異世界で目立ちたい!
タルムの全力
「さて、お前さんを捉えたわけだが、この程度で終わりかな?」
 イナハルは網にかかっているタルムに言う。
「ふざけるな!あっしがこの程度なわけなかろうが!少し待っとれ!」
 タルムは網のネバネバの中で暴れる。必死にネバネバをとろうとするが粘着がひどくなかなか取れない。
「若者は無駄なことしかせぬな。あがいたところで無駄よ。余計に粘着がひどくなるだけ」
「それは、どう、かな!」
 タルムを捉えていた網がパァンといって弾け飛ぶ。
「な、なんだと」
「ふっ。流石にあっしも驚いたがまだまだ甘いなジジイ。暴れていたら網にほつれがうまれていたぞ。まだまだ未熟だなジジイも」
「若造に言われると腹がたつなー。特にお前のような奴に」
「ふん。あっしのことよく知りもしないで。今倒してやるから。ほらかかってきな」
 一度態勢を立て直してタルムはイナハルに言う。
「空中にいないのならば・・・。くらえアミ・ゴー!」
 網をタルムに向けて五発放つ。
「ふん。飛脚!」
 飛脚で上に飛ばれて攻撃をかわされる。
「アミ・堕とし!」
 イナハルはまた空中にいるタルムに向けて網を放つ。
「お前のようなジジイにこの技は使いたくなかったのだがな。しかし敬意を表して使ってあげよう」
 タルムは空中で足をあげる。
「飛脚・空!」
 スパァ!
 イナハルの網がスパァと縦に両断される。
「なんだと!わしの網が!」
「そんな普通の網くらいならあっしの蹴りで切れる。あっしの蹴りは鉄までは切り裂けぬが布程度なら簡単に裂けるぞ」
「ならばこうするまで!アミ・堕とし!」
 イナハルはまた網を空中に放つ。
「無駄だ!また切り裂いてやる!」
「くらえ!性質変化・炎!」
 網が急に炎の網へと燃えながら変化する。
「なんの!炎ごときも容易いわ!飛脚・空!」
 スパァ!と炎も切り裂かれ地面に火クズが落ちる。
「火事になるではないか!ここは森の前なのだぞ!」
 イナハルは自分で放っておいてタルムに文句を言う。
「だからといって大人しくくらうとあっしが燃えるではないか」
「この程度で死ぬような男ならガイアラン皇国の戦力には到底なれぬよ」
 イナハルは網を燃やして消化しながらタルムに言う。
「ふん。よく分からんジジイだ」
「そのジジイはやめろ。わしの名はイナハル」
「ならジジイも若造とかやめな。あっしはタルム。以後お見知り置きをイナ爺」
「略すな阿保ゥ!」
 お互いに今更名乗り合う。互いが互いの実力を認め合ってきた瞬間であった。
 イナハルは網にかかっているタルムに言う。
「ふざけるな!あっしがこの程度なわけなかろうが!少し待っとれ!」
 タルムは網のネバネバの中で暴れる。必死にネバネバをとろうとするが粘着がひどくなかなか取れない。
「若者は無駄なことしかせぬな。あがいたところで無駄よ。余計に粘着がひどくなるだけ」
「それは、どう、かな!」
 タルムを捉えていた網がパァンといって弾け飛ぶ。
「な、なんだと」
「ふっ。流石にあっしも驚いたがまだまだ甘いなジジイ。暴れていたら網にほつれがうまれていたぞ。まだまだ未熟だなジジイも」
「若造に言われると腹がたつなー。特にお前のような奴に」
「ふん。あっしのことよく知りもしないで。今倒してやるから。ほらかかってきな」
 一度態勢を立て直してタルムはイナハルに言う。
「空中にいないのならば・・・。くらえアミ・ゴー!」
 網をタルムに向けて五発放つ。
「ふん。飛脚!」
 飛脚で上に飛ばれて攻撃をかわされる。
「アミ・堕とし!」
 イナハルはまた空中にいるタルムに向けて網を放つ。
「お前のようなジジイにこの技は使いたくなかったのだがな。しかし敬意を表して使ってあげよう」
 タルムは空中で足をあげる。
「飛脚・空!」
 スパァ!
 イナハルの網がスパァと縦に両断される。
「なんだと!わしの網が!」
「そんな普通の網くらいならあっしの蹴りで切れる。あっしの蹴りは鉄までは切り裂けぬが布程度なら簡単に裂けるぞ」
「ならばこうするまで!アミ・堕とし!」
 イナハルはまた網を空中に放つ。
「無駄だ!また切り裂いてやる!」
「くらえ!性質変化・炎!」
 網が急に炎の網へと燃えながら変化する。
「なんの!炎ごときも容易いわ!飛脚・空!」
 スパァ!と炎も切り裂かれ地面に火クズが落ちる。
「火事になるではないか!ここは森の前なのだぞ!」
 イナハルは自分で放っておいてタルムに文句を言う。
「だからといって大人しくくらうとあっしが燃えるではないか」
「この程度で死ぬような男ならガイアラン皇国の戦力には到底なれぬよ」
 イナハルは網を燃やして消化しながらタルムに言う。
「ふん。よく分からんジジイだ」
「そのジジイはやめろ。わしの名はイナハル」
「ならジジイも若造とかやめな。あっしはタルム。以後お見知り置きをイナ爺」
「略すな阿保ゥ!」
 お互いに今更名乗り合う。互いが互いの実力を認め合ってきた瞬間であった。
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