異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

強化薬の罠

「やっと来たでやんすか。びびって森の中を逃げているか、死んだかと思ったでやんすよ」


「少し強い技を出せるようになったからといって調子にのるなよ。お前なんぞ私が少し本気を出せば一捻りよ」


「そうでやんすか。ならやってみるといいでやんす!」


 テイクは音の攻撃を仕掛ける。


「音斬!」


 テイクは音の斬撃を放つ。
 弓道寺はそれを義足で止める。


「3倍・・・ラァ!」


 バンッ!


「ほう。よく止めたでやんすね。ならばも、も、もっ、とつ、つよい、ツヨイ、ノ」


 テイクが異能力を使おうとした時、テイクの様子がおかしくなる。


「な、なんで、お、おか、オカ、しい、で、でやん、ス。か、カラダ、がイウコとを、キカナ、い」


「な、何だ?あいつ急に」


 テイクが頭を押さえながら暴れているのを弓道寺は少し離れて様子を観察する。


「あ、アババ。あばばばば、アババ、バァ」


 テイクは頭を押さえてその場で転がり暴れる。
 遠くから見ていたガスタは


「頼む、アスレ!」


「わかりましたリーダー」


 ガスタはアスレに命令すると、アスレはテイクのもとへと近づく。


「テイク、異能力を使うのをやめろ。それとさっきからおかしいらしいが一体・・・」


「お、イにチカ、づくな。お、イはアナたを・・・。あすレヲこ、ロシタク」


「大丈夫か?安心しろお前ごときじゃ私は倒せない」


「お、願いでやんす。お、おいを、殺して・・・。もう押さえ」


 テイクは次第に身体が大きくなっていき、口からは牙が生え、尻尾が尻部の方から生えていく。


「な、何だこれは!」


「グォォォォォ!」


 モンスターに変わり果てたテイクは吠える。


「おい、そこの奴!戦闘は終わりだ!テイクを、このモンスターになった僕の仲間をとめるために手伝ってくれないか」


 ガスタは弓道寺に言う。


「ああ。もちろんだとも、こいつが皇国を襲えば大変なことになる。ここでどうにか止めねば。な!ダーラス!」


「そうねぇ〜。ダークルンもわかったかしら〜。今からは奴らと共闘よ〜」


 ダーラスはダークルンに言う。ダークルンは先ほどの戦闘の結果がまだ納得出来ずにいたが、ダーラスの期待に応えるために


「もちろんだよ姉さん。さっきの敗退の分はこれで返すからね」


 こうしてガスタ一味とダーラスたちはモンスターと化したテイクを止めるため共闘することになった。


 その間、謎の男と戦うアルダスは・・・

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