異世界で目立ちたい!

紫 ヤタガラス

カスマとテムルナ

「さて息巻いて研究所から出たのはいいが一人で挨拶に行くのも退屈だし、我だけでは誰も倒せずつまらぬだろうからな。余興も込めて誰か一人暇なやつを捕まえてガイアラン皇国に連れて行くか」


 アムライの体にいるカスマはそういいながら研究所から出で少し進んだ先の階段まで向かう。
 そこでダーランマにタイミングよく出くわす。


「お、お前はダーランマじゃないか。この肉体は我によく馴染む。よくやったなこんないい肉体を我に献上するなどとは」


 ダーランマはアムライに喋りかけられ偉そうに口を聞いていた時、消しとばしてやろうかと思ったが口調的にアムライではないことに気づく。


「その口調、もしや完全にお目覚めになられたのですか?業火のカスマ様」


「ああ、我は完全に目覚めた。そして貴様に頼みがある」


「何なりと」


 ダーランマはカスマの前にひれ伏し、カスマの頼みごとを聞く。


「我は今からガイアラン皇国を攻めようと思うのだが誰か一人つけてはくれぬか?我一人だけだとガイアラン皇国はあっという間に滅びるであろうからな。余興のために連れて行く。だから見繕え」


「承知いたしました」


 そう言った後ダーランマはゲートの魔法を使いある男を呼び寄せる。


「ほう。貴様ゲートの魔法を使えるのか?」


「はい、これも全てあなた方の主人魔王様のおかげです。なので貴方様がたの命令には必ず従います」


 ゲートの魔法には先程ダーランマが降りてきた階段が映る。


「少々お待ちください」


 ゲートの魔法でその階段の映像場所まで行き、数分後にダーランマはまたカスマの前に現れる。一人の男を連れて


「こいつを連れて言ってください。その体の宿主の部下です」


 ダーランマはカスマの前に、連れてきた男を差し出す。


「いきなり連れてきて何の用だ。やっとアワリオに渡すもん渡して今日のところは家で休みたかったのに」


「すまないなテムルナ。突然だがお前を皇国に返す」


 テムルナはダーランマが最初言ってる意味がわからなかったが、一度カスマのもとから距離を置いてダーランマと話すが次の言葉でやる気が出る


「皇国に行って貴様の悲願を果たすといい。お前には皇国で殺したいほど憎いやつがいるのだろう?」


「なぜ分かる?」


「予想だがそれ以外にお前が強さを求める理由がわからん。違うのなら別のやつに頼むが」


 ダーランマはまたゲートの魔法を使おうとするがテムルナ止める。


「待て。俺が行くから他のやつは呼ぶな」


 テムルナが言うとダーランマは


「そうか。わかった、今のお前ならカスマ様を充分に護衛できるだろうし何かあった時は頼むぞ」


 ダーランマはテムルナのもとまでより言う。
 テムルナは頷き、カスマの前まで向かった。

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