異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

カルナクとマリアル

  アワルディア帝国に着く前に父親であるヴラドリオに吸血鬼の魂を渡し、自分だけ救われたことにより、マリアルの心は死んでいた。
 外の世界が怖くなったり、最初に近くにいた理人以外の人間は信頼できずにいた。
 カルナクは元々バーラッシュ家に仕えていたのでヴラドリオの娘であるマリアルのことを心配していたがマリアルは全くカルナクに心を開こうとしなかった。


「マリアル様、体調は大丈夫ですか?」


 カルナクはマリアルに声をかけるがマリアルは、理人の後ろへと隠れる。


「おい、マリアル。カルナクが心配してるんだからちゃんと対応したらどうだ?元々はお前の親に仕えていたらしいからな深くは知らないが」


「や、だ。私外の人、怖い。鏡、理人以外は、怖い」


「お前さっきまでりゅうちょうに喋ってたのに急にどうした?」


「わ、私、鏡、理人以外、怖い、だから」


 マリアルは恐ろしいほど挙動不審になっていた。


「ならば仕方あるまい。おい鏡」


「なんだカルナク?」


「マリアル様のこと頼むぞ。私は秋月チリンの行方を探す」


「え?一緒に行くのではないのか?」


 理人はカルナクに聞き、カルナクは頷く。


「私がいればマリアル様に不安を抱かせてしまう。だから私は1人で行動する。だがガイと実里とは一緒にいろよ。お前1人ではマリアル様を守れるか不安だからな」


「・・・本当に行くのかカルナク?みんなでいた方がいいだろう?」


 理人はカルナクの説得を試みるがカルナクの意思は固く


「もう決めたことだ。では私は行く。マリアル様を頼んだぞ鏡」


 カルナクはそう言って理人たちの前から姿を消した。






 そして現在に戻り理人はマリアルとガイを探しにアワルディア帝国娯楽エリアに向かっていた。
 マリアルは外の人間が怖く、理人の背中にしがみつきながら理人の後をついてきていた。


「マリアル。そんなにしがみつかなくても大丈夫さ。誰も君をさらったりしないよ」


「わからない。人がいっぱいなところは危険がいっぱい。だから外は用心」


 マリアルは理人の片腕の服の袖をつかんでいた。
 

「もうすぐ娯楽エリアに着くからそこの時はこれぐらいしてな。あそこには奴隷売り場があるからもしかしたらさらわれるかもしれないし」


「うん。今にでも用心しとく」


 マリアルと理人が話ながら娯楽エリアに向かっている間別行動でいたカルナクは・・・

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