いします。」実は椚木園はこのところ赤字が続いていた。
そこで理事長はあまりお金にならない作業を辞めてお金になりそうな仕事を取り入れようしてる。
樋浦山理事長が何故グロデスクなマジックを披露する奥便魔術師を招いたかというと奥便マジック事務所がマジック事務所を障がい者支援施設椚木園内に移転させてマジックショーで利用者達を雇用して社会に貢献するのが狙いだった。
樋浦山理事長は翌週の月曜日に職員会議に参加した。
樋浦山「みんな集まったかな、これから今後の椚木園の運営方法について話し合おう。今現在椚木園は赤字経営が続いている。このままだと椚木園は倒産してしまう可能性が非常に高い。そこでだ私の意見だが奥便魔術師ご存知かな。」
山塚「奥便魔術師は確か人体マジックで有名な魔術師でしたね。」
黄山内「奥便魔術師に先週の火曜日に会いました。」
中野「噂で聞いてますが奥便魔術師はグロデスクなマジックをする事で有名ですね。」
宮下「あの魔術師か。」高槻「あの魔術師かって宮下さんもご存じなんですか?」
宮下「あー、奥便魔術師は本当にグロデスクなマジックを披露する魔術師です。」
黒崎「そういえば先週の木曜日にここに来てたな。」
国後「確かに見た、あのギラギラした姿を。」竹嶋「私も見た。」
岡見「皆さんにお伝えします。椚木園の経営は凡そですが月に300万円ほどの赤字が続いてます。」三神「月にですか。」岡見「このままですと、3年後には破たんします。」
杜山「まじかよ。」布川「破たんだけは避けてほしいです。」
関ヶ原「利用者の作業内容をもう少し増やしたらどうでしょう。そうすれば少しでも黒字になると思いますよ。」大野ヶ原「私もそう思います。」
菅山「今の時点で作業内容を増やすとなると難しくなるのでは。」
雲英内「どのようにすればいいのでかね。」内田「今ある作業棟を減らすしかないと思います。」
岩城「それでは利用者が働く場所がなくなるでしょう。」
犬飼「利用者の働く場所がなくなる事を考えると作業棟を減らす事は反対です。」
歌美「介護での雇用を促進すればいいと思います。」
神野「障がい者が同じ障がい者を介護するのもありかもしれません。」
大海原「介護するスタッフをもう少し増やしてほしいです。」
暁「私も大海原さんと同じ意見です。」
樋浦山「まあまあみんな落ち着いて。今内田君が言ったとうり作業棟を減らす代わりに奥便魔術師が営む奥便マジックセンターを椚木園内に作ろうかと考えてる。利用者をアシスタントとして雇用する事で芸能社会にも貢献出来たらいいなと私は思ってるんだ。」
中野「今後の事を考えたらやむ得ない事でしょう。」
宮下「ちょっと待ってください理事長。奥便魔術師はグロデスクなマジックを披露する事で有名ですよ利用者を奥便魔術師のアシスタントにする事は僕は反対です。」
高槻「私も利用者の立場から椚木園に奥便魔術師が営む奥便マジックセンターを作る事は反対です。」黒崎「利用者は何を望んでるかご存知でしょうか。利用者は安定した仕事がしたいのです。その為には作業棟を現状維持のまま新たな仕事を増やす事できないのですか。」
竹嶋「私達は作業棟を現状維持のまま就労時間を増やすなどをして社会に貢献する方がいいと考えてます。」
山塚「それは承知してます。承知してますがいろいろ手を尽くしてきたんです。それでも赤字が続いてるのですからもはや作業棟を減らすしかないのです。」
2時間半の会議の末結局今ある作業棟を大幅に減らす事が決定した。
翌月の5月15日望愛が働いている園芸センターと手芸工房の間の空地に奥便マジックセンターの新築工事が始まった。
奥便マジックセンターは全てコンテナで作るとの事。
奥便マジックセンターを全てコンテナで作るという提案は奥便魔術師本人。
完成すれは地上3階建てで延べ床面積300平米。
奥便マジックセンターが完成するのは来年2月末の予定。
今年いっぱいで終了する作業棟は、木工所・紙工所・手芸工房・鉄工所そして望愛と紹子が働いていた園芸センターだ。作業棟の大幅な減少に伴い利用者の雇用が浮き彫りになった。
来年からも残る作業棟はパン工房・青果センター・介護等のエレガンスのみ。
来年から新しく増える作業棟は奥便マジックセンター・新介護等ニューエレガンス。
勝「僕らの仕事が今年いっぱいでなくなるのか。」
亮也「僕らは他のところで働くみたいよ。」又夫「大丈夫かな来年から。」
進太「僕も不安だ。」紹子「とにかくみんな今ある仕事を頑張りましょう。」
望愛「私達が働いている園芸センターがなくなるなんて夢にも思わなかったわ。」
半年後の10月1日利用者の配分が決まった。
パン工房は職員2人しかいなかった。しかし来年から利用者を雇用する事になった。
来年からパン工房で働く利用者は竜馬と愛と宗也。
介護等で働くようになったのは匠真と成子とこの日椚木園へ入所したばかりの牧野 栞「まきの しおり」18歳(身長165㎝体重45㎏)。
栞「初めまして牧野 栞です。よろしくお願いします。」
園芸センターの中野さんと菅山さんと雲英内さんも介護等でスタッフとして働く予定。
鉄工所の黒崎さんと木工所の竹嶋さんと杜山さん、手芸工房の高槻さんと布川さんも介護等で働く予定だ。
来年から始まる奥便マジックセンターでアシスタントとして働く利用者は、望愛・紹子・亮也・又夫・継子・汚太郎・夢叶・穂乃果・進太の9名。
優斗と幹夫は里子達と一緒に青果センターで働く。
青果センターにも来年から新たに新人が加わる。
2044年2月15日予定どうり奥便マジックセンターが完成して落成式が執り行われた。
4月1日、奥便マジックセンター運営開始。
奥便「皆さん初めまして私の名前は魔術師の奥便 法太郎といいます。私はこれまでにも今まで誰もやった事がないマジックを披露してきました。今回私のマジックセンターが障がい者支援施設椚木園内にできたのでとても光栄です。」
望愛の心の声「奥便さんはグロデスクな事をするマジシャンだと聞いたけど。」
紹子の心の声「どんなにグロデスクなマジックを披露するのかな?」
奥便「でっここにいる利用者の皆さんは私のアシスタントとして働いてもらいます。」
4月9日青果センターに新たな新人利用者が加わった。
1人目は、樅ノ木 美晴「もみのき みはる」16歳(身長160㎝体重40㎏)。
2人目は、境目 香子「さかいめ きょうこ」16歳(身長155㎝体重40㎏」。
この2人はとても仲が良く一度もケンカした事がない。
美春「初めまして樅ノ木 美晴です。時々どじったりして迷惑をかけるかもしれませんがよろしくお願いします。」
香子「初めまして境目 香子です。甘えん坊な私ですがよろしくお願いします。」



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