琥珀の魔女
7.
「ドクター!昨日おかえりのパーティー開こうとしてたのに、どこ行ってたの!?」
宿に着くなり、エイミーに責められた。
「ごめんね。古い友人に再会してね、そっちで飲んでたんだ。」
「だからって朝帰り!?遅くまで待ってたんだよー!」
「本当にごめんね。」
ドクターに申し訳なさそうに言われると、エイミーはそれ以上言わなかった。
部屋に入って、服を着替える。
アンバーに逢えた。
頭の中は愛しい彼女のことばかりだった。
すぐに元通りとはいかないだろうが、必ずやり直せると信じていた。
時間はたっぷりある。
この村から逃げたら、ギルドに通報すると脅したので、逃げられることはないだろう。
魔術師協会、通称ギルドは全ての魔術師を管理している。国や個人の依頼を受けると、その内容に見合った魔術師を派遣する。
サファイアとアンバーは三年前までそこの幹部候補生、エリートコースだったのだ。
ある事件が起こってアンバーが姿を消し、サファイアも第一線を退いた。
魔術師は定期的に、ギルドに研究成果などを報告する義務がある。
アンバーはそれをずっと怠っているし、アンバーにしか作れない薬は多数あるので、ギルドは血眼になって行方を捜している。
この村から逃げても、すぐに通報されれば簡単に包囲されて捕まる。
捕まったところで大した処罰があるわけではないが、ギルドの監視下に置かれ、ギルドの仕事をさせられることになるだろう。
だから逃げることはない。
しかし、アンバーはさっき言っていた。
「今回は流されただけだから。次はないわ。」
「薬品が欲しいなら作ってあげる。でも、それだけよ。」
なら、薬品にかこつけて逢いに行けば良い。
宿に着くなり、エイミーに責められた。
「ごめんね。古い友人に再会してね、そっちで飲んでたんだ。」
「だからって朝帰り!?遅くまで待ってたんだよー!」
「本当にごめんね。」
ドクターに申し訳なさそうに言われると、エイミーはそれ以上言わなかった。
部屋に入って、服を着替える。
アンバーに逢えた。
頭の中は愛しい彼女のことばかりだった。
すぐに元通りとはいかないだろうが、必ずやり直せると信じていた。
時間はたっぷりある。
この村から逃げたら、ギルドに通報すると脅したので、逃げられることはないだろう。
魔術師協会、通称ギルドは全ての魔術師を管理している。国や個人の依頼を受けると、その内容に見合った魔術師を派遣する。
サファイアとアンバーは三年前までそこの幹部候補生、エリートコースだったのだ。
ある事件が起こってアンバーが姿を消し、サファイアも第一線を退いた。
魔術師は定期的に、ギルドに研究成果などを報告する義務がある。
アンバーはそれをずっと怠っているし、アンバーにしか作れない薬は多数あるので、ギルドは血眼になって行方を捜している。
この村から逃げても、すぐに通報されれば簡単に包囲されて捕まる。
捕まったところで大した処罰があるわけではないが、ギルドの監視下に置かれ、ギルドの仕事をさせられることになるだろう。
だから逃げることはない。
しかし、アンバーはさっき言っていた。
「今回は流されただけだから。次はないわ。」
「薬品が欲しいなら作ってあげる。でも、それだけよ。」
なら、薬品にかこつけて逢いに行けば良い。
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