異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

2戦目開始

「勝ってきたぞダーラス」


 イナハルは勝利をダーラスに改めて言う。


「いや驚いたよ。まさかイナハルの異能力にあんな能力が追加されていたとは。いつからなの〜」


「わからん。ただ昨日リハビリ程度に能力を使っていたら頭から急に声が響いてきて」


「頭から声が響いた〜?なぁにそれ〜胡散臭いわ〜」


「わしも信じられなかったが皆より実力の遅れているわしはそれにすがるしかなかったからな。いざ騙されたと思って使ってみればこんな感じよ」


「ふーん。あなたでもそんなもの信じるのね。意外だわ〜」


「負けられぬ戦いだからな。わしだって使えるもんは使うさ」


「でもイナハルが勝ってくれたのは嬉しいわ〜。負けからのスタートだとモチベーションが低くなるからね〜」


「確かにのう。ではそういった意味でも勝ってよかった」


 イナハルとダーラスが話しているとガスタが間に入り、


「おい。そろそろ2戦目を始めるぞ。次は誰だ?こちらからはこいつを出す」


 ガスタは2戦目に出す人を指差し、2戦目に参加する者はその場で待機する。


「確かにそうね〜。まだ2人も来ないし、こちらからは誰を出す〜?」


 ダーラスが2人に聞くとダークルンが挙手し、


「僕が行くよ姉さん。姉さんはイナハルを少し癒やして上げて。かなり疲れてると思うから」


「わかったわ〜。ダークルン。出るなら出来れば勝ってほしいのだけれどー」


「もちろんだよ姉さん。僕の勝利を姉さんに捧げるよ」


 ダークルンは2戦目に参加するため一度ダーラスたちのもとを離れる。


「で、僕の相手は誰かな?」


「お前の相手はこの俺ハラサ・アスラがお相手させていただこう」


 ハラサはダークルンに名乗る。


「あ、いいよ君の名前なんてどうでも。どうせ僕に負けるんだからさ」


「そちらは名乗らずこの俺を小馬鹿にするとはいい度胸だな。いいだろう。その性根ごと叩き直してやる!」


 ふんっと言い、ダークルンは呪文をハラサに放つ。


「ファイオ!」


 炎の玉が放たれハラサにあたる。


「小手調べ程度にしてあげたけど大丈夫かい?えーとハスラ君だけ?」


 ファイオがあたり、煙が少しでる中ハラサは無傷で現れる。


「この程度で傷をおうわけないだろ?攻撃するならもっとしっかりしたらどうだ?」


「ふん。ならこれならどうだ?」


 ダークルンは呪文を詠唱し、炎の矢がダークルンの頭上に現れる。


「くらえ!ファイアスピア!」


 ダークルンの炎の矢は真っ直ぐハラサに向かい、あたる。


「ふっ。心臓めがけて放ったからあったならそれで終わりかな。ほれ、姉さん勝ったよ」


 ダークルンが後ろを向くと、ハラサはダークルンに言う。


「勝手に終わるなよ妖精族!」

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