俺の人生設計に幼馴染みが居た結果・・・

ノベルバユーザー244497

幼馴染みと昼休み

青々とした大空の下、四時間目の授業が終わりそそくさと教室を出るクラスの生徒たち。
みなさんお待ちかねの昼休みだ

「さて......と、俺は購買にでも行ってようかな......」

いつも売り切れ御免の人気パンを買いに、俺はしぶしぶながらも席を立つ

そこで定番のごとく現れるのは、不知火咲良しらぬいさくら。一応俺の幼馴染みだ

輝夜かぐや~? どこいくの? ......まさか、帰るんじゃないでしょうね~......っ!?」

......ほら来た!

「あ? ......帰らねぇよ! つかなんで俺が昼間から帰るのが普通みたくなってんだよっ!?」

「え? ちがかったっけ? っ......じゃなくて! ......輝夜がいないのは、なんか寂しいから......」

「なっ!? お前よくそんな恥ずかしいセリフ言えるな......っ!?」

また前のように顔を赤くしている咲良。......だからなんでそう恥ずかしそうにしてんだよ!?
こっちまで気が狂っちまうじゃねぇか......っ

「あ~もう、わかったよ! ......お前も一緒に来るか?」

さっきまで暗かった咲良の表情がパッと華やぎ......

「あっ、うん! 私も行く!」

咲良はどこか嬉しそうにしながら、俺たちは学校の購買部にむかうのだった




「......で、なんでお前が居んだよ? 正人まさと

「いや~、ちょうど俺も食堂に向かおうとしてた時にお前さん方をみかけたもんでな~? いい機会に 着いていこうと思ったんだよ......!」

俺も、ってなんだよ......。食堂じゃなくて俺たちは購買部に用があってきたんだが......?

「だからってお前も一緒に購買部に来ることはないだろ」

「はあ~、わかってないなぁ......わかってないわかってない......輝夜はな~んにも分かってないっ!!」

「っ......なんだよっ! そんなに勿体ぶって!?」

「いいか......、お前はそんなんだから鈍感なんだよ! 隣りに可愛い(自称の)女の子がいたら嫌でも俺みたいな男がよってくるのは普通だろ? ......だからお前もいい加減、警戒心持てよなっ!」

なに言ってんだこいつ......、ついに頭でもおかしくなったのか? ......あ、元からか......

「ぐっ! ......今さりげなく悪口いわれたような気が......。あれ? もしかして......デジャブ?」

「俺は鈍感でもないしデジャブってもいない......。まじで今日のお前おかしくないか......?」

正人と終始ヘンな会話をしていたら、となりで愛想を尽かしてきた咲良が周りに聞こえないような声でなにやら耳打ちしてきた

「輝夜、輝夜。......一体この人は何を話してるの? またエッチなことじゃないよね?」

「安心しろ、けっしてそんな話はしていない。まして俺もこんなヘンタイと一緒にしてほしくないからな」

......というか、警戒心って、なんの話だ? 咲良こいつにかぎって、そんなビッチめいたことするわけないしなぁ......。って、なんの心配してんだ俺......?

咲良の疑心を払い、ようやく周囲の騒々しさから開放された俺は、何のこともなく特定のパンを買うという当初の目的を果たし、二年E組の教室へと帰ってきた。その際、正人とは別れた

「しっかし、まぁ......、どうして昼休みが始まって5分とたってないのにこうも売り切れるのが
早いんだ、このパンは......。これを買えたのも、のこり一つだったっていうし......」

「しかたないんじゃない? だってそのパン......、過去最高においしいし、校内限定だから低コストでたべれるし!」

......はぁ、ま、そうかもしれないが......。

「そうだ! 咲良にもやるよ。俺の食いかけで悪いんだが......」

「えっ? ほんと!? やったぁ」

だから、なんでそんな嬉しそうなんだよ!?

「まあ、弁当も持ってきてないようだったしな......」

「うんっ! ほんとありがとっ!」

咲良の笑顔は俺にとって、なによりも眩しかった。この幼馴染みの屈託のない笑顔をみているだけで、俺は、それだけで良いとさえ思えた。......その時までは───

「ほんとはお弁当、もってきてたんだけどなぁ......。まあいっか!」






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