俺の人生設計に幼馴染みが居た結果・・・

ノベルバユーザー244497

幼馴染みとデートの約束?

眼前に映るは、二匹の獣。
教壇を背に立ち、王者の風格を持つ気高きむすめ、有栖川アリス。
対して、縄張りを守るべく威嚇する弱小な、不知火咲良。

その両者が教室の中央でいがみあっている。

事の経緯は、俺の幼馴染みが「有栖川さんは温室育ちの深窓令嬢なんですってね?」と言ったのに対し有栖川さんが「あなたみたいなロクに教育も受けてないような人に言われたくないわね」なんて返したもんだから、それが起爆剤となったのかはわからないが、ムキになったらしく、

「じ、じゃあ勝負よ! あなたと私、どっちが輝夜の幼馴染みに相応しいか、私と勝負しなさいっ!」

と、何故だか俺の知らないとこで火花が散ってしまったようなのだ。

「意味が分からない......」

そうして俺が訳の分からない現状に呆れ返っていると、咲良のほうから1つの提案をしてきた。

「輝夜っ! ......私は負けないから。絶対。だから輝夜はこの淫乱女を倒すことだけに全力を注いで」

「ぁあ......」とだけ頷いて、咲良の言動にいちいちつっこみを入れるのを我慢し、黙認した。

有栖川さんはというと......、俺が咲良に同調し、あまつさえ黙ってしまったせいで一瞬だけ俺を横目で見ては、咲良を見据えながら歯ぎしりをしていた。

「っ......誰が淫乱女よ、誰がッ! あなたこそ、後で吠え面かいてもゆるしてあげないんだからっ!」

うん、まあ、こっちはつっこむのを抑えられなかったらしい。......まあ、無理もないか......。

「だけど、勝負って一体......、何をするんだ?」

咲良の言う勝負とは、何なのだろうか? それに、咲良がなんでこんな馬鹿げたことを言い出したのかも気になる......。だがそれより重要なのは......、こんな矮小なことに易々と受ける有栖川さんだ。

本当に、何を考えているんだ、二人とも?

俺の質問に咲良は、少し動揺した素振りを見せた。

「まさか......、考えてなかったーなんて言うんじゃねぇだろうなー?」

試しに、意地悪めいて問うてみたのだが、分かり易く咲良の肩が跳ね上がったので確信する。

「し、仕方ないでしょ!? どうしても輝夜にいいとこ見せようって思ったら......と、咄嗟にでちゃったんだからっ!」

ぐっ......言い方がエロいぞ......? 

「......?」

「......こ、こほん! ま......まあ、あれだ!  これじゃ勝負にならんから今日はこれくらいで.....」

「まって、輝夜くんっ!」

必死な呼びかけにより、わずかな話の着地点も有栖川が否応にも粉砕してしまう。

「いい考えがあるの。私とあなた、どっちが輝夜くんのハートを射止められるか、順番に輝夜くんとデートすることにいたしましょう......?」

「「は?」」

デートってあのデートのこと......?
俺はともかく、咲良がこんなふざけた提案に乗るわけが──!

「い、いいわよっ!? その提案、のってやろうじゃない!!」

乗ったあ~!? 荒唐無稽で無茶苦茶なデート勝負とやらに乗った~っ!?

「日時は今週末......。運のいいことに一年に一度の大型連休よ!」

「GWね......っ! わかった! 必ずや有栖川あなたとの決着をつけてやるんだからっ!」

ここは一つ、俺からも提案を。

「デートの順番なんだけど......公平にじゃんけんで決めない?」




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